ごめんね青春! あらすじ DVD Blu-ray
かのクドカンこと宮藤官九郎脚本で初の学園ドラマであるTBS日曜劇場『ごめんね青春!』が、2014(平成26)年10月12日日曜日より放送が開始されて...。
終了したのは、12月21日日曜日のこと...。
この余韻の独特の心地良さは、一体何なんだろうか?
あの社会現象となったNHK朝ドラ『あまちゃん』が終了して以来、「あまロス」という言葉が蔓延したかのような感触かなあ。
ただ、肝心の視聴率は、全10話中、10月12日日曜日放送の第1話の10.1%が最高で、11月23日日曜日放送の第7話の5.7%が最低、8%台が3話分、7%台が2話分、6%台が2話分、何と12月21日日曜日放送の最終話は5.8%、という結果に...。
失礼ながら、かねてからの定評である「クドカン作品はアタリとハズレの差が大きい」を改めて実感。
それでも、高めの録画率の反映されていない上に、SNSでの書き込みの多くは好評なものだから、なぜか安堵してしまった。
あの『あまちゃん』の場合のような、かねてからのNHK朝ドラ特有の目覚まし時計代わりの役割の後押しのない反面、録画後に後で楽しむ人たちが多いということなのかもしれないや。
現に、各世代ごとになじみの時事ネタや芸能ネタを中心とした小ネタまじりの会話の展開は、巻き戻して確認したくなるくらい面白いものだから。
DVD/Blu-rayとして発売されるのは、2015(平成27)年6月3日水曜日。
あの社会現象となったNHK朝ドラ『あまちゃん』が終了して以来、1年ぶりとなる本作、すなわち脚本家・宮藤官九郎初の学園ドラマとは...。
1990年代以降に比重を置きつつある、いじめや学級崩壊といった現実的学校の問題はあえて描かず、せめてドラマの中だけでも「平和で楽しく、賑やか」な学園生活を、という狙いの下、「ただ漫然と1クールを描き切る」ことを目標に描かれているだけあって、変に気負うことなく観れるから、ありがたいもので...。
大まかな内容としては、「地元」に縛られて生きる主人公の教師・原平助(錦戸亮)が勤める仏教系男子校・駒形大学付属三島高校と近隣のカトリック系女子校・聖三島女学院とが、少子化と経営難を理由に合併し共学化することになり、その前に行われる合同の文化祭を成功させるために邁進する学校関係者や生徒たちの人間模様を基軸とする展開...。
並行して、別学校出身者の男女共学に対する幻想や、親子や男女の差、宗教観の差を乗り越えた相互理解を描いていて、まさに年代を超えて楽しめる娯楽作品だった。
これまでの宮藤官九郎脚本作品同様、すべての登場人物それぞれに、ヒトクセもフタクセもあって、忘れられないくらいの存在感であることは、もちろんのこと...。
特に、満島ひかり演じる"りさ・ブラックタイガー"こと聖三島女学院教師・蜂矢りさ。
清楚ながら振り幅の大きい言動は、あの満島ひかりの出世作である2009(平成21)年1月公開の園子温監督の映画『愛のむきだし』に匹敵か...。
ドラマにおいての要所要所で流れる真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)の作曲した劇伴(劇中背景音楽)は、アップテンポで明るくスローで切なく響いて、平助が合併後の校名「聖駿高校」の名付け親になり同校の新しい校歌[実際は、作詞・宮藤官九郎、作曲・真島昌利]を作曲し、他校へ転校となる学級委員・中井貴子(黒島結菜)が置き土産に作詞して歌った後の面白おかしい心地良さ、忘れられなかった。
ナレーションの「青春とは神様からレンタルした貴重な時間」の奥深さと、悲しさと寂しさ切なさの長く続いた末に、一気に喜びと爽快感を爆発させるかのような展開、何度でも確認したいくらい夢中になりそう。
もちろん、特典映像も繰り返し夢中になって観ることになりそう。
考えてみれば、これも実験的なドラマの一つなんだろうなあ。
あの2002(平成14)年1月18日金曜日より放送のTBS金曜ドラマ『木更津キャッツアイ』のような独創的な世界観や表現が脚光を浴びて以来、今も根強いファンが多いように。
たしかにあの当時は、ドラマ撮影を実際に千葉県木更津市で行って以来、ドラマファンがここを訪れるようになり、木更津市は小さな観光地となって...。
あの連続ドラマとしての終了から12年半後...。
この度のドラマでは、生徒が通学に利用している、実在の伊豆箱根鉄道駿豆線(通称:いずっぱこ)が...。
そして、三島市で実在のマスコットキャラクター・みしまるくん・みしまるこちゃんが、登場して...。
さらに、架空であることを承知の上で、
地元FM局「みしまエフエム」による『カバヤキ三太郎のごめんね青春!』という若者向けラジオ番組と、この劇中番組による「ごめんねウナギ」キャラクターグッズ...。
『木更津キャッツアイ』や『あまちゃん』同様、地域活性化の一環として、陰ながら光を当ててくれるかもしれないや。
三島市も小さな観光地になりつつあること、楽しみになってきた。
2014-12-22 |
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