まれ あらすじ ネタバレ 第23週
「いっぱい失敗タルトタタン」
8月31日月曜日より放送。
2007(平成19)年11月11日に、希(土屋太鳳)がまいもん食堂の跡地にフランス菓子店「プチ・ソルシエール」を開店してから、7年の歳月が流れて...。
2014(平成26)年には、地元の人たちに手堅く親しまれたことあって、店は経営の軌道に乗ることに。
夫・圭太(山﨑賢人)は正式に五代目紺谷弥太郎を襲名、塗師屋の親方としての貫録を増しつつあった。
前年2013(平成25)年より、希と圭太と匠(小山春朋)と歩実(横山芽生)の一家は、一徹(葉山奨之)・みのり(門脇麦)・一人息子・徹志(高橋來)の一家と藍子(常盤貴子)、元治(田中泯)・文(田中裕子)夫婦とともに、桶作家での総勢10名の大家族生活といった賑やかな日々へ。
希と圭太の双子・匠と歩実の兄妹は、ともに6歳で小学1年生。
しかし、兄妹の性格は正反対だった。
歩実は、母親の職業のパティシエはじめ大人になった時の夢をたくさん持つ積極的な子に育っていた。
逆に、匠は慎重でおとなしい性格。 どれだけ両親が尋ねても、匠は何も答えようとしないまま。
加えて、匠は将来、漆職人になりたいとも思わず、圭太は落胆、希も心配に。
そんな日々の中、繁盛を続ける「プチ・ソルシエール」では、希一人による切り盛りには限界寸前になりつつあり、意を決してアルバイトの募集を始めた。
その張り紙を見て、早速訪ねることになった一人の応募者は、沙耶(飯豊まりえ)という女性だった。
沙耶の望みは、単なるアルバイトではなく、希の下で本格的なパティシエ修業をすること。
しかし、希は自身も修業の身であることを理由に、沙耶の申し出を断った。 それでも沙耶はあきらめることなく、翌朝再び希の前に姿を現わすことになって...。
ほぼ同じ頃、圭太は匠と歩実に漆塗りを伝授していた。
すぐに飽きてしまう歩実に対して、匠は黙々と作業を続けるのみ。
その姿に喜びを感じた圭太は、匠に漆職人にならないかと、口を滑らせてしまって...。
それから数日を経て、希は匠と歩実から尋ねられた。 世界一のパティシエになるのはいつなのか、と。
匠と歩実からの言葉が突き刺さったままの希は、ケーキづくりの作業中であっても、脳裏から離れることのできなかった。
一方で、採用されて間もない沙耶はよく働き、希が想像していた以上に優秀かつ仕事の腕前も瞬く間に上達してゆく。
希が安堵し将来を楽観し始めた矢先、唐突に沙耶の母・葉子(峯村リエ)が、怒り心頭で店に怒鳴り込んできて...。
それから数日を経て、匠が突然姿を消した。
希は血相を変えて町中を探し回った。 しかし、匠の姿は見当たらない。
そんな中、希は歩実の様子のおかしさから、何かを隠していると察するなり尋ねたところ、歩実は希を奥へと導く。 そこの部屋の押し入れの襖を開けると、匠が入っていた。
しかし、希がいくら理由を尋ねても、匠は泣いてばかりで何も話そうとしなかった。
それを見かねた徹志が匠の思いを希に打ち明けた。 しかし、それは希と圭太には、大きな衝撃だった。
二人は悩み話し合った。 匠にどのようにして夢を持たせたら良いのかを。
その話し合いの末、匠はかねてからの不器用さと慎重さの悩みゆえ、失敗を恐れて何かに挑戦しようとする気持ちを持てないのではないか、という結論に至った。
匠に自信を持たせようと、希と圭太は家族そろってのケーキづくりを決意。
やがて当日、ケーキづくりに取り組み始めて間もなく、何と圭太が大失敗をしでかしてしまった。
サブタイトルに含まれている、"タルト・タタン(Tarte Tatin)"がモチーフになっているのか...。
型の中にバターと砂糖でいためた(キャラメリゼ)リンゴを敷きつめ、その上からタルト生地をかぶせて焼いたフランス菓子で、 ひっくり返してリンゴの部分を上にして食べるという。
最初につくられたのは、19世紀後半のラモット=ボーヴロン(現在のロワール=エ=シェール県にある町)にあるホテル『タタン』において。
経営していたのは、ステファニーとカロリーヌのタタン姉妹。
有力な説によると、タルト・タタンをつくったのは、調理のほとんどを担当していたステファニーで、ある日余分な仕事をしたことから。
彼女は、伝統的なアップルパイをつくり始めたが、リンゴをバターと砂糖で炒めていたところ、長く炒めすぎてしまった。
焦げるような匂いがしてきたので、ステファニーは失敗を何とか取り返そうと、リンゴの入ったフライパンの上にタルト生地をのせ、そのままフライパンごとオーブンへ入れることに。
焼けた頃にフライパンを出してひっくり返してみると、ホテルの客に出しても良いようなデザートができあがっていたというから、本当に驚きで...。
この一件以来、タルト・タタンは看板菓子となって、そのつくり方はソローニュ地域に広まって、レストラン経営者ルイ・ヴォーダブルが実際にソローニュへやってきてタルトを賞味。 めでたくタルト・タタンは彼の超高級フレンチレストラン『マキシム』の固定メニューに加えられて、マキシムの名声とともに世界に広められることになったという。
あれから長きにわたっての歳月が流れて...。
日本には、京都二条寺町のシェフ手づくりのスイーツの店・パティスリードゥジェニアル(Patiserie de Genial)の【タルトタタン バースデーケーキ ホールケーキ 誕生日】が...。
そして、香川県高松市木太町のフランス菓子工房・ラ・ファミーユ(La Famille)の【焼きりんごのプリンタルト】が...。
失敗が元で広まった洋菓子であるいきさつから、シフォンケーキやクッキーのように一般家庭でもデコレートされたケーキなどと比較すると、比較的簡単につくることができるという。
それゆえの「いっぱい失敗タルトタタン」、なかなか感心させられるサブタイトル。
希と圭太と匠によるケーキづくりか...。
父・圭太が大失敗しながらも奮闘する姿を目の当たりにした匠が、前へ進む勇気を持ち始めるきっかけになるんだろうなあ。
そして、家族として強く前へ踏み出す第一歩としても...。
2015-08-07 |
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