まれ あらすじ ネタバレ 第4週
「さよなら桜もち」
4月20日月曜日より放送。
希(土屋太鳳)の就職先である、輪島市役所産業振興課での新たなる日々が始まった。
希望とは異なったものの、輪島への転入者を受け入れる大切な仕事に、希はやりがいを実感し、前へ進む気持ちにあふれていた。
しかし、肩に力の入り過ぎたために、早々より失敗、上司から厳しく叱責される破目に。
何とその上司は、圭太(山崎賢人)の父・博之(板尾創路)。
一方、妻・藍子(常盤貴子)と和解して、まじめに働く気持ちになった希の父・徹(大泉洋)も、ようやく就職口を見つけた。
しかし、希の働く市役所の清掃員だったため、自身の就職先を希に言えないまま、仕事に厳しい先輩・キミコ(根岸季衣)に日々しごかれつつも、懸命に働いてゆく。
そんなある日のこと、元治(田中泯)と文(田中裕子)の息子・哲也(池内博之)が妻・しおり(中村優子)と2人の娘の友美と麻美を連れて帰郷。
息子の帰郷を喜ぶ文は、哲也の大好きな桜餅を作って息子一家を出迎えようとの下ごしらえ。
しかし、哲也は帰着早々、元治に隠居を要求。 塩田を廃業して、跡地にカフェを開きたいと言い出した。
元治と文は、哲也の理不尽極まりない要求に深く落胆。 それでも、きっぱりと断るしかなかった。
翌日、哲也は輪島への転入の相談のため、市役所へ出向いて窓口にあたる産業振興課へ。
くしくも、応対に出たのは、希だった。
これまでの哲也一家の姿勢とあって、希と藍子(常盤貴子)は、元治や文たちとの一緒の生活を臨んでいないことを知って怒り心頭。
それでも、文を傷つけまいとする配慮から、隠し通そうとの心積りだった。
ところが、ふとしたはずみから、藍子はしおりと激しく口論。 すぐさま、しおりの本音は文の知ることとなって、文は深く傷ついてしまった。 傍にいた哲也も、驚きを隠さない。
結局のところ、希の取り成しあって騒動は収まったものの、元治と文一家が幸せに暮らしてゆくためには、自分たちが津村一家がこの家を出るべきではないかと、希は提案。
こうして津村一家は、8年間厄介になった元治と文の家を出て、この地の夜逃げした当初住む予定だった高田家の離れへ転居。
ただ、希としては、市役所に移住相談に来た哲也から、東京で会社をリストラされていたことと、子どもの頃に母のつくってくれた美味しい桜餅などを出すカフェの開業を考えていたことを聞かされて、哲也のために何かできないか考えをめぐらせるようになって...。
そして、元治と文のために何かできるものはないか、と...。
そんな日々の中、希は市役所のイベントでシタールのコンサートを開く東京からの移住者・ミズハ(内田慈)のために、桜餅をつくらされることに。
しかし、上手につくれないことに加えて、何よりもミズハはわがまま放題。
欲求不満の鬱積した希は、逆上して言い返してしまった。
希を見かねた上司の博之は厳しく叱責。 それは役所のやる仕事ではない。 どうしてもやりたければ、役所を辞めてからやれ、と。
希は落胆のまま家へ帰るしかなかった。
しかし、偶然会った圭太と話をするうちに元気を取り戻したことで、意を決して文の元へ出向いて、改めて哲也との同居のための話し合いを持ちかけることに。
しかし、文は頑ななまま。 その代わり「文さんクイズ」をやると突然言い出して...。
津村一家と哲也一家を文にまつわるクイズで競わせて、哲也一家が勝てば哲也との同居を検討してもいいとのこと。
数日後、二組の家族が文の元に集まった。
文にまつわつマニアックを極めた問題の次々に出題される「文さんクイズ」は、大いに盛り上がって、勝負は五分五分の展開に...。
哲也は、クイズを通して薄々と察してゆく。
母のこれまでのことをどれだけ解かっているのか、という実の息子への問いかけであることを。
