あまちゃん アイドル
4月1日月曜日より、NHK朝ドラ『あまちゃん』が放送開始。
開始までの間も、開始してからも、気になっているもの。
『あまちゃん』
この度のドラマでは、北限とされる岩手県北三陸の海女をしながら、アイドルを目指すという物語を軸に展開。
いわゆる高齢化と少子化という現実の問題として、地方における活性化を実現させたいとする人々の想いは切実なもの。
好む好まざる関係なしに、AKB48があらゆる面において注目されたことに触発されて、あらゆる地方における"ご当地アイドル"で、地域を活性化させようとする方法も、主流になりつつあるんだな。
脚本を手掛ける宮藤官九郎の出身地は、宮城県の田舎町。
かの東日本大震災後の帰郷で、「今"当たり前にある"ものが、いつまでも"当たり前にある"わけではない」と実感。
数年前にたまたまローカル線廃線跡に集う鉄道マニアの姿から、地元の人たちの「近すぎて見えないもの」を意識し、もし地元のアイドルが田舎町を盛り上げてくれたら痛快だろうなあと想像して、脚本を手掛ける運びになったという。
いわゆる"ご当地アイドル"が地元を盛り上げようとしても、意外と地元の人たちがアイドルの価値に気付いていないことが多いらしいという話、ほとんどの地方がそうだったとしたら、切ないなあ。
「近すぎて見えないもの」
地方に限らず、首都圏をはじめとする都市近郊においても言えることだから、考えさせられるなあ。
先の"ご当地アイドル"を意識してか、『あまちゃん』では、東京ではひきこもりがちだった高校2年生の女の子・天野アキ(能年玲奈)が、かっこよさと憧れから海女になって奮闘し、You Tubeなどの動画から火が点くことになるのかなあ、話題となって町おこしのシンボルになってゆくとのこと。
そして、全国47都道府県それぞれの地元からのアイドルによる集合体である、GMT47というアイドルグループとしての活動につながってゆくらしく。
活動内容としては、全国の地元それぞれの良いとされるものの紹介と売り込みかなあ。
『あまちゃん』
この度のドラマとして描かれる、現役高校生の海女(あま)という"ご当地アイドル"としての「あまちゃん」。
内にひきこもりがちで世間というものを知らない、人生における甘えん坊としての「あまちゃん」。
学校でのクラブをはじめとする活動や実社会での仕事における、ズブの素人としての「あまちゃん」。
プロフェッショナルとは真逆の立場にある、アマチュアとしての「あまちゃん」。
マスコット人形のような、かわいい携帯ストラップのような、キャラクターとして見られがちな、アイドルまたはごく普通の人としての「あまちゃん」。
現実にあり得る視点。
いわゆる、「あまちゃん」からの、「あまちゃん」としての、成長物語。
クドカン特有のコミカルな描写と同じくらいに、物事の本質を突いて視聴者に問いかけるかのような、物語の展開になるんだろうなあ。
4月1日月曜日から6日土曜日までの第1週は、アキが海女になることを決心するまで。
4月8日月曜日から13日土曜日までの第2週は、夏休みの間のみの約束で、新人海女としての修業。
4月15日月曜日から20日土曜日までの第3週は、アキと母・春子(小泉今日子)と祖母・夏(宮本信子)との北三陸での新たなる暮らしの始まり、アキの地元高校編入、ウニを獲ることに必死なアキの海女としての奮闘。
こうして一人前の「あまちゃん」になってゆく流れになるんだろうなあ。
最後まで見届けようっと。
2013-03-27 |
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