マッサン あらすじ ネタバレ 第12週
「冬来たりなば春遠からじ」
12月15日月曜日より放送。
階段からの転落による流産で、出産に耐えられない身体となってしまったエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は、退院した。
もちろん、政春(玉山鉄二)はエリーに何も話せないまま。
二人を心配したキャサリン(濱田マリ)に勧められて、政春はエリーに真実を告白。
エリーは悲しみに取り乱してしまうも束の間、政春の心からの励ましあって、次第に自身を取り戻し、休暇中の政春に出勤を促すようになる。
自身も出産できない運命を背負って生き抜いたキャサリンは、エリーに悲劇を克服する秘訣を教えることに。
一方、息子・英一郎からエリーの身体のことを聞かされた鴨居(堤真一)は、心配を秘めつつも、工場のお披露目会の延期を拒否。
英一郎は、相変わらず家族より仕事を優先する父に、怒り心頭だった。
やがて、立ち直ったエリーからの後押しあって、鴨居は英一郎に向き合い始める。
病床の妻の亡くなった日に顔を出せなかったのは、妻のためだったとのことだった。
当初は妻の身を案じて、太陽ワインの発売延期を決意ししたものの、太陽ワイン発売が自身の元気にしてくれるという妻の言葉を信じて働き続けたことを、英一郎に告白。
そして、お披露目会は妻の命日であることも...。
父と息子は、涙ながらに和解した。
そして、鴨居が亡き妻への報告との想いを込めたウィスキー工場のお披露目会当日...。
挨拶する英一郎に、鴨居は亡き妻の遺影を手向けた。
お披露目会は盛況のうちに終わった。
数日後、キャサリンの紹介により、政春とエリーは養女を迎えて、再出発することとなった。
養女は、エリーの"エ"と政春の"マ"を組み合わせて"エマ"名付けられた。
サブタイトルが象徴するように、第12週は耐え難い困難に向き合う物語の展開が...。
それでも、寒く厳しい冬が来れば、そのすぐ後には温かな春が到来するとのこと。
すなわち、人生の困難の到来の後には、必ず明るい未来が控えているという証。
政春とエリーの夫婦の物語はもちろん、鴨居大将と息子・英一郎の物語も、心温まるものになりそう。
ふと思い出してしまった。
2007(平成19)年10月より放送の大阪制作のNHK朝ドラ『ちりとてちん』を...。
これまでの朝ドラヒロインにありがちな「持ち前の明るさで、困難を乗り越えていく前向きな主人公」とは180度異なる、心配性でマイナス思考のヒロイン・和田喜代美(貫地面谷しほり)が大阪で落語家を目指す姿を描く人情喜劇で、毎週毎週が落語仕立ての構成による物語の面白さはもちろん、人間の心の琴線に触れるかのような描写は絶妙だった。
それゆえか、平均視聴率はやや低目であっても、DVDの売上はあの1983(昭和58)年放送の『おしん』を上回る過去最高を記録...。
特に、親と子の確執から葛藤を経て克服するまでの物語においては、喜代美が師事する希代の天才落語家・徒然亭草若(渡瀬恒彦)と、一人息子で三番弟子の徒然亭小草若(茂山宗彦)の関係が、『マッサン』の鴨居大将と息子・英一郎を彷彿とさせるかのようで、印象深かった。
親から子へ、師匠から弟子へ...。
この関係が、特に親が偉大で子どもが語弊ながら「愛すべきアホボン」の場合、こじれた時と心を通わせた時との落差は、まさに大きいものがあって...。
『マッサン』の場合はいかにして描くんだろうか。
なお、『ちりとてちん』には、『マッサン』での10月23日木曜日放送の第4週・第22回に出演の鴨居商店女性社員を演じていた田実陽子が、徒然亭一門の集う居酒屋「寝床」の女将で、正義感や義理人情も持ち合わせるしっかり者の咲を演じていて...。
男女問題では過去に暗い経験の多々あるゆえか、いわゆる「男性受けがよいタイプ」の女性に反感を持つ反面、窮状を救ってくれた夫で店主の熊五郎(木村祐一)に一途に尽くす姿、本当に面白かった。
ほかの『ちりとてちん』出演者から、絶妙な脇役としてどれだけ『マッサン』に出演するのか、今後の気になるところかなあ。
2014-10-20 |
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