野口健 写真集
7月5日金曜日発売。
お恥ずかしながら、それを初めて知ったのは、前日となる7月4日木曜日放送のTBS情報番組『はなまるマーケット』のコーナー「はなまるカフェ」に、アルピニスト・野口健が出演してから。
いろいろな話盛りだくさんで面白かった。
まず、先のエベレスト登頂に成功したプロのスキーヤーで登山家の三浦雄一郎氏との交流から。
雄一郎氏の日常における登山に備えての見えない努力の積み重ね、心から感動し感服に値するもので、素晴らしかった。
次に、愛娘さんとの初めての登山となる冬の八ヶ岳でのこぼれ話。
微笑ましいものだった。
二人だけの時は、疲れて半泣きしそうでも、著名人とみて接してくる他の登山者数人に声をかけられれば、途端に笑顔になるという。
遠い将来、父同様のアルピニストになれなかったとしても、名前のごとく長い目で見た自然環境保護活動に尽力することになるのかもしれないようで、楽しみだなあ。
ともに素晴らしい話であることはもちろんであることの反面、
特に、先の富士山の"世界文化遺産"登録にまつわる話には、さすがに神妙な気持ちにさせられた。
かねてから長きにわたって富士山の清掃活動に取り組む野口氏には、素直に喜べないらしく。
"霊峰"として文化遺産に登録されても、何も変わらない心無い多くの登山者と観光客によるゴミ捨ての問題の解決への兆しが少しでも見られないならば、数年後の審査で、"世界危機遺産"の烙印を押されかねないのでは、という懸念ばかりが強まっているという。
諸外国の人たちから見て、霊峰と文化遺産にゴミが散乱していること自体、奇妙な話であることは当然。
決して忘れちゃいけないなあ。
それらの気持ちを経た上での、この度の写真集の発売となって...。
『写真集 野口健が見た世界 INTO the WORLD』
(出版社:集英社インターナショナル)
アルピニスト・野口健によるこれまでの集大成とも言える写真集で、ヒマラヤの山脈と高原の荘厳な姿をはじめ、アフリカの躍動する生命のすべて、フィリピン・沖縄での多くの戦没者の遺骨収集などの一連の様子が...。
そして、あの「3.11」こと2011(平成23)年3月11日金曜日の東日本大震災後の東北のありのまま。
遠い将来にわたっての貴重な道標を暗示してくれそうな写真集かもしれない。
遅いかもしれないけど、買うとしよう!
2013-07-04 |
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