隠蔽捜査 キャスト ネタバレ DVD
2014(平成26)年1月13日月曜日20時より放送開始されたTBS月曜ミステリーシアター『隠蔽捜査』...。
3月24日月曜日、全11回をもって終了。
杉本哲太と古田新太のダブル主演。
民放の連続ドラマ初主演の杉本哲太と、ゴールデンタイム連続ドラマ初主演の古田新太。
キャッチコピーは、「事件は現場だけじゃない! 会議室と家庭でも起きてるんだ!」。
以上を前面に出した重厚な警察ドラマの展開は、毎週の視聴率において6%から8%までを上下するかのような振り幅だったものの、なかなかの見応えがあった。
原理原則厳守、「責任は、すべて私が取る」が口癖の、正しいと判断したら誰が何と言おうと突き進む、警察庁長官官房総務課課長・竜崎伸也(杉本哲太)。
竜崎と幼なじみで同期、小学校時代以来の学業成績優秀でスポーツ万能という優等生ゆえ人あたり良く清濁併せ持つ警視庁刑事部長・伊丹俊太郎(古田新太)。
、
お互いの長所を認め、短所を補う、持ちつ持たれつの間柄、食い入るように観てしまうもの。
毎回、ここぞという時、すなわち竜崎が窮地に陥った時、ひょっこり顔を出し、どすを利かせる伊丹のタイミングの良さは絶妙だった。
他の名優の安定感も見逃せなかった。
2人の同期で上司でもある、出世のためには手段を選ばない警察庁長官官房総括審議官・上条貴仁(生瀬勝久)。
人当たりは悪いが、優れた嗅覚を持つ切れ者の大森北警察署刑事課強行犯係巡査部長・戸高善信(安田顕)。
竜崎の媚びず、揺らがない姿勢に感銘を受け、全力でサポート役に徹する大森北警察署副署長・貝沼悦郎(松澤一之)。
そして、
「家のことは、私に任せて下さい!」と言い切る、気丈で良き理解者である竜崎の妻・冴子(鈴木砂羽)。
人間は悲しいことに、上に立てば立つほど、不祥事を誤摩化し、弁明が旨くなってしまうもの。
誤魔化しを良しとしない人間もいれば、葛藤の末に誤魔化しを余儀なくされてしまう人間もいるゆえに、一筋縄じゃいかないんだろうなあ。
その悶々とした思いの中で、私欲とは無縁の警察官を目にすると、清々しい。
そのような気持ちにさせられ、かつ考えさせられる警察ドラマだった。
本放送の曜日と時間帯は、かつて長きにわたって『水戸黄門』『大岡越前』『江戸を斬る』などの時代劇になじんでいた多くの年配層に支えられていた反動減が、あまりにも大きすぎたのかなあ。
それゆえ、高視聴率に至るまでには、かなりの歳月において実績の積み重ねが必要とさせられるかもしれない予感が...。
しかし、それでも心に響く作品であることに変わりないはず。
6月25日水曜日に発売の『隠蔽捜査 DVD-BOX』で、もう一度改めて鑑賞する時が、待ち遠しいや。
そして、続編の放送の実現があれば、ますます楽しみになってしまいそう。
2014-03-25 |
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