花子とアン あらすじ ネタバレ 第24週
9月8日月曜日より放送。
1941(昭和16)年12月8日の真珠湾攻撃に端を発した太平洋戦争から丸1年後...。
1942(昭和17)年の冬...。
日本軍連戦連勝のニュースで世の中の沸き立つ中、かよ(黒木華)は婦人会の活動に精力的。
一方、かねてより従軍記者になることに憧れていた亜矢子(高梨臨)は、貿易会社を営む父の伝手を頼りに、単身シンガポールへ...。
龍一(中島歩)は憲兵から釈放された後、反戦運動への取り組みに長いこと熱心になるあまり、妻・蓮子(仲間由紀恵)と子どもたちを置いたまま、宮本家を出て行ってしまった。
村岡家だけは平穏な日々を過ごしていたものの、運営する青凛社の印刷所には仕事が入らず、英治(鈴木亮平)は頭を悩ませるばかりだった。
追い討ちをかけるように、花子(吉高由里子)のラジオ放送を通しての国家の意に反するかのような言動(?)からか、龍一との蓮子とのかねてからの関わりからか、非国民呼ばわりする少年たちから、村岡家に石を投げ込まれるようになって...。
落胆する花子は、英治とかよから、英語の本の翻訳や西洋音楽を聞くような暮らしはやめた方がいいと忠告され、ますます苦悩を深めることに...。
見かねた吉太郎(賀来賢人)から、軍関係の仕事を紹介された英治だったが、苦渋の末、断る旨を伝えるだけだった。
時は流れ1944(昭和19)年、戦況は悪化し日本の敗色が濃厚になり始めつつあった。
間もなく、従軍記者としての取材先のシンガポールから、亜矢子が帰国。
しかし、亜矢子にはかつての面影もなく憔悴しきったままで、口を開こうともしなかった。
心配した花子に梶原(藤本隆宏)から聞かされたところによると、 亜矢子は戦場の悲惨さを目の当たりにした衝撃の大きさから、心を閉ざしてしまったという。
度重なる衝撃に内心打ちのめされ、花子が考えあぐねる日々の続く中、吉平(伊原剛志)が食糧を携え村岡家を訪ねてきた。
空襲の恐れのある東京から離れるよう促す吉平の説得に応じて、花子は2人の子どもを連れて、久々に故郷・甲府へ戻ることに。
すぐに疎開生活が始まり、直子はすぐに馴染めた反面、美里はなかなか馴染むことができず...。
子どもたちを甲府の安東家に預けて東京に戻った花子は、数日後ジフテリアに感染して病床に。
知らせを耳にした美里は、自分は元気だと心にもない手紙を書いて、病床の母を心配させまいと健気だった。
そんな美里を見かねた朝市(窪田正孝)は、つらければ学校に来なくてもいいと励ますことに。
ついに東京で恐れていた空襲が...。
危機の迫りつつある中、もし明日最期を迎えることになるなら花子の翻訳した物語を読んで死にたいとする英治の言葉に心を動かされた花子は、修和女学校の英語教師・スコット(ハンナ・グレース)から贈られた『Anne Of Green Gables』の翻訳を始めることに。
そして、花子が翻訳に夢中になる中、甲府の暮らしにどうしてもなじめなかった美里が、一人で安東家を飛び出し、東京の村岡家へ転がり込んできた。
知らせを耳にしたもも(土屋太鳳)は、美里に会うなり厳しく叱責。
驚き困惑するだけの美里を見かねて、花子は美里の出生の秘密と今日に至るまで経緯を、ありのままに伝えた。
美里は涙ながらに実母・ももの想いを受け入れて、甲府へ戻っていった。
一方、父・龍一と正反対の軍国少年として育った純平は、徴兵後の陸軍の訓練にも慣れ、休暇の許可を得て宮本家に。
"休暇"の意味を察した蓮子は、息子・純平との"最後の晩餐"のために、食料を分けてもらおうと、かよの店に。
純平は、友人に会いに行くと偽って、花子を訪ねていた。
いざという時は母を助けてほしいと頭を下げる純平の気持ちを汲み入れて、花子は甲府産の葡萄酒を純平に持たせて、そのまま別れへ。
その夜、絶縁状態にある"腹心の友"の身を案じながら、蓮子は純平とともに"最後の晩餐"を過ごした。
いよいよ東京大空襲へ...。
村岡家、安東家、宮本家、そっれぞれの行く末の気になる第24週...。
ところで、これからの亜矢子は、どうなってしまうんだろうなあ。
突然、人気作家・乙一のベストセラー小説を本郷奏多、高梨臨共演で映画化したミステリーサスペンスで、2008(平成20)年12月下旬より公開の映画『GOTH』を、つい思い出してしまった。
殺人事件の死体や犯人に興味を示す“GOTH”と呼ばれる趣味を持つ高校生・神山樹(本郷奏多)と、クラスメイト・森野夜(高梨臨)が、奇妙なめぐり合わせにより、世間を脅かす連続殺人事件に興味を持ち、知らず知らずのうちに深みにはまってしまうことになって...。
高梨臨演じる森野夜は、長い黒髪と白い肌、顔には泣きボクロの美少女で、手首にはリストカットの跡が...。
常に無表情で感情を表に出すことはなかなかなく、そのため話しかけづらい雰囲気を持っているという。
『花子とアン』の亜矢子のようなお嬢様特有の百合百合しさもなく、ますます暗黒面に陥落してゆくかのようだった。
一方、土屋太鳳演じるももは、戦時中ゆえ重い気持ちののしかかかっているものの、北海道開拓民としての過酷な生活を経ての静かなるたくましさを魅せてくれるかのよう。
例えるならば、2013(平成25)年7月中旬より放送されたテレビ東京・ドラマ24『リミット』に観られるサバイバル・サスペンスのように。
それは、『別冊フレンド』(講談社)にて2009年11月号から2011年10月号まで連載された、すえのぶけいこ原作コミックのテレビドラマ化作品。
物語のあらましは、キャンプに向かうバスが転落事故に遭い、多くの仲間が亡くなる中、5人の少女が生き残ってからの壮絶な生き残り劇。
この時の土屋太鳳演じるは、4人兄弟の長女・神矢知恵子。
一見大人しそうな特徴とは裏腹に、冷静で正義感の強い少女。
事故が起きた当初はメンバーの中で唯一迅速に行動し、幼少の祖父とのキャンプで習得したサバイバル知識を活用。生き延びるために、さまざまな方法を駆使して尽力する役どころだった。
いずれにせよ、重苦しい戦時下ゆえに、打ちのめされる亜矢子、打ちのめされてもたくましく跳ね返すもも。
特に、この二人の対比の際立つ第24週となりそうだ。
2014-08-23 |
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