ごちそうさん あらすじ ネタバレ 第10週
「祭りのハーモニー」
12月2日月曜日より放送。
天神祭の近づきつつある日々の中、め以子(杏)は正蔵(近藤正臣)を西門家に呼び皆と一緒に獅子舞を見たいと打ち明けて...。
希子(高畑充希)は戸惑うが、過去とは変わったという正蔵に、静(宮崎美子)は興味のあるかのよう。
しかし、訪ねてきため以子に、のらりくらりとかわす泥酔の正蔵を目にした静は、全然変わらないと立腹。
正蔵のところから帰宅しため以子と希子は、和枝(キムラ緑子)が放心状態でしばらく座り込んだ後で、嫌味もなしに立ち去る様子に、不思議な気持ちに。
間もなく、酷く泥酔した静が、悠太郎(東出昌大)と室井(山中崇)に担がれて帰宅。
正蔵の悪口ばかり繰り返す静は、"ハモニカ"を注文したらしく...。
食事中、悠太郎から静のことを聞かれため以子は、天神祭と正蔵のことを話したが、悠太郎はみるみる不機嫌になり、説得もはねつけられてしまう。
翌朝、気まずい雰囲気の朝食の中、和枝が久しぶりに顔を出してともに食事することになるも、突然思い出し笑いをするのみならず、静の具合を心配していて...。
天神祭の準備のため、悠太郎は上司・大村に連れ回される上に、毎回飲み屋に連れまわされる日々の中、何と和枝が男と一緒に逢瀬を楽しんでいるところを、目撃してしまう。
その男・安西真之介は、京都大学で経済学を教えていて、和枝に株を教えているらしい。
それを知った静が、色めき立つ和枝に嫌味を口にするも、勝手に居ついたことを切り返されて、意気消沈。
静には、め以子の気遣いを受け付ける余裕はなかった。
うま介にて、落胆しながらメレンゲを混ぜるめ以子の元に、室井が訪ねてきた。
室井が語るには、ハモニカはハモの形をしたお菓子で、遠い昔に天神祭の夜店で昔出ていたとのこと。
早速め以子は正蔵を訪ねて聞いてみたところ、ハモニカは知っていても、静とハモニカの関係は知らないと、軽い調子のまま...。
怒っため以子は、うま介に戻ったところ、皆の言葉に促され、ハモニカをつくることに...。
悠太郎の上司・大村からハモニカの材料を教えてもらっため以子は帰宅し、希子とともに翌日の天神祭の準備をする和枝に謝罪。
しかし和枝は、当日に安西を大阪案内するために出かける旨を口にしただけだった。
悠太郎も、当日は大村の手伝い。
静も、当日より芸者として料理屋へ。 相変わらず正蔵が女性に入れ込んでいるのを見て決断し、女将に伝えたという。
家族のいない当日に落胆するめ以子は、ハモ料理が食べたいと思いやる希子の優しさに触れて、立ち直ってゆく。
ちょうど買い物から戻ってきた希子と室井が言うには、桜子(前田亜季)も馬介も来るとのこと。
当日の天神祭での思いもかけない賑わいの中、秘かに和枝が戻ってきた。
天神祭について説明したところ、安西から家族と過ごすよう諭されたらしいとのことだった。
かねてから話をしてみたかった室井は、和枝を客間へ連れて行き、桜子とともに和枝から安西との出逢いから今日に至るまでの話を引き出した。
源太(和田正人)が風呂敷を持参し説明しようとした時、希子が獅子舞の到着を知らせる。
一同が表へ出て獅子舞に興奮する中、いつの間にか静もヤキが回ってきたことを悟ったらしく...。
かつての芸者としての千代菊の姿は、そこには存在しなかった。
獅子舞が真近に迫り、希子は奮闘する兄・悠太郎の姿を目にして感激。
そして、獅子舞の向こう側に、一瞬のみ正蔵の姿を目にしため以子と静と希子は驚く。
獅子舞が通り過ぎて、め以子が源太の持参した風呂敷を開いたところ、何とお菓子のハモニカが...。
静は、涙をこらえながら、ハモニカを頬張るだけだった。
家族全員で天神祭を迎えることのできた小さな奇跡だった。
祭りが終わって、静の部屋を訪ねため以子は、驚きの事実を知る。
静が語るには、かつて幼かった頃、姐さん芸者の使いで買ったハモニカを転倒で潰してしまい、途方に暮れているところを、若き日の正蔵からハモニカをもらったことが嬉しくて忘れられなかったという。
やがて芸者となった静は、ある日のこと、偶然にも凋落した正蔵と再会。 一目でわかった静は、その日のうちに寄り添うことに...。
要は、長きにわたって語られ続けた正蔵と静のなれそめ、すなわち、正蔵が静を酔わせて一筆書かせた結果、芸者をやめた静の人生が狂わされたという経緯は、まったくの嘘。
元々、和枝と静のケンカのはずみによる、静の口からの出任せの嘘で、その嘘に正蔵が合わせていただけだったのだ。
"ハモ料理"を形づくった"ハモニカ"というお菓子...。
もしも、実際の中身が【骨切り処理済 活け〆 鱧(はも) 1kg】に近かったら...。
なんて、つい想像してしまった。
西門静を演じる宮崎美子...。
振り返ってみれば...。
大学3年生当時のの1979(昭和54)年10月、偶然朝日新聞で見つけた「篠山紀信が撮る! 週刊朝日"キャンパスの春"」の表紙モデルへの応募からが、そもそものはじまりだった。
その篠山紀信から直々の依頼により出演することとなった、翌年1980(昭和55)年3月からの「ミノルタ一眼レフカメラX-7」のテレビCMの放映での大反響...。
あれからの長い歳月を経て、今ではすっかり母親役の似合う女優に...。
そして、心に決めた男性に寄り添う姿も、お似合いに...。
女優として、特に一番印象に残ったのは、かの亡き黒澤明の当時執筆途中だった脚本を完成させた小泉堯史監督による2000(平成12)年1月公開の映画『雨あがる』で演じた、愚直な剣豪・三沢伊兵衛(寺尾聰)を心から信頼して寄り添う妻・たよ。
物語での晴れやかな終わりと相まって、まさに素晴らしかった。
そして時は流れて、この度の『ごちそうさん』...。
正蔵と静との関係、どのように魅せてくれるのか、これからも気になるなあ。
2013-10-06 |
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