黒木華 TBS 火曜ドラマ 重版出来! 初主演
これは面白いや。
いよいよ黒木華が、連続テレビドラマ初主演を務めることになるとは...。
テーマは「仕事する女性って、カッコいい。 生きるって、素晴らしい」。
これは日々を懸命に生き抜いている多くの女性たちはもちろん、この時の黒木華の実感そのものかもしれないや。
演じる役どころは編集者...。
つい思い出してしまった。
そう、あの2013(平成25)年4月13日土曜日より公開の石井裕也監督・三浦しをん原作の映画『舟を編む』で演じた、玄武書房辞書編集部員・岸辺みどりを...。
女性ファッション誌から配属されてきた、入社3年目の女性編集者で、当初こそ主人公・馬締光也(松田龍平)の独特の言動に圧倒かつ翻弄されてしまうものの、否応なく関わってゆく過程で次第に辞書作りへの情熱を持ち始めるようになる役どころだった。
一連の演技力は評価され、第5回TAMA映画賞最優秀新進女優賞、第35回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第26回日刊スポーツ映画大賞新人賞、第87回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞、第23回東京スポーツ映画大賞新人賞などを、するまでになって...。
ただ、失礼ながら、松田龍平の存在感のみならず、ダブル主演にあたる馬締の暮らす下宿「早雲荘」の大家の孫娘・林香具矢を演じた宮﨑あおいからも、いくらか押されがちに???
あれから3年の歳月が流れて...。
この年4月12日火曜日より放送のTBS火曜ドラマ『重版出来!』では、いよいよ念願の連続テレビドラマ初主演を務めることに。
『2014年日本経済新聞「仕事マンガランキング」』第1位を獲得した人気作である、『月刊! スピリッツ』(小学館)の2011年11月号より連載中の松田奈緒子の同名コミックが原作。
新卒で大手出版社・興都館(こうとかん)に入社し週刊コミック誌『バイブス』編集部に配属された新米女性編集者が、主人公。
編集部員や漫画家だけでなく、営業担当や書店スタッフたちをも巻き込み、ライバル雑誌に打ち勝とうと奮闘する姿を描く群像劇の展開に...。
「重版出来」とは、初版と同じ版を使い、同じ判型、装丁にて刷り直すこと。 つまり、このドラマでは売れた漫画ということ。
それが実現するまでの道のりを丁寧に魅せてくれるドラマ、これが初めてかもしれないや。
出版業界の現実は決して甘くないもの。
電子書籍化が進み、紙が売れない今の時代の下、部数が低下すれば廃刊に追い込まれるし、単行本は3巻までに火をつけなければ厳しいと言われているのが実情。
場合によっては時代に取り残された漫画家の再起を考え、営業担当とともに一冊の漫画を売るための秘策を考える必要が...。
それでも編集部に襲い掛かる難題の数々。
実現に至るまでの道のりを丁寧に魅せてくれるドラマ、これが初めてかもしれないや。
黒木華演じるは、かの新米編集者・黒沢心で、柔道一筋で元五輪代表候補。
ケガで選手生命を絶たれながらも、人間力と勝負強さと前向きさから再起。 冊子が売れない厳しい状況の中、「私も重版出来(じゅうはんしゅったい)させたい!」という思いを胸に、突き進んでゆくという。
それゆえに、「小熊」というあだ名をつけられて編集部内では早々に女性扱いされなくなる反面、人気少女コミック『花より男子』を愛読する少女らしい側面もあるとか...。
『舟を編む』以上に、本格的に編集者としての役どころが、より重視され磨きをかけてゆくことになるんだろうなあ。
ほかの出演者も見逃せない。
心を指導する先輩社員で、漫画愛に溢れていて常に仕事第一。クールながらもその真摯さと仕事への情熱あふれる次期編集長候補・五百旗頭敬には、オダギリジョー。
仕事にも魅力がなく、情熱も目標もなく、ただ与えられた仕事をこなす毎日のコミック営業部員・小泉純には、坂口健太郎。
喜怒哀楽の激しさかつ豪快の反面、ここぞという時には粋な決断で進める編集長・和田靖樹には、松重豊。
結果至上主義ゆえ、いかなる非道なことも厭わず、"新人ツブシ"と悪名高い編集部員には、安田顕。
陽気で威勢良く、ラーメンが主食の大食漢で、心とは食の趣味が合い、二人でよくご飯にいく間柄の壬生平太には、荒川良々。
興都館勤務の清掃員(?)・久慈勝には、高田純次。
大御所ぶることなく編集者にもアシスタントにも優しく慕われている、単行本売り上げ部数30万部以上の看板漫画家・三蔵山龍には、小日向文世。
私生活をそのまま作品に反映してしまうタイプで、デビュー作で10年の長期連載を誇る人気漫画家・高畑一寸には、滝藤賢一。
ギャグ漫画を真骨頂とする反面、繊細な性格ゆえ評価に敏感、漫画界一と評判のイケメン漫画家・成田メロンヌには、要潤。
画力は粗削りで酷い反面、天性の素質を秘めている独学の漫画を持ち込んで来た自己評価の高い新人漫画家・中田伯には、永山絢斗。
三蔵山担当という現状に甘んじるベテランアシスタント・沼田渡には、ムロツヨシ。
初主演すなわちヒロインを務める黒木華と、個性的かつ豪華俳優陣との、競演と相乗効果、ますます気になってしまう。
2016-02-10 |
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