吉川美代子 本 愛される話し方
これは、男性であれ女性であれ、喝を入れられそう。
かねてから聞くところでは、12月13日金曜日発売の吉川美代子執筆『アナウンサーが教える 愛される話し方』(朝日新書)の中身が凄まじいとのこと。
中身は、アナウンサーの声の出し方、プレゼン、司会、スピーチのノウハウなどで、以下の項目に分類。
第1章 アナウンサー歴37年でわかった「話し方」の大切さ
第2章 声は人格を表す
第3章 愛されない日本語
第4章 話し方で幸せになれる
と続き、自分の声に対するコンプレックスも解消したい、自分を変えたい、という思いの強い方には、必読の書。
圧巻は、最終章の「第5章 アナウンサーの未来」。
今の女子アナブームをケチョンケチョンにこきおろしているとのこと。
氏は1977(昭和52)年にTBS入局、以後37年間アナウンサー一筋で活躍し続けて、来年2014(平成26)に定年。
氏曰く、今のアナウンサーには4つの亜種があり、「男性アナウンサー」「女性アナウンサー」「ベテランアナウンサー」そして「女子アナ」とのこと。
氏自身、いわゆる"女子アナ"ではなく、"女性アナウンサー"としてプライドと自覚を持って仕事をしてきただけに、特に「女子アナ」がの言動が我慢ならず一番許せないようで。
良くも悪くもバブル経済の恩恵にあふれた1980年代後半が、そもそもの始まりか。
若い女性アナウンサーを「女子アナ」ともてはやしての勢いを駆って、バラエティー番組への出演からタガが外れたんだろうな。
技量より個性が良くも悪くも重視されて、週刊誌やスポーツ紙の記者やカメラマンにとっては、まさに飯の種となって...。
放送局の社員よりも、タレント事務所に所属している「女子アナ」が多くなりつつあるからか、ニュースを読む機会は多くないのが実情。
確かに、タレントが情報番組のMCを務める時代ゆえ、局アナとの線引きが曖昧になっているしタレントのような出で立ちには親しみを抱けても、漢字の読み間違えの売り込みには、面白さよりもはた迷惑がはるかに上回ってしまっている。
ましてや、ボーイフレンドとのデートでの妖しげなふるまいを写真に撮られるとなれば、なおさらのこと。
そして、あの2011(平成23)年3月11日金曜日の「3.11」こと東日本大震災以降、
いざというときは放送局のアナウンサーとしてきちんと情報発信していかなきゃいけないという意識が、少しずつ芽生えてきたと捉えて、絶好の機会と考えたんだろうなあ。
「アナウンサーを名乗るなら、教養や技術を身につけて、自覚を持ちましょうと誰かが厳しく言わなきゃいけない。」
遠い将来への戒めか...。
アナウンサーから女優へ見事に転身した野際陽子や八木亜希子にすれば、どのような実感なのか、ふと気になってしまった。
放送業界に限らず、あらゆる業界においても、
自分がしたいこと、仲間と共にしたいこと、刹那や気紛れでなく、より良い将来に向けてを前提に、自身の口で発することの積み重ねが肝心要ということなんだろうなあ。
2013-12-11 |
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