ももクロ 芳根京子 幕が上がる 歌声 演技
といった、一風変わった書き出しで、思うことを綴ってみたくなったのは、本当にいろいろな思いが...。
やはり、竹内結子・柴咲コウ・北川景子らの名だたる女優たちを擁する芸能事務所・スターダストプロモーションに所属したことが、大いなる励みと触発になったと言っても過言じゃないんだろうなあ。
はじまりは2008(平成20)年以前、すなわち、ももいろクローバーZの前進である、ももいろクローバー結成前からの演技レッスンの蓄積の繰り返しによるもの。
出演経験の不足を指摘する声もあったものの、2013(平成25)年12月24日火曜日・25日水曜日の2話連続放送のNHK総合『クリスマスドラマ 天使とジャンプ』でグループとしての主演を果たし、2014(平成26)年5月2日金曜日には、金曜ロードSHOW!枠で放送された『悪夢ちゃんスペシャル』にて、主人公の女性教諭・武戸井彩未を演じる事務所の先輩・北川景子とともに共演を果たすまでに。
2015(平成27)年に入って...。
フジテレビの『踊る大捜査線』シリーズで知られる本広克行監督が、ももクロメンバー5人を主演に指名、青春映画『幕が上がる』が製作されて、2月28日土曜日に公開へ。
ほかにメインキャストとして、2014(平成26)年のベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した黒木華や、日経トレンディにおける同年の"ヒット人"に選ばれたムロツヨシらも出演するまでに。
物語の舞台は、県立富士ケ丘高校の弱小演劇部。
顧問のグッチこと溝口先生(ムロツヨシ)は、演劇の知識も無ければ指導力もない。
部長を務める高橋さおり(百田夏菜子)は、思慮深さも洞察力もあるが、遠慮がちで思ったことをなかなか口にできない。
さおりの周囲には、お姫様キャラのユッコこと橋爪裕子(玉井詩織)、ムードメーカーのがるること西条美紀(高城れに)、しっかり者の明美ちゃんこと加藤明美(佐々木彩夏)、演劇強豪校からの転校生で中西さんこと中西悦子(有安杏果)など、個性豊かなメンバーがそろうことになるものの...。
ただ、右往左往する中にあっても、出逢うことになったのは、かつて「学生演劇の女王」と呼ばれた新任教師の吉岡美佐子(黒木華)。
以後、彼女たちの運命は一転することになって、全国大会(全国高等学校演劇大会)を目指し全力で演劇に打ち込んでいく。
演目は『銀河鉄道の夜』。
高校の演劇大会は年にたったの一度、負けたらそこで終わりの一発勝負。 ひたむきに青春を駆け抜けた彼女らが、最初の難関である地区大会に挑むことになって...。
映画のテーマは「あきらめない心」。
本広監督曰く、かのテーマそのものが、ももクロの歴史と重なり合うとのこと。 「本当の喜び、悲しみ、大切なことに気づききらめいていくというストーリーに、今、もっとも輝いている少女たちに演じてもらいたい」との想いによるものだったとして。
撮影に先立ってメンバーは、劇作家・平田オリザによる演劇ワークショップを約25時間に渡って受講。
プロデューサーの守屋圭一郎としては、5人が現場でも移動の車でも台本を見ないことを挙げ、セリフを完璧に頭に入れて来ていることに驚いたとのこと。
話しはいくらか変わって、ももクロの好評の陰に隠れがちな中にあっても、一人の新進女優が頭角を現わし始めようとしていた、というのは、ただの思い違い?
かの新進女優とは、先の『幕が上がる』にて、ももクロメンバー演じる静岡県立富士ケ丘高等学校演劇部員と同じで、1年生の袴田葵を演じた、芳根京子...。
そう、あの2014(平成26)年8月28日木曜日放送のNHK朝ドラ『花子とアン』第22週・第130回から、ヒロイン・村岡花子(吉高由里子)の"腹心の友"である元華族・(旧姓)葉山蓮子(仲間由紀恵)の第2子となる娘・富士子を演じて、NHK朝ドラデビューを果たした新進女優が...。
放送終了から約9ヶ月が流れた、2015(平成27)年7月17日金曜日、TBS金曜ドラマ『表参道高校合唱部!』が放送開始に...。
連続テレビドラマ初主演として抜擢された芳根京子演じるは、香川県・小豆島で大らかに生まれ育った女子高生・香川真琴。
両親の離婚調停に伴い、讃岐うどん店を営む父・雄司(川平慈英)から離れて、母・美奈代(堀内敬子)とともに、東京で蕎麦屋を営む母方の祖父・原田万歳(平泉成)の元で暮らし、両親の想い出の場所である、合唱の名門校だった表参道高校に通うことになってからの青春群像劇の展開が...。
転校早々より、意気揚々と合唱部に入部するも廃部寸前の危機にあって、いわゆるスクールカーストの"圏外"と蔑まれている劣等感から、部員たちはほぼやる気なし。 小豆島の小学生当時の教育実習生として、合唱の素晴らしさを教えてくれたはずの現・合唱部顧問・鈴木有明(城田優)は、キャバクラ好きのダメ教師に。
それでも、家族の絆を取り戻すために、大好きな合唱を続けるために、「絶対に歌う!」と心に誓う真琴の持ち前の天真爛漫さと明るさで、合唱部の部員全員はもちろん、遠巻きに見ていた生徒たちも、少しずつ浄化されてゆく素晴らしさ...。
初回15分拡大版の第1話の平均視聴率は6.6%だったものの、劇中の歌に本物感があることや、仲間と歌う合唱の楽しさが伝わってくることへの、好評の感想が相次いでいるという。
もちろん、ヒロイン生来の明るさや意志の強さだけでなく、感情のこまやかさまでの表現。 表面的な美少女ではなく、地に足のついた骨太な少女像を体現していることへの、好評の感想も...。
なお、この度のヒロイン抜擢にあたっては、1ヶ月半の間に1,000人という規模のオーディションを20回(7次オーディションまでも)開催。
決め手となったのは、高校生当時の学園祭で映画制作(監督兼脚本)に携わったことで「ものづくり」への興味や女優への好奇心が芽生えていたことが功を奏したのか、フレッシュさはもちろん、高い演技力、すなわち目力があり人が自然と引き込込まれていくような演技力。
スタッフと関係者曰く、第一印象は華やかではなかったものの、演技を始めると目が離せず「この子しかいない」との絶賛ぶり。
プロデューサー曰く、芳根京子には10回以上会って、合格までの間に歌の練習もしてもらって、どこまで歌唱力が伸びるか、ポテンシャルをチェックしていたという。
7月24日金曜日放送の第2話の視聴率は6.9%と微増だったものの、好評の口コミとともに、以後も少しずつ視聴率が上昇してゆくかもしれないや。
いや、視聴率よりも録画率が極めて高くなる予感が...。
先の映画『幕が上がる』に話を戻して...。
映画評論家の川本三郎は、「まだ成長過程にある彼女たちが、この映画に出演することで演劇の好きな高校生を大事に演じたいという思いと、映画のなかのいい舞台を作りたいという[ストーリ上の]少女たちの切実な思いが、素直に重なり合っている」と述べ、「涙を禁じ得ない」と評したという。
8月5日水曜日のDVD/Blu-rayの発売が、楽しみだ。
そして、『表参道高校合唱部!』の今後の展開も...。
ももいろクローバーZも芳根京子も、平田オリザの評する、もう一つ新しいステップに踏み込むことができたということなんだろうなあ。
2015-07-23 |
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