まれ あらすじ ネタバレ 第3週
「卒業ロールケーキ」
4月13日月曜日より放送。
いよいよ"人生の選択"か...。
希(土屋太鳳)たちの高校生活最後の夏休みが終わって、9月から2学期が始まって...。
希と圭太(山﨑賢人)の関係は、早々よりギクシャクしたままだった。
発端は、あの輪島大祭の翌日、圭太から希への告白から。
しかし、圭太の夢に当たったことで、あの"夢アレルギー"によるジンマシンが出てしまった希は、恥ずかしさから逃げ出してしまった。
圭太は失恋してしまったと思い込んでしまい...。
夢のせいで圭太との距離を縮められない希を察して、文(田中裕子)がアドバイス。
「夢ではなく圭太本人を見つめるべきだ」
しかし一方では、一子(清水富美加)の母・はる(鈴木砂羽)や、「サロン・はる」で働くエステティシャンの小原マキ(中川翔子)たちと、希と圭太の恋の行方に関する賭けをすることもあって、なかなかの破天荒ぶりで...。
前後して、藍子(常盤貴子)から離縁を言い渡された徹(大泉洋)は、藍子の本心を確かめようと、恐る恐る呼び出すことを決意して...。
肝心の圭太は、高校卒業後に輪島塗職人になりたいという夢を明確にするも、輪島市役所職員の父・博之(板尾創路)に猛反対されたことに反発。 そのまま家出して、塗師の祖父・弥太郎(中村敦夫)の元へ。
しかし、弥太郎は圭太の弟子入りを拒否。
希に振られるような男を自分の弟子にはできないと、撥ねつけて...。
圭太は途方に暮れてしまって...。
希も同じく高校卒業後の進路に悩んでいて、悶々とする中、圭太に遭遇。
圭太からパティシエになる夢を問われた希は、パティシエとしての腕前を知るために、ある決意を固めた。
それは、金沢市で開催される洋菓子コンクール「ロールケーキ甲子園」への挑戦。
しかし、資金のない希には、ケーキの材料さえ買えずに、悶々とするばかり。
そこへ、弟・一徹(葉山奨之)が、悩む希に資金援助を申し出た。
一徹も、父・徹譲りの勝負好きなところがあるらしく、唯一の違いは父と違って、精密な分析力えの勝負強さがあることで...。
希は釈然としない思いの少々残るものの、徹の資金援助の甲斐あって、作品づくりに専念へ。
ほぼ同じ頃、希たちの予想通り、一子をスカウトした男は、詐欺師であることが判明。
それでも、一子の夢を実現したい気持ちの強さは、変わらなかった。
すぐに気を取り直すなり、東京でオーディションを受ける決意を固めた一子は、希との金沢への小旅行を装って、密かに東京へ向かう目論見を立てることになって...。
いよいよ、「ロールケーキ甲子園」当日。
希の出品した作品は、貧しいながらも愛し合う家族がテーマのもの。
能登ならではの食材を豊富に使うことで郷土愛を前面に出したことで、希は自信にあふれていた。
ところが、審査員からは味もテーマも詰めが甘いとの酷評。
希は想像以上の酷い結果に意気消沈したまま、会場を後にして...。
その帰り道で圭太と遭遇した希は、輪島塗職人を志すきっかけを聞かされることになって...。
互いの想いを確かめ合った二人は、東京でのオーディションを終えて帰ってきた一子とも遭遇。
一子からいきさつを聞くこととなって、二人は内心焦りを抱えつつも、その日はそのまま別れることに。
希は一子とともに帰宅する。
さらに希を待ち受けていたのは、一子とともに密かにオーディションへ行ったと誤解した藍子からの厳しい叱責だった。
そこまでして夢を追いたいならば、親に隠れるような真似はするな、親を説き伏せてから夢を追えと、藍子は希に詰め寄るだけでは物足りず、徹まで責め立てる勢い。
結局のことろ、責められる一方の徹を見るに見かねた元治(田中泯)の説得により、藍子はようやく落ち着きを取り戻した。
にわかにも静かな時が流れるにつれ、徹が結婚する前に交わした"ある約束"を、今でも忘れていないことを知った藍子は、二人の出逢った頃を思い出してゆく。
二人は話し合った。
互いに原点を見つめ直すことで、積もりに積もったさまざまな思いを克服することとなって、二人は晴れて和解することに。
季節は流れて、春の訪れ..。
