MIWA 映画 マエストロ! 原作 さそうあきら
ふと目を通してみたくなった。
『マエストロ』は、さそうあきら原作の漫画。
双葉社の『漫画アクション』にて2003(平成15)年より連載開始されたものの、同誌が一時休刊したことにより一旦中断。 その後Webコミック『双葉社Webマガジン』にて再開して、完結したのは2007(平成19)年12月のこと。
物語としては、不況のあおりによるスポンサーの倒産により解散を余儀なくされた名門オーケストラ・中央交響楽団の元団員が、謎の指揮者・天道徹三郎によって集められ、演奏会を開く経緯を通じて各団員の音楽にまつわるエピソードを織り交ぜている群像劇に近い構成になっていて...。
なお、単行本は、双葉社からアクションコミックスとして全3巻刊行。
中央交響楽団解散以来、食い詰めた元楽団員が、謎のジジイ・天道徹三郎のもとに再結集したものの、音楽を愛する気持ちはあっても、日々の暮らしに追われるゆえの理想と現実に葛藤する第1巻。
相変わらず破天荒な天道の指揮に翻弄され通しの中央交響楽団の面々の奏でる音が、以前よりも輝きを放つようになってゆく喜びに伴う人間模様を描いた、第2巻。
天道の忌まわしい過去が明るみになった楽団員たちの動揺と、再び訪れた解散の危機、それでも天道の音楽に触れたことによる「音楽は嘘をつかない」という真実、ありとあらゆる思いの交錯しつつも、前へ進んでゆく人間模様を描いた、第3巻。
すべては、身も心も音楽に捧げた人たちが、極上の「運命」と「未完成」を奏でる物語...。
音楽家としての豊かな人格のキャラクター、音楽に対するそれぞれの登場人物の姿勢、演奏の描写すなわち実際に音が聴こえてくるような想像力に音を聴かせるような描写...。
すべてが圧巻で素晴らしかった。
実写映画化となれば、より強まるんだろうなあ。
ここまで気になってしまうのは、やはり先の3月8日土曜日・9日日曜日開催の東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライヴ「miwa spring concert 2014 "渋谷物語〜完〜"」の臨場感の余韻の尾を引いているのと同じように、2015(平成27)年公開予定で松坂桃李と西田敏行がメインキャストの映画『マエストロ!』に、miwaも出演することが決まったからで...。
主人公、すなわちヴァイオリン奏者の父とピアノ奏者の母とチェロ奏者の妹を持つ、解散した中央交響楽団の元コンサートマスターで、現在は独身・一人暮らしの香坂真一に、松坂桃李。
謎の指揮者・天道徹三郎を演じるは、西田敏行。
貿易商の父を持ち、ドイツで生まれ現地の音楽学校卒業ゆえ、音楽に関する知識と経験とセンスは深く、若かりし頃には香坂夫婦と仲が良かったとか。
そして、miwa演じるは、天道の連れてきたフルート奏者で、一番奏者を務めることとなる、橘あまね。
ミュンヘン音大を卒業してしばらく後に、定食屋で天道にスカウトされて以来、天道の紹介したボートに住み込み。
神戸在住の幼少当時、阪神大震災で両親を失った悲しい過去が...。
これまで、miwaの演奏してきた楽器は、音楽好きの父親の影響と、シェリル・クロウの弾き語る姿の格好良さに惹かれて、15歳から独学でギター、そのままの勢いでピアノも習うようになって...。
この度女優デビューとなる映画では、フルートを吹くヒロインか...。
やはり、2012(平成24)年10月下旬に、YUIのトリビュートアルバム『SHE LOVES YOU』への参加が大きかったのかなあ。
あの2006(平成18)年6月中旬より公開の映画『タイヨウのうた』主題歌「Good-bye days」に触発されて、女優を意識し始めたということか...。
その勢いを駆ってか、漫画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の映画版のオーディションを受けたものの、書類選考で落選。
それでも、同漫画の作者の青木琴美とは少し親交があり、『2013 FNS歌謡祭』(フジテレビ)では、2013(平成25)年12月中旬より公開の映画版の主役の大原櫻子と音楽共演へ。
いずれにせよ、女優デビューに備えての蓄積は、しっかりしているはず。
初めてのフルート演奏も、難なくこなせるのが、目に見えてきそうだ。
気が早いようだけど、楽しみになってきた。
2014-08-11 |
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