そして、自分以上に母を知る津村一家の姿を目の当たりにした哲也は、勝負を断念する。
哲也は、父・元治と母・文ともう一度暮らしてあげてほしいと津村一家に懇願。 これまでのお礼を自身の家族とともに伝えた後、東京へ戻っていった。
数日後、ミズハのコンサートが開催。
晴れて大盛況となって終了の運びに。
公務員としての希を自分の下僕のように扱っていたミズハは、成功を実感したこともあって、ようやく希に「ありがとう」と言葉をかけてくれた。
まず、描かれることとなった、両親の元治と文、息子・哲也、それぞれの気持ちのすれ違い...。
息子の帰郷を喜ぶ母・文のこしらえた、哲也の大好きな桜餅に込めた想い。
逆に、元治への隠居の要求のみならず、塩田を廃業して跡地にカフェを開きたいと言い出す哲也。
早々より、親子の亀裂の広がりを見せつけられて、やるせない気持ちにさいなまれそう。
それでもあえて注目するならば、すべては母・文のつくってくれた美味しい桜餅と、それを忘れられない息子・哲也それぞれの強い想い入れから。
加えて、その美味しさを引き出す要となるのは、父・元治の塩田から丹精込めてつくられ続けた塩。
両親と息子それぞれの強い想い入れの融合と分かち合い、いかにして魅せてくれるんだろうなあ。
それは、桜葉のしょっぱさと餡の甘さが見事に融合した【お花見スイーツ さくら餅 6個入り】のような食感に近いかも。
もう一つの見所は、市役所のイベントでシタールのコンサートを開く東京からの移住者・ミズハの一連の言動。
ミズハに見られる自分のみ関心ありで他人には無関心(?)といった都会の人たち。
ミズハのために桜餅をつくらされる希や近所そして地域との関わり合いを自然と当たり前のように過ごしている地方の人たち。
それぞれの温度差は、特にスローライフに憧れる都会の人たちには、真剣に考えさせられるかもしれないや。
最後に一番の見所となるコンサート。
ミズハを演じるのは、かねてから数々の舞台で磨きをかける女優・内田慈。
どれだけ魅せてくれるんだろうか。
しかし、実際に演奏するのはシタール奏者兼任のシンガー・ソングライター・minakumari(ミナクマリ)。
岡山県倉敷市生まれの日本人として、 1994(平成5)年、ガールズバンドcatch-upの作詞・作曲ギタリストとしてデビューし、3枚のアルバムを発売。
笑顔ドラミ(ex DOOM 諸田コウのバンド)、kuh、Luminous Orangeへの参加を経て、アジア・アフリカ語学院ヒンディー語科卒業、インド・コルカタでシタール奏者パンディット・モニラル・ナグ氏に師事へ。
帰国後、Charaと新居昭乃とのユニット、Charaのソロライブに参加して、2008(平成20)年4年16月水曜日、ファーストアルバム『RASA』発売へ。
以後も、フランスのパリでコンサートツアーを経て、flexlife、新居昭乃、リップスライム、GONTITIゴンザレス三上のレコーディングに参加。 バンド白猫(shironeqo)でも活動するまでに。
失礼ながら、テレビを中心とするメディアの弊害(?)ということにでもなるのかなあ、シタールという古来からの楽器から奏でる音楽ともなれば、以後も心からの根強いファンによる継続した支えが唯一の要。
ほかには、2012(平成24)年7月20日金曜日発売のセカンドアルバム『Rang』。
そして、2015(平成27)年4月20日月曜日発売となるサードアルバム『Meena』が...。
いずれにせよ、コンサートで鑑賞することになるシタールの心地良き調べが、待ちきれないや。
そして、大切に伝え続けられること、祈りたいなあ。
2015-03-25 |
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