あまちゃん 小池徹平
4月1日月曜日からの放送開始以来、視聴率20%超は当たり前のように好評のNHK朝ドラ『あまちゃん』。
かねてから実感するように、ヒロイン・天野アキを演じる能年玲奈の純粋で透明感ある笑顔の魅力とともに、クドカンワールドを盛り上げるヒトクセもフタクセもあるサブキャラの主役を喰うくらいの存在感が、好評を高めているもの。
そのサブキャラの一人である、小池徹平演じる足立ヒロシもしかり。
いわゆる"あまちゃん"(ホントに語弊のある言い回しですよね。将来的な成長と可能性への願いはモチロンのこと)から、どのような成長を魅せてくれるのかなあ。
足立ヒロシ。
地元・北三陸で名の知れた美少女として有名な足立ユイ(橋本愛)の兄。
地元の人たちからは「足立さん家の息子」と認識されるものの、名前までは覚えてもらえない。
北三陸高校の元教師で、岩手県議会議員を勤める名士である父・功(平泉成)からの、公務員という職業特有の厳しさゆえの叱責で、心を閉ざしてしまい、自宅の薪ストーブの前に居座るばかりに日々の多いことから、「ストーブ」と呼ばれるくらいの内省的な性格。
自身の居場所を見つけられず、盛岡の大学を卒業後に東京のホテルへ就職したものの、わずか2ヶ月で退職。北三陸に戻って、漁船監視のアルバイトを始めても、すぐにやめてしまうありさま。
折しも、かねてからアイドルに憧れるユイが、町おこしイベントである「ミス北鉄☆コンテスト」へ出場することをキッカケに、大向大吉(杉本哲太)と関わる過程で、アイデアの豊富さとパソコンを巧みに駆使する姿を見込まれて、北三陸市観光協会の職員として再就職することに。
前後して、入り浸っていたパチンコ店でアキの母・春子(小泉今日子)と知り合ってからは、春子の勤める軽食&喫茶「リアス」・スナック「梨明日」へ入ることに、本音をこぼすことも。
一方で、かつての漁船監視のアルバイトの際に、アキが海に飛び込んで海女になると宣言する純真無垢な姿を目の当たりにしたこと、観光協会のウェブサイトへの掲載のために撮影した、天真爛漫なアキの海女姿の動画に心を揺さぶられてから、アキに恋することに。
しかしながら、先に春子に根回ししようとして反対されたり、思い切ってアキに告白するも間の悪さから怒りを買ってしまい、距離を縮められず。
そして、春子から、種市浩一(福士蒼汰)を目当てに、北三陸高校の潜水土木科へ編入したアキの気持ちを知ったショックから、再び自宅の薪ストーブの前に閉じこもってしまう。
しかし、北三陸に戻って以来、このままではいけないという気持ちも少しずつ芽生え始めたからか、少しずつ再生してゆき、陰ながらも観光協会の仕事に尽力することに。
そして、5月20日月曜日から放送の第8週終盤より、観光協会職員・栗原しおり(安藤玉恵)と良い関係に。
6月3日月曜日から放送の第10週では、しおりからの"内助の功"の後押しもあって、アイデアの豊富さの活性化に拍車がかかり、古くなった漁業協同組合を改装して「海女カフェ」をオープンさせるまでに成長。
以後は、北三陸市のために、陰日向惜しまず尽力してゆくことに。
特に、2011(平成23)年3月11日金曜日、かの「3.11」こと東日本大震災から、どのように魅せてくれるのか?
この足立ヒロシという役回り。
雰囲気はいくらか違うものの、"恋をする"という気持ちの揺れ具合、2006(平成18)年公開の初主演映画『ラブ★コン』を思い出すなあ。
『ラブ★コン 全巻セット (1-17巻 全巻)』とともに、目を通しておこうっと。
楽しみな展開になりそうだ。
これから先にいかなる事態に直面することがあったとしても、前向きな気持ちになれさえすれば、乗り越えてゆけそうだ。
そして、小池徹平自身も、少しずつ成長してゆく...。
1986(昭和61)年1月5日生まれの、大阪府大阪狭山市出身。
名前の由来は、父親の好きな、ちばてつや原作の漫画『おれは鉄平』から。
宝塚歌劇団の夏月都(月組・娘役)を母方の従姉妹に、俳優・京本政樹を父方の親戚(本人との血縁関係はない)に、それぞれ存在していた影響もあったのか、2001(平成13)年の大阪府立長野高等学校入学間もない頃、当時15歳で自ら応募した第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞して芸能界入り。
2002(平成14)年春に上京し、堀越高等学校に編入後、雑誌の活動の傍ら、関西テレビ制作ドラマ『天体観測』で、俳優デビュー。
同年、同じくバーニングプロダクションに所属するウエンツ瑛士とのデュオ・WaTを結成。
WaTでは、小池自身左利きゆえ、互いの腕がぶつからないように、(観客から見て)"小池が右・ウエンツが左"の立ち位置。
小池が音楽を始めたキッカケは、中学生当時に聴いて心を揺さぶられて、初めてギターでコピーすることとなった、ゆずのシングル「友達の唄」。
ストリートミュージシャンとして、東京・代々木公園周辺での路上ライブなどの音楽活動を経て、堀越高等学校卒業前の2004(平成16)年2月、「卒業TIME」でインディーズCDデビュー。
メジャーデビューは2005(平成17)年11月、「僕のキモチ」。
披露する楽曲はすべて、本人たちによるオリジナル曲。
年末大晦日には、『第56回NHK紅白歌合戦』に初出場。
翌年2006(平成18)年末大晦日にも続いて、『第57回NHK紅白歌合戦』に出場。
2007(平成19)年2月14日には、「君に贈る歌」でソロデビュー。
2008(平成20)年7月には、フジテレビの連続ドラマ『シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~』で初主演。
以降は、あらゆる分野での活動が安定的になり、あらゆる好感度のランキングでは上位を独占。
小池自身「性格は、基本的には真面目だけど、案外面倒くさがりでマイペース」と口にするものの、ドラマや映画で共演したキャストやスタッフから、芝居に対する真面目な姿勢や、気配り上手な人柄を高く評価されることが多くという。
一方で心配性で非常に涙もろい一面もあり、初主演のドラマや映画でのクランクアップをはじめ、音楽番組、特にファンと公言するコブクロと対面した時には感激。
余談ながら、かの第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のグランプリ受賞の決め手となったのは、最終選考会で披露したコブクロの「轍-わだち-」。
演奏中に、ギターの弦が切れるというアクシデントに見舞われながらも、構わずにそのまま演奏を続けたという。
素晴らしいなあ。
小池徹平自身、一番の目標とする人物としては、福山雅治を挙げていて、「ああいう色っぽい大人になりたい」「ああいう音楽と俳優を両立できている人間になりたい」と、よく口にしているという。
いわゆる"あまちゃん"(?)からの成長が、とても気になる人物の一人。
2013-05-12 |
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