菅野美穂 べっぴんさん 語り ヒロイン 母親
にまで成長か...。
さかのぼること、1995(平成7)年10月2日月曜日から1996(平成8)年3月30日土曜日まで全151話放送のNHK朝ドラ『走らんか!』。
博多人形師・前田米吉(丹波哲郎)の息子・汐(三国一夫)に、この時演たじ幼馴染・三浦真理の「走らんか! とにかく走るったい!」と汐の背中を押し、強い女性に成長する姿...。
何かと気になり始めて...。
以来、数々の連続ドラマ出演の主役脇役関係なしに、存在感を際立たせるようになっての紆余曲折を経て...。
中でも突出していたのは...。
まず、2001(平成12)年4月2日月曜日より9月29日土曜日まで全156話放送の岡田惠和脚本のNHK朝ドラ『ちゅらさん』。
沖縄と東京を舞台に、ヒロイン・上村(旧姓:古波蔵)恵里(国仲涼子)の人間的な成長物語を中心に、上村文也(小橋賢児)との小浜島での運命的な出逢いからの恋の行方、両親や兄弟、祖母など恵里を見守る家族との強い絆、東京・下町の「一風館」の個性的な住人たちや、看護師として働く職場の人たちの人間模様を描いた群像劇としての、物語の展開が...。
独特の沖縄言葉に癒やされるかのように、それそれ事情抱えつつも愛される登場人物同士との関わり合いと成長ぶりが好評を得て...。
2003(平成13)年3月31日月曜日から4月28日月曜日まで全6話放送の月曜ドラマシリーズとしての『ちゅらさん2』...。
2004(平成16)年9月13日月曜日から10月11日月曜日まで全5話放送の同じ枠での『ちゅらさん3』...。
2007(平成19)年1月13日土曜日から1月20日土曜日まで全2話放送の土曜ドラマとしての『ちゅらさん4』...。
一連のシリーズで演じることになった、東京出身で「一風館」住人。 毒舌で皮肉屋のメルヘン小説家・城ノ内真理亜(本名・田中久子)には、いつも恵里や旅行会社OL・柴田(旧姓:池端)容子(余貴美子)に振り回されて自分のペースを狂わされてしまう、喜怒哀楽ぶりが...。
中でも、いつの間か彼女の部屋が恵里と容子のたまり場のようになってからの、辟易している様子を見せつつも、本当は面倒見が良く、恵里のことを嫌っているように見えて、実は誰よりも心配し興味があり、それを素直に表せないツンデレタイプ、なかなかのものだった。
次に、2004(平成12)年より『モーニング』'(講談社)にて連載の安野モヨコ原作の漫画実写化ドラマ、2007(平成19)年10月10日水曜日から12月19日水曜日まで全11話放送の日本テレビ水曜ドラマ『働きマン』。
演じたのは、週刊『JIDAI』編集部の女性編集者・松方弘子28歳独身。
勝気で生真面目な性格ゆえ、プライベートが犠牲になっても、仕事や恋人との関係で悩んでも、いざ仕事モードとなると猛烈に働く、自他ともに認める「働きマン」ぶりが...。
身だしなみには気を遣う性格で、ファッションには抜かりないものの、「働きマン」状態に入ると、衣飾はおろか恋愛も寝食もなくなってしまう喜怒哀楽、なかなかのものだった。
最高潮に達したのは、司馬遼太郎原作の同名小説で、2009(平成21)年度から3年間の中期経営計画として製作するNHK大型プロジェクト「プロジェクトJAPAN」の一環として、年末ごとの放送、すなわち3部構成・全13話のスペシャルドラマ『坂の上の雲』。
演じたのは、俳人・正岡子規(香川照之)妹・律。
時代の荒波に見舞われながらも、幼少より気弱かつ結核に冒され帰郷を余儀なくされた子規を支える健気さはもちろん、家庭の事情による結婚と離縁を繰り返しても、屈せずに突き進む姿には涙...。
これらすべてが集約された役どころとして、華を添えることになるんだろうなあ。
そう、この年の2016(平成28)年10月3日月曜日放送開始のNHK朝ドラ『べっぴんさん』では、ヒロイン・坂東すみれ(芳根京子)の母親・はなを演じることに...。
語りも担うのか...。
