谷村美月 べっぴんさん 青春 激動 飛躍 大成
といった予感の高まりは、ヒロイン・坂東すみれ(芳根京子)とほぼ同世代の女性として、これで3人目か...。
10月3日月曜日より放送となるNHK朝ドラ『べっぴんさん』では、実質的に何番手なのか、ついつい気になってしまう中でも、要所要所で必ず存在感を際立たせる俳優としての見所も、ついつい気になってしまう中で...。
その一人である谷村美月が、いよいよ....。
ここ数年の間は、2012(平成24)年6月18日月曜日発売の『谷村美月写真集 「FAKE」』(ワニブックス)での、大人びて妖しげな姿はもちろん...。
前後するかのように、民放連続ドラマ初主演作品である同年4月5日木曜日から6月28日木曜日まで全13話放送の日本テレビ木曜ミステリーシアター『たぶらかし-代行女優業・マキ-』で演じた、所属劇団解散による多額の借金返済ため、ORコーポレーション所属の代行女優・冬堂マキの妖しげな翻弄ぶり...。
2013(平成25)年放送のNHK大河ドラマ初出演作品『八重の桜』での、5月12日日曜日放送の第19回から11月17日日曜日放送の第46回まで演じた、ヒロイン・八重(綾瀬はるか)の兄・山本覚馬(西島秀俊)を公私にわたって支えることになる、会津藩御用総元締の人足口入れ業・大垣屋清八(松方弘樹)の下女・小田時栄。
幕末の動乱真っ只中、覚馬の失明の時間の問題を心配した大垣屋から、覚馬の身の回りの世話をするように差し向けられてからからの紆余曲折...。
いずれも、表面上は奥ゆかしいながらも妖しげな役どころの印象の強まりが...。
ところか...。
意外にもデビュー作が、2002(平成14)年9月30日月曜日より放送のNHK朝ドラ『まんてん』だったとは...。
演じたのは、ヒロイン・日高満天(宮地真緒)の高校時代の担任・穂積甚六(小日向文世)の娘で、自身の父と満天の母・美帆子(浅野温子)との再婚に伴い、満天の義理の妹になる美海。
あの時12歳。 本当にかわいくて健気で、中でも満天との微笑ましいひととき、忘れられなかった。
以後は、失礼ながら、鳴りを潜めていたかのようだったけど、数多くの作品において脇役として出演。 意外なシーンに登場していたのかと後から気づかされたり、ここぞという時に登場して存在感を高めたり、といった印象を抱くことの繰り返しに...。
デビュー作『まんてん』から約14年後、この年放送の『べっぴんさん』では坂東家女中・小野明美か...。
幼少より父と死別、母ひとり子ひとり慎ましい生活。苦労して育ててくれた母を楽にすべく、働きながらの看護師資格取得、英語も独学で学び、ベビーナースとして神戸の外国人村で子育て法などを教えるも、戦争で失職、再び看護師に...。
見かねたすみれの協力に、お嬢様の戯言と突き放すも、すみれの信念と自身のとが同じと気づくこととなり、やがて協力へ...。
ひたすら懸命に働く姿には、2009(平成21)年7月4日土曜日より公開の映画『蟹工船』でのミヨ子が...。
とにかく切羽詰まった状況における生きざま、言葉にならなくて...。
ひたすら命を燃やそうとする姿には、2010(平成22)年9月25日土曜日より公開の映画『おにいちゃんのハナビ』での須藤華が...。
新潟県小千谷市片貝町を舞台とする実話に基づいて描かれた作品で、病弱ながらも、ひきこもりがちな兄・太郎(高良健吾)を勇気づけ、世界一の花火の打ち上げられる片貝まつりに向かう人間模様、忘れられない。
余談ながら、兄妹役で共演した高良健吾は、『べっぴんさん』ではすみれの父・五十八(生瀬勝久)設立の繊維会社「坂東営業部」取締役・野上正蔵(名倉潤)の息子で幼なじみの潔を演じることに...。
豪快で頼もしい兄貴的存在とのことで、谷村美月演じる明美とは、いかなる関わり合いになるのかも、気になるところ...。
2013(平成25)年7月3日水曜日から9月11日水曜日まで全11話放送の日本テレビ水曜ドラマ『Woman』で演じるは、幼い長女・望海(鈴木梨央)と長男・陸(髙橋來)を抱える中、再生不良性貧血に侵された主人公のシングルマザー・青柳小春(満島ひかり)の通院先の都立渋谷病院血液内科研修医・砂川藍子。
幼い舜祐(庵原匠悟)の育児をめぐって学生結婚した夫、すなわち小春の生活保護申請を受け持つ生活福祉課生活保護担当職員・良祐(三浦貴大)との諍いの絶えない中、女性として母親として将来の医師として、葛藤を抱える生きざまが...。
これらすべてを体現したかのような役どころかなあ。
生まれながらの貧しさに加え、戦争という激動の時代を潜り抜けて心が強くなってゆくのか...。
すみれとの関わり合いが、ますます気になるところ...。
改めて振り返ってみると...。
1990(平成2)年6月18日生まれの、大阪府堺市出身。
人見知りか、引っ込み思案を気にしてのことからか、母親の勧めで大阪の劇団に所属する傍ら、写真モデルとして活動を始めたのが、そもそもの始まりで...。
女優デビューは、あのNHK朝ドラ『まんてん』。
しかし、以後しばらくの間はオーディションに落選してばかりで、鳴りを潜めたままだったという。
転機となったのは、2005(平成17)年公開、初出演・初主演となる映画『カナリア』で、第20回高崎映画祭・最優秀新人賞を受賞してから...。
特に、2006(平成18)年出演の映画『ユビサキから世界を』で、自殺願望の強い少女を演じた際には、行定勲監督から「あなたの演技には、何も言うことがなかった」と絶賛されるほどに。
以後は、多くのテレビドラマや映画などでの存在感のある名脇役として、悲惨な境遇の女性を演じることの多さで、脚光を浴びるようになってゆく。
そして、2013(平成25)年放送のNHK大河ドラマ『八重の桜』、5月12日日曜日放送の第19回より初登場...。
演じたのは、ヒロイン・八重(綾瀬はるか)の山本覚馬(西島秀俊)を公私にわたって支えることになる、会津藩御用総元締の人足口入れ業・大垣屋清八(松方弘樹)の下女・小田時栄。
幕末の動乱真っ只中、覚馬の失明の時間の問題を心配した大垣屋から、覚馬の身の回りの世話をするように差し向けられてから...。
あの時代、誰もが心の奥底で安らぎを求めたがるもので...。
もうすっかり、総合女優、いやカメレオン女優、と言った方が過言じゃないくらい...。
これからの飛躍と大成、しっかりと見届けたいな。
2016-06-25 |
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