銀二貫 あらすじ ネタバレ 第8回
5月29日木曜日に放送。
松吉(林遣都)の父・彦坂数馬(石黒賢)を、父の仇討ちとして深手を負わせた建部玄武(風間俊介)が、「井川屋」を訪ねて、松吉と対面。
17年前の苗村藩における経緯をありのままに打ち明ける玄武に刃を向けた松吉だったが、玄武の余命いくばくもないことの告白と達観した姿に、憎しみは消えてゆくことに。
ほどなく松吉は、母親の墓参のために、故郷の苗村藩へ。
あれほど貧しかった故郷の光景がすっかり変わっており、当時は存在しなかった清流が村を貫き、豊かな水田が広がっていて...。
村の老人に話を聞いたところ、20年ほど前に苗村藩は取り潰され、今は尾張藩の支配下にあるとのこと。
その煽りで、藩士たちが路頭に迷いかけたとき、前日亡くなった玄武が銀二貫もの大金を差し出し、新田開発を提案。
希望を見い出した藩士たちは、刀を捨てて田畑を耕し、天明の大飢饉も誰も欠けずに乗り越えたという。
そして老人は、土産にと村特産の小豆を、松吉に与えた。
松吉は、29年の人生のすべてが報われ、赦されたと実感して涙。
大坂に戻ってきた松吉は、真帆(松岡茉優)の養母・お広(映美くらら)が心臓病のために長くないと知る。
病床のお広は、枕元に来た松吉と真帆を見比べて「よう似合うてる」と語り、最後に「おてつ、もうええよ」とつぶやいて、そのまま息を引き取った。
数日して、松吉がお広の葬儀から戻った夜のこと、「井川屋」に半兵衛(板尾創路)が訪ねてきた。
伊豆産天草を仕入れる仕組みが成ったことを、知らせるためだった。
その帰り際、半兵衛は松吉に、自分で餡を作ってみたらどうかと提案、諦めずに一歩一歩進めと激励。
松吉は、これまでの半兵衛の苦労と、苗村藩士たちの努力を思い浮かべながら、自分も何度挫折しても再起し実現させることを決意。
すべてが良き方向に向かっていくかのよう。
そう実感してしまうのは、やはり冒頭での建部玄武を演じた風間俊介の好演が大きいからかなあ。
2011(平成23)年7月より放送のフジテレビ木曜劇場『それでも、生きてゆく』での怪演により、ザテレビジョン第70回ドラマアカデミー賞・助演男優賞と第66回日本放送映画藝術大賞・優秀助演男優賞を受賞した時を、つい思い出してしまった。
同局で2013(平成25)年1月より放送の『最高の離婚』と日本テレビ水曜ドラマで2010(平成22)年4月より放送の『Mother』と2013(平成25)年7月より放送の『Woman』を手掛けた坂元裕二脚本、瑛太と満島ひかりのダブル主演で、幼女殺害事件を発端とする被害者家族と加害者家族それぞれの葛藤が繊細に描かれてゆくヒューマンドラマ。
この時の風間俊介演じるは、事件当時の幼女殺害犯である少年A、すなわち三崎文哉改め雨宮健二。
いわゆるサイコパスで、何らかの幼児に対する異常性を感じたゆえの犯行。
一方で、妹・双葉(満島ひかり)には、とても動物好きで優しい兄とのこと。
このドラマでは、理由はどうあれ、一方的で身勝手な犯行。
この度の『銀二貫』では、仇討ちに命をかける若武者。
現代に置き換えるならば、被害者家族?
対になる役柄、しっかりと見届けようっと。
2014-05-12 |
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