希たちは3年間の高校生活を終えて卒業...。
圭太は晴れて弥太郎への弟子入りを許されて、輪島塗修業の日々。
一子も相変わらずモデルを目指し続ける日々。
希と圭太と一子と親交のある同級生たちもしかり。
生まれ育った能登を愛するみのり(門脇麦)は農協へ。
野球部で汗を流す傍ら仲良し6人組のムードメーカーの洋一郎(高畑裕太)は家業を継いで漁師に。
内気で口数の少ないものの優しい性格の高志(渡辺大知)は東京の大学へ進学。
それぞれの夢に向かって新たなる人生の始まりだった。
そして希は、夢をあきらめて輪島市役所へ就職。
失意のままの就職に追い討ちをかけるように、圭太からある事実を聞かされた希は、さらに深く落胆させられて...。
幼少よりパティシエに憧れて、見よう見まねでケーキをつくる希の姿のありのままを目の当たりにすることとなる、この第3週の物語の展開か...。
『まれ』の製菓指導を手掛ける、石川県七尾市出身のパティシエ・辻口博啓氏の実体験を再現するかのよう。
同時に、従来のNHK朝ドラ恒例のヒロインの魅せてくれる、働く女性へのエールも含まれているかのよう。
辻口博啓氏は、1967(昭和42)年3月24日、和菓子屋「紅屋(べにや)」の長男として誕生。
元々は実家を継ぐつもりだったが、小学3年生の時に招かれた友人の誕生日会で生まれて初めてショートケーキを食べ、その美味しさに感動し、洋菓子職人を志すようになったという。
石川県立中島高等学校卒業後、東京都内のフランス菓子店に住み込みで修業を始めての紆余曲折を経て、1990(平成2)年には史上最年少の23歳で「全国洋菓子技術コンクール」優勝。
以後、多くの国内大会で優勝し「コンクール荒らし」との異名を持つほどの快進撃ぶりへ...。
ただ、初めて挑戦したコンクールでは、惨敗。
しかしながら、それを糧に敗因と歴代優勝者の作品の傾向を分析した上での作品づくりへの専念が幸いして、見事に成功への階段を上ることになったという。
マガジンハウス既刊ムック『ちゃんと作れるスイーツ』を書籍化した、2005(平成17)年9月15日木曜日発売の『ちゃんと作れるスイーツ』(マガジンハウス)には、素晴らしきレシピはもちろん、パティシェ・辻口博啓氏の原点を垣間見れることに...。
2009(平成21)4月22日水曜日発売の『辻口博啓のたのしいスイーツ』(小学館)は、学年誌『小学六年生』で連載開始の際に、見た目も、美味しさもちろんだけれど、手軽に、楽しく、スイーツを作ってほしいというコンセプトで提案したレシピをまとめたスイーツ本。
お菓子づくり初心者の人でも、高名なパティシェ・辻口博啓氏の味を、自分でもつくり上げることができて、楽しめることは、まさに極上。
やがて、美味しさは精度を上げるかのように、石川県産のこだわり食材を使用して、金沢産はちみつを使ったバウムクーヘンに金箔をあしらい絢爛豪華に仕上げた逸品の【金澤黄金伝説 金のバウム】が...。
さらには、加賀屋創業100周年の記念スイーツとして、能登の大地で育った発芽玄米を原料に、実りをつけるほどにより深く頭を垂れる稲穂のように益々のおもてなしの心と感謝の気持ちを丹精込めて味わい豊かな創作菓子につくり上げた【百年の実】が...。
古来からの伝承も忘れずに、雪吊りをイメージして、前田家の梅鉢紋から能登の梅をはじめ、卵・塩・米など地元の食材をふんだんに使い、フランス伝統菓子のサクリスタンをヒントに焼き上げた【YUKIZURI (22本入り) (10本入り)】もあって...。
菓子づくりにも欠かせない材料の一つとしては、遺伝子組み換えしてない飼料を与え、能登の自然の中で育てた牛乳の生乳のみ使用の安心安全な牛乳【能登ミルクセット】も、極上だろうなあ。
この第3週を通して実感したこと。
男性ならば、辻口博啓パティシエのように...。
女性ならば、希ちゃんのように...。
少しでも増えてくれたら、誰もが温かくなるだろうなあ。
2015-03-24 |
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