吹石一恵 ドラマ ママとパパが生きる理由。
この時放送中のTBS木曜ドラマ劇場では、WOWWOWとの共同制作の『MOZU Season2~幻の翼~』での手に汗握る緊迫した展開ばかりだけど、通算5回放送終了後の11月20日木曜日夜9時からは『ママとパパが生きる理由。』が...。
原作は、前年2013(平成25)年に亡くなられた芽生氏による闘病や家族に関してつづったブログの内容をまとめたエッセーで、同年8月9日金曜日発売の『私、乳がん。夫、肺がん。39歳、夫婦で余命宣告。 私は"私の命"をあきらめない』(大和出版)。
ごくありふれた幸せな結婚生活に満たされる中、2012(平成24)年、皮肉にも次女出産後に判明した乳がんに続き、夫の肺がん告知、そして余命宣告…。
当初は悲観してしまいたくなる衝動に駆られてしまいそうなものの、明確な想いが...。
ずっと子供達のそばにいたい。
成長を見守っていたい。
一緒にいろんなことをしたい。
子どもたちの記憶に残りたい。
互いに支え合いながら病と立ち向かう夫婦の姿、涙が出そうだった。
悲しくも、どれだけ強い意志、楽天的な態度を保てたとしても、若い方の乳がんが未だ制御困難という現実の厳しさに変わりはない、という読後感しかなかった。
それでも、「私の命を勝手にあきらめないで」という節、決して忘れたくない。
この度のドラマ化では、吹石一恵が乳がんに侵される主人公・吉岡柊子を、青木崇高が妻・柊子の乳がん発覚後に自身も肺がんの告知を受ける夫・吉岡賢一を、それぞれ演じることに。
しかも、初共演で夫婦役。
ドラマ化を企画した韓哲プロデューサーも激しく心揺さぶられた一人で、夫婦でガンになるという過酷な状況で生きているはずの芽生氏の“生きる力”が、健康な自身よりもはるかに強いことに感動したという。
特に、1年が終わる11月から12月にかけて、かけがえのない“命と家族”の大切さについて考えるドラマにしていきたい、との意気込み。
そしてドラマでは、著者の思いを大切にしながら、決して命をあきらめなかった夫婦、その姿を見続けた子どもたち、その家族を見守る祖父母たちの視点も取り入れて、著書には書かれていない家族の物語をフィクションとして描くとのこと。
吹石一恵としては「大きなやりがいとともに、正直プレッシャーも感じていますが、最後までスタッフ・キャストの皆さんと力を合わせて丁寧な作品作りをしたい」と。
青木崇高としては「お互いを支え合える最強の夫婦になりたいです」と。
それぞれ意気込みが、ドラマとしていかに魅せてくれることになるのか、気になるところ。
同局のドラマ初主演の吹石一恵か...。
ドラマ以上にドラマのような出来事にも、お互いを『がん友』と捉えて支え合いながら病気に立ち向かう夫婦の姿勢に、心を強く動かされたとのことで、ドラマの放送前に原作を読むことでの夫婦の息吹の実感こそ、よりドラマの世界観を深く実感できると、オススメ。
吹石一恵の母親役といえば、前年2013(平成25)年1月中旬より放送のTBS日曜劇場『とんび』での一人息子を育てるシングルマザーが、なかなか様になっていた。
その『とんび』でヤスこと市川安男(内野聖陽)の息子・旭(佐藤健)の3歳時を演じて心地良く泣かせてくれた五十嵐陽向が、息子・由宇を演じることになるのは、何かの因縁かなあ。
そして、2011(平成23)年4月より公開の映画『八日目の蝉』で、井上真央演じる主人公の幼少期を演じて、2012(平成24)年第35回日本アカデミー賞新人俳優賞を史上最年少で受賞した渡邊このみが、娘・亜衣を演じるという。
夫婦を演じる吹石一恵と青木崇高、息子と娘を演じる五十嵐陽向と渡邊このみ、たくさん魅せてくれるんだろうなあ。
ドラマの本放送開始とともに...。
芽生氏のご冥福、ご主人様のご快復、子どもたちの健やかな成長、心よりお祈りいたします。
2014-10-24 |
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