くるみ割り人形 映画 2014 有村架純
この時公開中のスタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』のヒロイン・マーニーとして初声優を務めた、有村架純の勢いは、まさにとどまるところを知らないといったところ。
早いことに声優二作目とは...。
有村架純曰く「一人の少女が"愛"という大きなものをはじめて見つけた時、どういう女性に成長していくのか。 大人の階段を一歩一歩駆け上がっていく姿に心打たれます」。
これほどまでに気になってしまうのは、この時2014(平成26)年で40周年を迎えたハローキティなどで知られるサンリオが、世界的な童話を原作としチャイコフスキー作曲による名作バレエでも知られる『くるみ割り人形』を、パペットアニメーション映画として新たに製作することから。
公開は、11月29日土曜日から...。
なお、有村架純演じる主人公の少女・クララの相手役として、クララが人形の国で運命の出会いを果たす若き将校には、この時出演中のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で黒田長政を演じる松坂桃李。
しかも、若き将校のほか1人2役の出演で、物語全体の鍵となる役を演じることに。
本人曰く、非常に温かみのある愛に満ち溢れた作品として、描き出される世界がとても綺麗で、思わず見とれてしまうくらいの作品の完成度の高さとのこと。
サンリオ製作による映画を振り返れば、1979(昭和54)年公開のパペットアニメーション『くるみ割り人形』を、つい思い出してしまった。
物語のあらましとしては、ある雪の夜に少女・クララが、大切なくるみ割り人形をネズミの大群に奪われてしまったことで、ネズミを追うことに...。
彼女が迷い込んだのは、世にも鮮やかな人形の国。
そこにはふたつ頭の白ネズミの女王に呪いをかけられ、眠ったままのお姫様がいた。
邪悪な魔法を解くための人形と、ネズミの戦いに巻き込まれたクララは、くるみ割り人形に隠された悲しい秘密を知ることになって...。
声優を担当したのは、杉田かおると志垣太郎。
上映時間は94分なものの、人形に演技をつけてコマ撮りする手法による撮影は、当時として「一日に3秒しか撮れなかった奇跡の人形アニメーション」との評価だった。
あれから35年の歳月が流れて....。
あの「原宿Kawaiiカルチャー」の火付け役でもある、アートディレクター・増田セバスチャンが初監督に。
今作は、そのネガフィルムを使用しながらも、古い映画の焼き直しでない、新しい世界観を構築した新作映画としての挑戦で、ワンカットごとのデジタルスキャニングはもちろん、全然異なる編集をファーストシーンから行っているという。
全編を極彩色に彩るために、ワンカットごとの映像の鮮度・色彩の処理や、CGの加工、新たなアニメーションパートも組み込んだ追加撮影も敢行し、最後には3D化も施したとか。
テーマ曲には、増田監督が美術演出と世界観作りをデビュー当時から担当している、きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲「おやすみ」を選曲。
同楽曲は、きゃりーの2012(平成24)年5月23日水曜日発売のファーストアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』収録の唯一のバラードナンバー。
18歳当時のきゃりーの歌声だけを使用し、曲全体を新たにミックスし直すという作業を、きゃりーのプロデューサーである中田ヤスタカが自ら行ったという。
増田監督も、エンディングを飾るにふさわしい楽曲としての贅沢な大作への仕上がりに、大満足とのことで...。
選曲の理由は、主人公クララが夢の中に入り、悪夢を見ながら冒険していくうちに少し成長するという作品のテーマに合致することから。
誰も見たことがない新たな形に「リ・クリエイト」された極彩色のミュージカルファンタジー、楽しみになってきた。
ハローキティ40周年の記念イヤーとしての、ひとつの集大成にふさわしい過ぎると言ってもいいくらいだなあ。
2014-08-02 |
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