まれ あらすじ ネタバレ 第22週
「出産クッサンベイビー」
8月24日月曜日からの放送は、良い意味での波乱続き(?)ということになるんだろうなあ。
希(土屋太鳳)の洋菓子店「プチ・ソルシエール」開店から1ヶ月半が過ぎて...。
辛うじて日々の赤字から脱することのできるようになっていたため、仕事ぶりに磨きのかかった夫・圭太(山﨑賢人)とともに、充実した日々にあった。
2008(平成20)年の正月を迎えた希と圭太(山﨑賢人)は、挨拶のため、藍子(常盤貴子)と一徹(葉山奨之)とみのり(門脇麦)を訪問する。
しかし、早々より希は貧血を起こして倒れてしまう。
面々が騒然となる中で、すでに希の食べ物の嗜好の変化に気づいていた一徹とみのりが、つぶやいた。 希は妊娠しているのではないか、と。
皆に背を押されるかのように、希が検査に出向いたところ、妊娠3ヶ月目であること、お腹の子どもが双子であることを、知らされることに。
皆が喜びに沸く中、一子(清水富美加)が、希の妊娠を祝うために訪ねてきた。
その頃の一子は、ライターの仕事も順調で、希と圭太の結婚に関しても、かつてのわだかまりもなく心から祝福できるようになっていた。
それから数ヶ月後、妊娠7ヶ月目に入った希は、産前最後となる「プチ・ソルシエール」営業日を迎えることに。
希としては、出産前の3ヶ月と出産後の3ヶ月、合計6ヶ月は出産と子育てに専念して、店を休む心積もりだった。
そんな中での最後の営業日のこと、妊娠中の客が「プチ・ソルシエール」を訪ねて来た。 仕事と出産の両立に関して悩んでいると、希に打ち明けることに。
2008(平成20)年8月10日、奇しくも徹(大泉洋)51歳、希25歳の誕生日、希は男の子と女の子の双子を出産した。
圭太や藍子は希の出産に感激。 さすがに冷徹そうに見える博之(板尾創路)ですら、冷静さを装いつつも、初めての孫の生まれた喜びを隠し切ることのできないありさまだった。
双子それぞれの名前は、男の子には匠(たくみ)、女の子には歩実(あゆみ)。
希の双子の子育てに追われる日々が始まった。 案の定、昼夜関係なしに、一方が泣き止むと一方が泣き出すことの繰り返しに、希は翻弄されてゆく。
匠と歩実はすくすくと育って生後2ヶ月目。 多忙を極める双子の子育てであるものの、藍子も亜美(梶原ひかり)も喜んで協力してゆく姿が、希には安らぎの一つとなってゆく。
そんなある日のこと、一足先に父になった一徹は、夫も子育てを手伝わないと後々うるさく言われ続けることになると、仕事に邁進しがちな圭太に助言するまでに。
これまでの自身の直情傾向を内心恥じるようになった圭太が、ようやく子育てを手伝うようになった頃のこと、「プチ・ソルシエール」の常連客の一人・朝子(細野今日子)からケーキの注文が...。
朝子の頼みを断り切れなかった希は、その日だけ双子の面倒を見てもらい、久々に洋菓子店に戻ってゆくことに。
しかしながら、圭太に子育てを任せて、希がケーキづくりに専念していたある日のこと、歩実が発熱してしまった。
幸い圭太の対応が早かったことあって事なきを得たものの、希は深く後悔する。
そんな希に、藍子は思いがけない厳しい言葉を浴びせる。 その程度の覚悟しかないなら、店を閉めてしまえ、と。
落胆したままの希を見かねた文(田中裕子)は、仕事の犠牲になっていると子どもに感じさせない育て方が、仕事と子育てを両立させる秘訣であると、静かに諭した。
圭太も考え始めていた。 希が「プチ・ソルシエール」に出ても、子育てと仕事の両方をしっかりとこなせるようになるには、どうしたら良いだろうか、と。
産後3ヶ月が経過して、希が「プチ・ソルシエール」の営業を再開する日を迎えた。 双子に泣かれながらも、久々に「プチ・ソルシエール」に出向く希の心は、いくらか揺れていた。
希が「プチ・ソルシエール」に出て留守の間は、圭太と藍子が双子の面倒を見つつも、女将の仕事をこなすことに。
そんなある日のこと、産前産後の希の「プチ・ソルシエール」休店以前にはなかった不思議な現象が...。
希のこだわりのケーキ「マルジョレーヌ」を求めに、遠方から足を運んでくる客が相次いで「プチ・ソルシエール」を訪ねるようになっていて...。
