芳根京子 べっぴんさん 青春 激動 飛躍 大成
となってゆく未来が...。
特に、あの大好評のNHK朝ドラ『あさが来た』放送終了より、かなり尾を引くことになりそう(?)な"あさロス"を埋め合わせてくれるくらいの心地良い朝を迎えられることになる点で...。
そう、すでに4月6日水曜日のNHK発表により、この時放送中の『とと姉ちゃん』の次回作品として、10月3日月曜日より放送される『べっぴんさん』のヒロインに、芳根京子に抜擢されたとの発表...。
オーディションの際には、「好きな先輩のために雑巾を縫う」ことをアドリブで演じるよう指示されたとのこと。
本人曰く、祖母が裁縫の先生で、小さい時から教えてもらったことから、大丈夫と思ったものの、緊張ゆえに、なかなか針に糸が通らなくて焦ったとか。
制作統括の三鬼一希チーフ・プロデューサー曰く、かわいらしく愛らしいのと同時に、心の中に芯があり真っすぐなところを表現できる人を(ヒロインに)迎えたいと思っていた上で、「一生懸命」の先にあるものを、オーディションを通じて強く感じたなどの印象。
かの芳根京子演じるヒロインは、坂東すみれ。
モデルとなるのは、株式会社『ファミリア』創業者の一人・坂野惇子。
生涯を振り返ってみて...。
1918(大正7)年4月、故佐々木八十八(貴族院議員で佐々木営業部=元『レナウン』創業者)の三女として神戸生まれ。
甲南女学校を経て東京女学館高等科及び伊藤茂平研究所を卒業して...。
1940(昭和15)年5月、坂野通夫(前『ファミリア』会長)と結婚。 しかし、ほどなく雲行きが怪しくなって、1941(昭和16)年12月8日、太平洋戦争勃発...。
以後、苦難をくぐり抜けるも、神戸の大空襲では、自宅全焼...。
1945(昭和20)年8月15日に終戦...。
しかし、疎開先で幼い子どもを抱えながら、出征したまま消息のわからない夫を不安な気持ちで待つ日々が続いて...。
唯一、戦災を免れた軽井沢の別荘に残っていたものを、売り食いの材料にしてしのいでいたものの、新円切替のための預金封鎖の追い討ちで途方に暮れてしまい...。
それでも、父に相談したのがきっかけで、それまでの御嬢様的甘えを捨て、自分の手で仕事をして生きていこうとの決意を固めることに。
当時、まだまだ日本には、現在のような機能的で、デザインと質に優れた繊維製品はほとんどなく、子どもたちの幸せを願って良質な素材としっかりした縫製で愛情あるベビー服を作りたいと、女学校時代の友・田村枝津子、義姉・田村光子、近所の友人・村井ミヨ子を誘って、女性4人で娘時代に習った洋裁、手芸、編物を活用して、ささやかなベビーショップを開店したのは、1948(昭和23)年12月。
きっかけは、戦前に近所のドイツ人家庭のベビー専属ナースに、自身の出産育児に立合って貰い、進歩的な育児法を学び、感銘を受けた経験から、日本の家庭にも是非広めたいという以前からの願い。
良心的な育児用品を、子どもと母親の立場で作りたいという強い思いを、夫たちが理解し、真摯なものづくりに励む彼女たちの経営面を後押しすることになって...。
1950(昭和25)年、「男女の和と協力」を掲げ、株式会社『ファミリア』を創立。
以来、製造、卸、小売を一貫経営。 当時の業界では、ユニークな特色を発揮。
「愛情品質」を考えたものづくりで、機能的且つ良質な赤ちゃん肌着や、おむつなどを考案。 日本のベビー子ども服業界に大きな革命をもたらすことに...。
1970(昭和45)からは社団法人『ザ・ファッショングループ』の会長、理事を1年務めて...。
1976(昭和51)年9月、日本初の子ども百貨店『銀座ファミリア』を創業。 子ども服業界の代表的企業に育て上げて...。
1981(昭和56)年4月、社団法人『ザ・ファッショングループ』の会長に就任。 その後、理事に...。
1986(昭和61)年2月、『経済同友会』の女性会員に...。
1992(平成4)年6月、夫・通夫の死去に伴い株式会社『ファミリア』の会長に就任し、1998(平成10)年4月には名誉会長に...。
2005(平成17)年9月24日、永眠。 享年87歳。
ファッション界のリーダーとして、その活躍ぶりと優れたセンスは、多くの人々の心を動かし、多大な影響を及ぼして、皆から惜しまれるまでに...。
芳根京子が『べっぴんさん』に...。
『ファミリア』...。
"familiar"...。
"よく知られている"、"ありふれた"、"見なれた"...。
親密さの込められた意味合いか...。
つい、2015(平成27)年8月19日水曜日発売の『日経エンタテインメント! 女優Special』(日経BPムック)での、今後期待される若手女優の本音を伝えるインタビューとビジュアルのマガジンでの初々しさを、思い出して...。
いわゆる"新世代ガールズ"の一人としてのインタビューが...。
まさに、"べっぴんさん"そのもので...。
すでに実績は積み重ねており...。
まず、あの個々の俳優の演技力が注目された2014(平成26)年3月31日月曜日より放送の『花子とアン』では、8月25日月曜日からの第22週以降の登場。
ヒロイン・村岡花子(吉高由里子)の"腹心の友"・宮本(旧姓・葉山)蓮子(仲間由紀恵)の娘・富士子を健気に演じて注目されて...。
次に、あの2015(平成27)年7月17日金曜日より放送されたTBS金曜ドラマ『表参道高校合唱部!』では、民放連続ドラマ初主演。
合唱大好きなヒロイン・香川真琴の天真爛漫さと前向きさは、全10話の平均視聴率5.9%ながらも、視聴者を心地良く満足させてあらゆる世代からの口コミで高評価へ...。
そして、この年2016(平成28)年1月18日月曜日より放送されたフジテレビ"月9"ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』...。
これも、全10話の平均視聴率9.7%ながらも、登場人物と同じ若年層からの口コミによる高評価。
3月14日月曜日放送の第9話と3月21日月曜日放送の最終話・第10話での登場。
杉原音(有村架純)が想いを寄せる曽田練(高良健吾)に逢いに行く途中で遭遇する、奈良からの上京早々より鞄を盗られてしまったという少女・明日香の健気さが...。
鍵を握る役どころ、なかなかのものだった。
以上を蓄積した上での、この度の『べっぴんさん』における、実在の人物をモデルにしたヒロインはじめ、戦前・戦中・戦後の激動の時代を生きた女性たちを描くフィクション...。
役どころとともに、芳根京子も、朝の顔、全国の顔、として、少しずつ浸透してゆく楽しみが増えてゆくこと、間違いなしのはず...。
ますます待ちきれなくなってきた。
2016-04-07 |
共通テーマ:日記・雑感 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0