のん 能年玲奈 この世界の片隅に 関連
永久保存版の予感の高まり...。
たとえ全国区のテレビで目にすることはなかったとしても...。
あの前年2016(平成28)年12月14日水曜日発売の『のん、呉へ。 2泊3日の旅』(のん/双葉社)...。
かの作品の舞台となった、広島県呉市の各地を巡るフォトブック。
丘はじめあらゆる自然の中の戯れ、商店街での食べ歩き...。
元気いっぱいな写真と旅先で感じた一言日記...。
かの原作に登場するモガに扮した姿、本人作のモンペ製作過程、なかなかのもの...。
そう、かの作品とは、前年2016(平成28)年11月12日土曜日より公開の片渕須直監督の劇場用アニメ映画『この世界の片隅に』...。
改名後初の本格的な出演作品...。
監督からの熱烈なオファーあって、主人公・北條すずの声としての劇場アニメ初主演....。
制作の足がかりとなる資金をクラウドファンディングで一般からの調達ゆえか、SNSでの口コミ拡散により単館系作品として異例の大ヒット。
第38回ヨコハマ映画祭審査員特別賞、第31回高崎映画祭ホリゾント賞、第21回日本インターネット映画大賞主演女優賞およびベストインパクト賞、2016年度全国映連賞女優賞、第11回声優アワード特別賞の各賞を受賞...。
さらに、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、第71回毎日映画コンクール日本映画優秀賞・大藤信郎賞も...。
その余波としては、世界50以上の国と地域で上映。
中でも、毎年6月開催、カンヌから独立の世界的権威あるアニメ・フェスティバルに成長の、第41回アヌシー国際アニメーション映画祭での長編部門審査員賞受賞の大きさ....。
フランスのバカンス明けのこの年9月6日水曜日より、ほとんど街頭ポスターなどの宣伝も見当たらない中、全土約120スクリーンの展開、1ヶ月で約25万人超の動員へ...。
ジブリ映画のような知名度もなく、昭和を舞台にした物語の展開ゆえ、10代の若者より大人の観客層が多め、男性よりも女性客が過半数。
3週目からは毎日上映の少なさ。 時間調整による劇場での鑑賞に難儀したという観客も...。
もう少し観やすい環境ならば、より多くの集客にもつながるのでは、といった強い想い、自分一人だけ???
肝心の物語の時代背景は、あの第二次世界大戦末期、すなわち1944(昭和19)年2月から...。
主人公・18歳の北條すずが、突然の縁談で軍港の街・呉へ嫁いでからの家族との触れ合い、配給物資の日毎減る中での、衣食住そしてささやかな芸術における創意工夫の日々が...。
まさに、涙ぐましさにあふれるもので...。
しばしば温かい気持ちにさせられる笑顔が、儚げになってしまうなんて...。
絶対にあってほしくない、そのために平和な世の中において備えるものは何か...。
何度も突き付けられてしまいそうだった。
毎年の大切な良き宿題になりそう...。
詩的で美しいとなれば...。
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