マッサン あらすじ ネタバレ 第22週
「親思う心に勝る親心」
3月2日月曜日より放送。
1943(昭和18)年10月、召集令状により間近に迫った一馬(堀井新太)の出征を、熊虎(風間杜夫)は喜ぶものの、内心は動揺。 一馬を迷わせないために、喜ぶフリをするだけだった。
エマ(優希美青)も内心苦しんでおり、その痛みの手に取るようにわかるエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は、精一杯エマを気遣った。
一馬の出征前日、最後のブレンド指導を終えた政春(玉山鉄二)は、怖いと泣く一馬に生きて帰ってこい、と励ます。
その夜は、一馬の壮行会。
集まった面々は特高に聴かれぬよう、用心しながらスコットランド民謡「Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン 日本語訳:久しき昔)」を、静かに涙ながらに合唱。
一馬の出征当日の朝、自らの手で一馬の頭を丸刈りにした熊虎は、初めて本心を口にした。
「卑怯者になってでも生きて帰って来い」
一馬は頷いた。
いよいよ出発の時、エマは自分で作った御守を一馬に贈ると、一馬は帰ってきたら話したいことがある、とエマに伝えて、静かに旅立った。
去ってゆく一馬に精一杯の笑顔を見せて手を振るエマだったが、一馬の姿が見えなくなると、涙が止まらなくなってしまった。
「オールド・ラング・サイン」すなわち「久しき昔」には、涙の止まらなそうな流れに...。
戦時中の日本、特に大日本帝国海軍では、独自性の高い訳詞が付けられ、「告別行進曲」もしくは「ロングサイン」という題で海軍兵学校の卒業式典曲として使われていたという。
物語では、DOUKAH WHISKY(ドウカウィスキー)が、海軍へ納品する工場としてから始まって、暮らしを保つことで生き永らえたということだから、失礼ながら、「告別行進曲」もしくは「ロングサイン」ならば、軍部や特高から睨まれることはないだろうけど、これまでの経緯から、元来の意味として、歌い上げたかったんだろうなあ。
元来は、スコットランド語で"Auld Lang Syne"、英訳すると逐語訳では"old long since"、意訳では"times gone by"。
歌詞を現在伝わる形にしたのは、スコットランドの詩人のロバート・バーンズとのこととか。
従来からの歌詞を下敷きにしつつ、事実上彼が一から書き直しているとされ、旧友と再会し、思い出話をしつつ酒を酌み交わすといった内容とのこと。
以来、スコットランド民謡、非公式な準国歌して定着し、現在に至るまで、特に年始、披露宴、誕生日などで歌われるようになったらしく...。
戦後間もない日本においては、1949(昭和24)年に初上映されたアメリカ映画『哀愁“Waterloo Bridge”』(1940年制作)の中で、「オールド・ラング・サイン」 のメロディからなる挿入歌として、甘美なワルツ風にアレンジしたところが好まれることに。
さらに、日本の歌手ザ・ピーナッツは、別れのワルツに「蛍の光」の歌詞をつけて歌うこととなって...。
それゆえなのか、以来の紆余曲折を経て、「蛍の光」として卒業式などで歌われたり、自衛隊の駐屯地祭や航空祭などでも、終了時間に同様の理由でBGMとして流されることで、現在に至ることに...。
印象に残るヴァージョンを、自分なりに振り返ってみれば...。
さかのぼること数ヶ月前には、2014(平成26)年11月12日水曜日発売の平原綾香のウィンターアルバム『Winter Songbook』1曲目収録の「Auld Lang Syne ~蛍の光」...。
ほかにも、「よみうりランド2014ジュエルミネーション」イメージソングとなった7曲目収録の「My first love」は、17世紀以前から歌われるイギリスの代表的なクリスマス・キャロル(民謡)である「The First Noel」に、平原自身が新たな日本語詞を書き下ろした、大切な人への想いを歌ったラブソングに...。
大切な人に愛を込めて伝えようと、歌を届け続けてくれる平原綾香のイメージにふさわしいアルバム。
クリスマスの定番となったマライア・キャリーの楽曲といえば、2013(平成25)年11月6日水曜日発売のクリスマス・アルバム『Merry Christmas Ⅱ you』収録の"New Years Anthemm"によるヴァージョンが...。
2013(平成25)年11月5日火曜日発売のケルティックウーマン『Home For Christmas』収録の「Auld Lang Syne ~懐かしき日々」も同じく。
日本盤ボーナス・トラックも収録され、「You Raise Me Up ~祈りヴァージョン feat.薬師丸ひろ子」は、まさに伸びやか...。
済み渡る奇跡の歌声、アイルランドの宝石、として名高いウィンター&クリスマス・アルバムの決定盤の一つ。
ピンク・マルティーニといえば、"世界の1930年代から60年代の音楽を現代に"をコンセプトに、国境を越えての人気で話題のオーケストラ。
2012(平成24)年05月30日水曜日発売の『Retrospective』によるヴァージョンのほかには、"featuring 由紀さおり"として「マシュ・ケ・ナダ」も聴き応えあり。
最後には、2014(平成26)年3月5日水曜日発売の『螢の光のすべて(改定版)』。
「蛍の光」の原曲にまでさかのぼり、その歴史と世界的広がりを音で検証する企画アルバム。
いずれも大切にしたいものばかりで、忘れられない。
2015-01-29 |
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