折しも、ドラマ共演をきっかけとする交際から、現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』の主人公・真田信繁(幸村)として大注目の堺雅人と、2013(平成25)年4月2日火曜日に結婚し、2015(平成27)年8月13日木曜日には第1子男児出産して、すっかり母の顔...。
ヒロインを静かに後押しする温かみある役どころなんだろうなあ。
これまでを振り返ってみて...。
1977(昭和52)年8月22日、神奈川県伊勢原市生まれの、埼玉県坂戸市育ち。
生家の家族は両親、弟が2人。
両親は岩手県奥州市江刺区出身で、同じ中学の同級生同士。 なお、現地では菅野(カンノ)姓が多いとのこと。
淑徳与野高等学校卒業、淑徳大学国際コミュニケーション学部中退。
1990(平成2)年、13歳の時に友人と一緒にある企業の広告のオーディションをハワイ旅行目当てで受けて合格したことから始まって...。
1992(平成4)年、中学3年生の時にテレビ朝日のバラエティ番組『桜っ子クラブ』の番組内ユニット「桜っ子クラブさくら組」のオーディションに合格して芸能界デビュー。
同番組のレギュラー出演を継続しながら、テレビドラマやCM、雑誌のグラビアなど徐々に番組の外での活動を増やしていくことに。
女優デビューは、1993(平成5)年4月12日月曜日から6月28日月曜日まで全11話放送のテレビ朝日"月曜ドラマ・イン"枠の学園ドラマ『ツインズ教師』の生徒役。
1995(平成7)年には、かの『走らんか!』ヒロインに抜擢。
そして、1996(平成8)年4月15日月曜日から6月24日月曜日まで全11話放送のテレビ朝日"月曜ドラマ・イン"枠『イグアナの娘』での主人公・青島リカ役としての演技力が高評価。
1997(平成9)年から2001(平成13)年までに、秋から冬にかけてのスペシャルドラマとしてテレビ朝日系列で全5章放送された軽部潤子原作・岡田惠和脚本・新城毅彦演出の『君の手がささやいている』では、主人公の聴覚障害者・野辺(旧姓:武田)美栄子が困難を乗り越えて家庭を築いていく姿を演じ、人気女優としての地位を確立。
なお、同番組・第1章は、1998(平成10)年第15回ATP賞'98テレビグランプリ及びドラマ部門優秀賞を受賞。 1999(平成11)年には、第2章が第7回橋田賞を受賞。
本人も、1998(平成10)年エランドール賞新人賞の第3回大賞を受賞。
同番組は、2001(平成13)年末にかけて全5編の続編が毎年制作されるまでに。
一方でソロでの音楽活動も行い、1995(平成7)年3月に「恋をしよう!」で歌手デビュー。 翌年にかけて定期的にシングルを発売。
そして、2000(平成12)年7月5日水曜日から9月20日水曜日まで全12話放送のフジテレビ水曜劇場『愛をください』のヒロインの役名・"蓮井朱夏"名義で発売した「ZOO ~愛をください~」が50万枚を超える大ヒットとなるものの、以後の発売なし。
2001(平成13)年放送の『ちゅらさん』出演を経て...。
2003(平成15)年6月3日火曜日から8月19日火曜日まで放送のフジテレビ・スーパー時代劇シリーズの"火曜時代劇"枠、9月2日火曜日放送の"明治篇"を含む『大奥』にて、主人公・天璋院篤子役で初の時代劇出演を果たして新境地。 以後の時代劇にも出演へ...。
2004(平成16)年4月19日月曜日から6月28日月曜日まで全11話放送の、さだまさしの小説『解夏』を原作とする坂元裕二脚本フジテレビ"月曜9時枠"ドラマ 『愛し君へ』では、"月9"初主演。
視力を失っていく病に冒されたカメラマンを支える小児科医・友川四季の純愛模様を好演へ...。
それから、約12年3ヶ月の歳月を経ての、『ベっぴんさん』か...。
女性として母親としての集大成であるかのよう...。
しっかりと見届けたいな。
2016-05-17 |
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