Nのために あらすじ DVD Blu-ray
あの2012(平成24)年7月下旬より放送された榮倉奈々主演のTBS金曜ドラマ『黒の女教師』の製作スタッフが結集しての傑作ドラマといってもいいくらい。
そのこともあってか、モデルから完全に演技派女優へと変化した榮倉奈々にとっては、忘れられない作品として、永久に心に残るものになるんだろうなあ。
それは、人気ベストセラー作家・湊かなえの描いた切なさに満ちた純愛ミステリーを、 榮倉奈々主演でドラマ化した、2014(平成26)年10月17日金曜日より放送のTBS金曜ドラマ『Nのために』。
去る12月19日金曜日に全10話放送終了しても、まさに何とも言いようのない、心の琴線に抵触するかのような不可思議な余韻が、未だに尾を引くばかりだった。
当分の間は、2015(平成27)年3月25日水曜日のDVD/Blu-rayの発売まで、暫定的な録画によるものからの鑑賞でしのぐ日々になりそう。
物語の始まりは、高層マンションに住むセレブ夫妻・野口貴弘(徳井義実)・奈央子(小西真奈美)夫妻殺害事件から...。
かの殺害現場に居合わせたのは"N作戦"を立てた大学生の杉下希美(榮倉奈々)、成瀬慎司(窪田正孝)、安藤望(賀来賢人)、西崎真人(小出恵介)。
その場で殺害を認めた西崎が逮捕され、自供から有罪が確定、懲役10年に。
それから10年後、西崎は出所。
この事件の判決に疑いを抱く元警察官・高野茂(三浦友和)は、事件の真相を追い始めることに。
高野は確信していた。
はじまりは15年前の夏、瀬戸内海に浮かぶ島で、希美と成瀬が"それぞれのNのために"起こした「ある事件」から、ということを。
当時の大学生たちの切ない青春群像と、事件の真実を追う元警察官・高野茂(三浦友和)の執念を、現在と過去を交錯させながら描く純愛ミステリー展開か...。
登場人物の良し悪しは別として、それぞれのこれまでの背景から、共感に近いような感情を抱いてしまいそうになってしまうのは、自分一人だけなんだろうか。
榮倉奈々演じる杉下希美の高校生(制服姿はこれが多分見納めです)からOLまでの幅広い役柄と瀬戸内海の可愛らしい方言、そして希美と成瀬の切なすぎる関係も忘れられなかった。
そのほかの旬の人気若手俳優とベテラン俳優との見事な掛け合いはもちろんのこと...。
特に、謎の鍵を握るアクの強いキャラが光った、お笑いタレント・チュートリアルの徳井義実演じる野口貴弘の悪役ぶり、なかなかのハマリ役だった。
野口の妻・奈央子(小西真奈美)と西崎(小出恵介)との幼少よりともに抱える心の傷の癒やし合い、涙なしには観れなかったなあ。
いずれにすせよ、それぞれの人物の繋がりの丁寧な描写が素晴らしく、例え時系列が飛んだとしても、それを違和感なく見られるように上手く繋げているのには、さすがの完成度の高さ。
そして、事件の真相を小出しにしながら、最後の最後で思いがけない真相に繋がる展開が...。
出演者の演技、音楽、映像、素晴らしかった。
タイトルの出るタイミングやスローモーションの使い方、家入レオの歌う主題歌「Silly」や音楽の導入も切なく心に響いて、忘れられないものに...。
ただ、肝心の視聴率は、最高で第1話の11.8%、最低で第6話の5.8%、最終話の第10話は8.7%。
平均視聴率は9.02%。
自分もそうだったけど、やはり録画後に観る人たちが多かったからなのかなあ。
ドラマで魅せることとなった、事件の起きた10年前、10年後の現在、そして15年前の瀬戸内海の島と、三つの時系列を平行させる展開をしっかりと見届けたかったこともあるけど...。
肝心の原作が双葉社より2014(平成26)年8月23日土曜日に発売とあって、並行して目を通しつつ登場人物の人となりと結末を予想することに夢中になってしまったからかもしれない。
とにかくDVD/Blu-rayが待ち遠しい。
2014-12-20 |
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