あまちゃん キャスト ピエール瀧
今年4月1日月曜日より放送開始以来、大好評のNHK朝ドラ『あまちゃん』は、6月24日月曜日からの第13週以降の「東京編」で、NHK朝ドラ特有の中だるみ(?)ゆえに、作品全体の完成度の劣化が心配されかかっていたけど、結局杞憂だったのは嬉しい。
ヒロイン・天野アキ(能年玲奈)をはじめ、アキを取り巻く北三陸と東京の人たちにも、目が離せない。
特に、時折繰り出される小ネタに象徴されるような、ヒトクセもフタクセもあるサブキャラには、本当に笑わせてくれる。
その「東京編」における愛すべきサブキャラの一人が、寿司屋「無頼鮨」の大将・梅頭を演じるピエール瀧だろうなあ。
寿司屋「無頼鮨」とは、アイドルグル-プ・アメ横女学園芸能コース(通称:アメ女)の活動拠点である東京EDOシアターの向かい隣りにある老舗の寿司屋。
特に、アメ女の総合プロデューサーで芸能事務所「ハートフル」社長の"太巻(ふとまき)"こと荒巻太一(古田新太)が、アメ女の舞台公演のたびに寿司を出前させることで知られ、またアメ女の二軍に甘んじているGMT47メンバーの飲み会や打ち上げで使われていて。
そして、アキやマネージャー・水口琢磨(松田龍平)、挫折でアキに叱咤されて「無頼鮨」見習い修業中の種市浩一(福士蒼汰)、それぞれの心の内の語りを、梅頭はありのまま受け入れて陰ながら見守る。
いわゆる東京での安らぎの場所。
何よりも常連客の一人が、大女優・鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)。
機嫌の良い日には、そこで食事をしている客全員に寿司をおごるらしくて...。
ただ、梅頭の何とも言いようのない微笑と姿勢を目にするたびに、
「小林薫のつもりかしら」
「ロバート・デ・ニーロのつもりかしら」
とあきれさせてしまうのが、面白い。
あの独特のポージングを振り返ってみれば、かつてのテクノバンド・電気グルーヴのメンバー時代の蓄積からなのかあなあ。
"楽器の弾けないミュージシャン"を公言して、ステージでは殿様やドラえもんの衣装で登場したり、他の着ぐるみを着て踊ったりしただけの姿を、つい思い出してしまった。
そして、俳優としてのピエール瀧と言えば、1995(平成7)年以降あたりかなあ。
特に、かの東宝系公開の映画で、2005(平成17)年『ALWAYS 三丁目の夕日』、2007(平成19)年『ALWAYS 続・三丁目の夕日』、2012(平成24)年『ALWAYS 三丁目の夕日'64』で演じた水野。
一作目では氷屋、二作目ではアイスキャンディー屋に転職、三作目でコーラの自動販売機を導入。
かの『あまちゃん』での梅頭同様、無口な職人肌ながらも味のある人物で、昭和の旧き良き男の姿が、印象に残った。
この度の『あまちゃん』の終盤、どう魅せてくれるかが楽しみだ。
かの人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』にあやかって、"ジョジョ立ち"を披露した時のように。
2013-08-05 |
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