「マルジョレーヌ」とは、フランスのIsère県(Rhône-Alpes地方圏)のヴィエンヌ(Vienne)の町にある「レストラン・ドゥ・ラ・ピラミッド(Restaurant de la Pyamide)」でつくられていたフランス伝統菓子。
このレストランのオーナー・シェフであったフェルナン・ポワン[1897(明治30)年 - 1955(昭和30)年]は、父の店を継いだ3年後の1928(昭和3)年にはミシュランガイドで2つ星獲得。
1933(昭和8)年には3つ星を獲得。 第二次大戦中に閉店していた時期を除き、亡くなる1955(昭和30)年まで、さらにはその後を引き継いだマダム・ポワンが亡くなるまで3つ星を保ち続けたとのこと。
かのフランス伝統菓子とは、アーモンドとヘーゼルナッツの生地で、ガナッシュ・生クリーム・プラリネ(ナッツとカラメルを練り合わせたもの)クリームをサンドしたもの。
手に入れてみたかったけど、なかなか入りづらかったなあ。
日本においての「マルジョレーヌ」に匹敵するケーキとは、何かあるかあと、想いをめぐらせていたら...。
やはり、1923(大正12)年創業以来、皇室に和菓子を献上し続けた山梨県塩山市の菓子店「三省堂」による「フィナンシェ(financier)」かもしれないや。
"金融家・金持ち"を意味するフランス語で、"英語での"ファイナンス(finance)"に相当する言葉にふさわしく、焼き上がりの色が黄金色で金塊のような形をしているとか。
仕上がりとしては、焦がしバターの香ばしい風味とモチッとした食感で、上品かつリッチ。
【和菓子職人のフランス伝統菓子 フィナンシェ (financier)】か...。
たしかに形は違えど、色合いは良く似ている。
最後に、サブタイトルにあった「クッサン」。
それは、南フランスのリヨンの街で見かける小さくてカラフルな洋菓子「クッサン・ド・リヨン(Coussin de Lyon)」。
チョコレートとシロップで作ったガナッシュをマジパン(アーモンドと砂糖で作るペースト)でくるんで、緑・ピンク・紫といった独特な色彩が鮮やか。
はじまりは、ペストの蔓延するリヨン市民の苦しんでいた1643年。
疫病を鎮めるためにフルヴィエールの丘の上の5本の巨大なロウソクに火を灯して、絹のクッションを上に乗せた金貨を捧げて聖母マリアに祈願することになって...。
以来、毎年9月8日に祈りが捧げられるようになり、リヨンの洋菓子店「ヴォアザン」の菓子職人が、祈りの際に使われる絹織物のクッション(フランス語でクッサン)をかたどった菓子「クッサン・ド・リヨン」を考案へ。
なお、フランスを始め世界で愛されるアーモンドは、"希望""真心の愛""永遠のやさしさ"という素敵な言葉を持ち、食べる人、贈る人の気持ちや願いの伝わる「心の種」。
しかも、旧約聖書にも登場し「豊かさ・豊穣・多産」の象徴。
そして、長きにわたる歳月と紆余曲折を経て、日本へ渡来することになって、埼玉県和光市新倉に日本初のアーモンドスイーツ専門店「パパピニョル(PaPaPignol)」が開店することに...。
いわゆる和風(?)となる【アーモンドスイーツ クッサン・ド・リヨン(Coussin de Lyon)】、シワやタルミなど老化の原因となる身体の糖化を抑制するのみならず、活性酸素による細胞の酸化を防ぐビタミンEや悪玉コレステロールを制御するオレイン酸、女性に不足しがちな鉄分やミネラルなどが豊富なアーモンドを、しっかりと味わえる。
アーモンドを潰して練り上げた生地パートダマンドでガナッシュを包み込み、絹織物のクッションをかたどったリヨンの銘菓は、フルーツやリキュール、こだわりの素材を贅沢に使った、パパピニョル独特のオリジナルクッサン。
特に、深煎りのコーヒーと良く調和するから、心地良いや。
しかも、10種類も堪能できるセット内容という贅沢な味わい。
食べ過ぎは禁物でも、健康と美容に結びつく洋菓子、広まってくれたら嬉しいなあ。
もちろん、多くの人たちへの幸せへの祈りの洋菓子としても...。
2015-07-26 |
共通テーマ:日記・雑感 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0