わろてんか あらすじ ネタバレ 第12週
「お笑い大阪春の陣」
12月18日月曜日より放送。
てん(葵わかな)は知った。
かの気鋭かつ鬼才の落語家・月の井団吾(浪岡一喜)が、凋落の兄弟子・団真(北村有起哉)の妻・お夕(中村ゆり)を囲っている歪んだ状況を...。
すなわち、お夕をめぐって団吾と団真は三角関係、団吾は団真を嫌悪。
風鳥亭では...。
岩さん(岡大介)が、家族を支えたい気持ちが昂じて、出演拒否打破へ...。
と思いきや、瞬時に察した芸人仲間からの吊るし上げ...。
居合わせた藤吉(松坂桃李)は激怒。 家族として大切にしたい想いとともに、団吾に負けないくらいに芸を磨けとの檄...。
芸人仲間の奮起とともに、藤吉はてんと互いの想いをぶつけ合って和解。
そして、お夕の観劇の上での団吾から団真による落語の披露、風見亭の盛り返しへ...。
団吾との専属契約締結、風鳥亭を3店舗増築したものの...。
肝心の芸人の差配は、オチャラケ派・寺ギン(兵動大樹)による主導権の変わらないまま...。
ある日のこと....。
オチャラケ派芸人・佐助が大怪我で仕事不能に...。
しかも、寺ギンからの容赦ない借金取り立て...。
佐助は堪りかね、風鳥亭への借金申し出...。
藤吉は寺ギンからの出方の恐れももあり拒絶。
しかし、てんは藤吉を制し、貸しでなく融通を口実に、佐助の妻・富(宮嶋麻衣)への手渡し...。
ほどなく、アサリ(前野朋哉)の家出騒動...。
故郷の昔気質の祖父に普通の仕事に就いていると偽ったものの、来訪の報せに慄いたとか...。
てんは、長屋芸人たちとの相談の上、栞(高橋一生)の営む伊能活動写真の専務としての一芝居を依頼へ...。
しかし、祖父は再会早々より、アサリの嘘を察知。 妹の嫁入りを口実に、仕送りなしで充分とのこと。
慮ったてんの勧めで、祖父は風鳥亭でのアサリの舞台を観劇。
しっかりと見届けた上で、祖父は笑われて人を幸せにするアサリの仕事ぶりを認めた。 堂々と芸人を名乗って生きほしいと本人に告白、互いに認め合っての別れへ...。
安堵も束の間、寺ギンが突然の芸人の派遣打ち切りへ...。
てんが富を介しての佐助への融通とのみなしゆえ、藤吉は直ちに芸人仲間総動員へ...。
しかし、破産の時間の問題は、誰もが痛感...。
先の佐助の一件を未だ痛感のてんは、自前での芸人抱え、すなわち月給制での雇用を提案。 芸人仲間は意気揚々。
人伝に知ることになったオチャラケ派の芸人が、風鳥亭に話を聞きに行く心積もりに...。
しかし、無情にも風太(濱田岳)からの連れ戻しの繰り返し...。
藤吉は芸人への出演依頼のため、京阪神一帯を奔走。
しかし、すでに寺ギンの息がかかっており....。
切羽詰まって、"一度だけ"という約束で出演してくれた喜楽亭文鳥(笹野高史)の元へ...。
それでも、すでに寺ギンによるオチャラケ派と伝統派の合併話が...。
ある日のこと...。
寺ギンが休業中の風鳥亭に出現。
買収の豪語とともに、てんらが窮地に...。
ほどなく意外にも、風太がオチャラケ派の芸人すべてを引き連れ。 風鳥亭での雇用の旨を告白へ...。
案の定、寺ギンが恫喝。 それでも、芸人たちは家族との相談の上の決断としての毅然とした姿勢。
ついに寺ギンが証文突き付け。
てんが毅然と立ちはだかっての主張。 芸人は物ではなく家族であること、借金をすべて肩代わりするとの訴え。 これまで貯蓄のヘソクリ突き出しへ...。
そこへ、伝統派の文鳥出現。 てんの器量を認めるなり、伝統派の芸人すべてを風鳥亭へ出演の旨の宣言。
こうしてオチャラケ派は終焉。 寺ギンは帰郷し再び僧侶へ...。
入れ代わりで、風太の出戻り。
風鳥亭は元オチャラケ派の芸人すべての受け入れに伴う伝統派との合併。 大阪の演芸界統一へ...。
本放送時における年の瀬にふさわしい展開か...。
ふと、気になってしまった。
風鳥亭を拠点に藤吉が京阪神を動き回る中、どれだけの人たちの息吹を感じたのか、を...。
例えるならば...。
まず、2005(平成17)年1月22日土曜日より公開の李鳳宇製作総指揮に井筒和幸監督そして井筒和幸・羽原大介共同脚本の青春映画『パッチギ』...。
出逢いは、京都の府立東高校2年生の松山康介(塩谷瞬)が、サッカーの練習試合申し込みのために出向いた日頃より争いの絶えない朝鮮高校の音楽室にて...。
フルートを奏でる少女・キョンジャ(沢尻エリカ)に一目惚れするも、キョンジャの兄アンソン(高岡蒼佑)が同校の番長で...。
葛藤を苛まれつつも自ら切り拓いてゆく姿が...。
そして、『わろてんか』の月の井団吾役の浪岡一喜演じたアンソンの親友モトキ・バンホーの存在感も...。
なお、アンソンの弟分・チェドキ(尾上寛之):の叔父には、『わろてんか』の喜楽亭文鳥役の笹野高史が...。
続く、2007(平成19)年5月19日土曜日より公開の『パッチギ! LOVE&PEACE』も...。
前作の1969(昭和44)年の京都での日々から約5年後...。
1974(昭和49)年、病にかかった息子チャンス(今井悠貴)の治療のため、京都府から東京都江東区枝川に引っ越したアンソン(井坂俊哉)一家を中心とした在日コリアンの人たちの人間模様が...。
『わろてんか』のお夕役の中村ゆり演じたリ・キョンジャはもちろん...。
中でも、『わろてんか』の万丈目吉蔵役の藤井隆が、アンソンと関わる気のいい国鉄職員・佐藤を愛おしく演じて...。
仕事ぶりに関しては...。
松田奈緒子原作・土井裕泰チーフ演出・野木亜紀子脚本・黒木華主演で、2016(平成28)年4月12日火曜日から6月14日火曜日まで全10話放送のTBS火曜ドラマ『重版出来!』...。
『わろてんか』の潮アサリ役の前野朋哉が、うだつの上がらない漫画家・八丹カズオを演じて...。
主人公で興都館『バイブス』編集部所属の新人編集者・黒沢心(黒木華)と同期入社のコミック営業部所属の小泉純(坂口健太郎)から的確に後押しされての成長ぶりが...。
とにかく、じっくりと見届けるか...。
それぞれの物語と重ね合わせつつも...。
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