コウノドリ 漫画 4 5 6 7 8 9 10
振り返れば、講談社の週刊漫画雑誌『モーニング』における、鈴ノ木ユウ連載の漫画『コウノドリ』が、2013(平成25)年6月21日金曜日発売の"MORNING KC(モーニング KC)"コミック第1巻から定期的に発売されて久しく...。
はじまりは、2014(平成26)年早々より...。
友人との語らいから、かのコミックを購入することになって以来、夢中になってしまって...。
加えて、2月17日月曜日放送の日本テレビのバラエティ番組『人生が変わる1分間の深イイ話』内での『コウノドリ』の1エピソードにおける主人公・鴻鳥サクラを河相我聞が演じた実写ドラマ化...。
すでにコミック第3巻まで読み終えるまでに...。
以後も、読破熱は収まることなかった。
5月2日金曜日発売の第4巻では、首に痣を持つ妊婦が訪ねて来たことら始まって...。
本人は否定しているものの、夫からDVを受けていることを察するなり、ソーシャルワーカーも加わっての、妊婦へのDVの自覚の働きかけ...。
もどかしいと感じるとともに、心に沁みた。
折しも、当時の日本での風疹の流行に伴ってか、"先天性風疹症候群"を持って生まれる赤ちゃんが増えていること、友人から何気に耳にした記憶がよぎってきて、他人事じゃなかった。
「お産は病気ではない」けれど、すべて無事に生まれてくるものではない。
そのことを改めて強く実感させてくれる。
7月25日金曜日発売の第5巻では、「立ち会い出産編」にあるように、初めての出産、初めての分娩室が...。
見ず知らずの人間に囲まれた空間での出産の際に、夫が傍にいるということが、妊娠の不安を大いに和らげること、心に染み入った。
そして、「双子編」も「卵子提供編」も、しかり。
10月24日金曜日発売の第6巻では、悲しいかな、病にまつわる描写に比重が...。
「子宮外妊娠」では、妊娠検査薬で陽性と出るも、子宮腔以外の部分で受精卵が着床したため正常の妊娠ではない悲しさが...。
命の危険にさらされるケースもあるため、早めの処置が必要になることもあること、肝に銘じたい。
そして、「性感染症」と「口唇口蓋裂」と「乳児院」も...。
翌年2015(平成27)年1月30日金曜日発売の第7巻では、「NICU」に関して。 すなわち新生児集中治療室、通称エヌ。
早産児や低出生体重児、または先天性の病気を持って生まれた新生児を、24時間体制で集中的に治療する設備。
一般的には、33人に1人の赤ちゃんがNICUに入室すると耳にするゆえに、施設も病床も新生児科医の数も少なく過酷な現場。
それでも、赤ちゃんを育てるために日々戦っている新生児科医の姿には、頭が下がります。
4月17日金曜日発売の第8巻では、まず「妊娠初期」における、つわりの辛さが...。
大体妊娠12週目から16週目に楽になると言われているとのことだけど、この時期の妊婦は外見から判断しづらい。 それゆえのマタニティマークか...。
もちろん、「マタニティブルー」「出産から退院まで」も...。
妊娠中より出産後の日々の大変さにスポットライトの当たったのが、何よりだったなあ。
加えて、「研修医(前編)」による新たなる切り口、なかなかのもの。
6月23日火曜日発売の第9巻では、「研修医(後編)」が...。 鴻鳥のもとで働く2年目研修医の赤西ゴローの奮闘ぶりが描かれていて...。
街で心肺停止して倒れている妊婦に遭遇するなり、近くにあったAEDを使用。 妊婦は一命をとりとめ病院に運ばれるも、再び心肺停止に。
聖ペルソナ総合医療センター一同が取った選択は“究極の心肺蘇生術”!!
たしかに、目の前で妊婦が心停止で倒れていたとしても、赤ちゃんへの影響を考えてAEDを使用することをためらってしまうかもしれない。
それでも問題はないと断言してくれたことで、躊躇なく使用する勇気をもらえたことは、ありがたかった。
「AEDを使用するのに必要なのは行動力だけ」
決して忘れない。
ほかには、「インフルエンザ」と「出産予定日」が収録。
なんだか第9巻は優しくてほっとしてしまった。
以上、相次いで読破することになって...。
7月24日金曜日、NHK情報番組『あさイチ』の「特選! エンタ」のコーナーに、鈴ノ木ユウ出演の上『コウノドリ』が紹介された喜びから間もなく...。
9月23日水曜日・秋分の日には第10巻が発売...。
これは楽しみで、待ちきれなくなりそう。
なぜならば、この一連の作品には押しつけがましさがない。
静かな目線で淡々と描かれていく妊娠・出産にまつわるエピソードには、フィクションとしての健全なリアリティが宿っているし...。
これからも末永く見届けていきたい。
ハッピーエンドだけじゃなくて、バッドエンドもある、ということが現実世界を表している良き漫画として...。
特に、あの鴻鳥サクラ二つのミステリアスな顔...。
「生まれてきたすべての赤ちゃんに“おめでとう"と言いたい」と願う愛情深い産科医の顔。
「BABY」の名で、感情のすべてをピアノにぶつけ情熱的な演奏をする謎多き天才ピアニストの顔。
モデルである荻田和秀氏のほかには、あとどれだけいるんだろうかと、つい想像してしまった。
事実多かったら、癒やされて心温まる人たちで満たされるんだろうなあ。
「出産は病気じゃないから皆、安全だと思い込んでいるけど、ボクらは毎日、奇跡のすぐそばにいる」
決して忘れない。
最後に、妊婦さんのお腹が大きいだの小さいだの、顔つきがキツイから男の子だのなんだの、見た目であれこれ口にしないことも...。
2015-08-10 |
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