花子とアン キャスト 伊原剛志
3月31日月曜日より放送開始のNHK朝ドラ『花子とアン』も、前々作『あまちゃん』、前作『ごちそうさん』に続く好評で、何よりのこと。
ヒロインの魅力はもちろんのこと、ヒロインの背中を後押しする二番手のような存在感の登場人物が、ヒロインの今後の行く末を左右させるのではないか、というささやかながらの躍動感も、物語の魅力の一つかもしれない。
この度のヒロインである後の村岡花子こと安東はな(吉高由里子)の背中を後押しする、二番手のような登場人物とは、やはり何と言っても、はなの父・安東吉平だろうなあ。
演じるは、伊原剛志。
小作農家の安東家を支えるため、生糸を東京で販売し、収益で日用品を買い付け甲府に帰って販売する行商人。
それゆえ、年の半分は不在。
幼少時に学校へ行くことができず奉公などで苦労した経験から、学問の大切さを痛感。
それゆえに、理想家で新しいもの好きな性格。
その姿勢は、はなの読み書きに対する強い興味と才能を見抜くこととなり、貧しい家の境遇も顧みず、はなを東京の女学校へ入れようと奮闘することに。
やがて念願叶って、はなが修和女学校の寄宿舎に入った後も、常に様子を気にかけ、たびたび学校を訪問。
特に、寄宿舎の門を隔てたはなとの夜の密会、とても心温まるものがあって...。
ただ、一方において、労民新聞の社主・浅野中也(瀬川亮)の社会主義運動に共感し関心を持ち、浅野本人からの依頼で、社会主義思想の記された新聞や書物を行商で売り歩くという。
やはり貧しさから抜け出したいという切なる願い、人間誰でも強まってしまうものなのか。
危険を冒してでも事を成し遂げたい姿勢が、国を脅かす危険思想としてみなす警察からの追及を強めることになってしまって、まさか、国外逃亡するとでも???
聞くところでは、70代近くまで生き延びるらしいとか、その点においてもとにかく気になる人物。
ふと思い出した。
同じく中園ミホ脚本で、2012(平成24)年5月下旬より全8回放送のNHKドラマ10『はつ恋』を。
伊原剛志演じたのは、なかなかのやり手で、パリ医科大学教授、肝臓外科医の権威・三島匡。
かつて捨てた初恋相手である、現在家族持ちの富士峰リハビリセンターリハビリテーション科言語聴覚士・村上緑(木村佳乃)の肝臓がんの手術を、担当する役どころ。
そして、物語においては、緑とともに過去の経緯をめぐって、心の葛藤を繰り広げることに。
それでも、やり手であることに変わらず、いかに新しいもの好きでも安東吉平のような明るさと大らかさと温かみがあったら、と思うこともしばしばで...。
余談ながら、緑の息子・健太を演じたのは、あの木場朝市(窪田正孝)の幼少期役の里村洋。
そして、カンニング竹山が、あの徳丸甚之介とは違った人間味ある男で、妻と弁当屋「YO! ヒロセ」を経営する広瀬光二を演じていて。
緑と匡の高校時代の同級生で、匡との関係に関して緑に忠告する役どころとしての観応えが...。
甘くてほろ苦過ぎる描写の目立った『はつ恋』と違って、翌年の『花子とアン』。
どのような前向きな変化が観られるのかという期待において、本当に楽しみ。
2014-04-15 |
共通テーマ:日記・雑感 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0