矢沢永吉 DVD 感想 TREASURE BOX
これはスゴイや。
「何か面白いことヤリたいなあって。 じゃあ、年の離れた若いヤツらとバンド作っちゃおうと。 ただの思いつきです」
1975(昭和50)年4月13日、伝説のロックバンド「キャロル」が、東京・日比谷野外音楽堂のステージ炎上の中で解散。
あれから39年、当時リーダーだった矢沢永吉が、30歳以上離れた若いミュージシャンたちと新バンド「Z's(ゼッツ)」を結成してからの初めての全国ツアーが、5月8日木曜日から始まったのか...。
北海道から沖縄まで全13ヶ所。
秋のツアーと年末の日本武道館公演が恒例の矢沢にとって、春にツアーを行うのは21年ぶりとのこと。
60代という年齢が、否応なく駆り立てているということなんだろうなあ。
本人曰く、この時期は酒飲んでるし、レコード作っているか、ミックスダウンしているか、表には出ない時期とのこと。
しかしながら、そのままでは年齢を重ねるに従い、空白が長すぎてしまうという。
体力維持のためには、毎年5月頃より10本でも20本でも人前でライブを決行するのが、将来のため...。
バンドメンバーは自身のホームページで公募し、約1,000人の応募者には中高生や外国人もいた中、選抜したのは29歳から36歳の日本人男性3人。
となれば、ドラムス、ベース、ギター、といったシンプルな編成で、楽曲によりキーボードやストリングスをしばしば追加する、というやり方かなあ。
本人としては、若いメンバーの姿に、自身が18歳の時に「音楽で食えるようになりたい、成り上がりたい」と夜汽車で広島から上京した当時を思い出すことで、自身を奮い立たせて...。
メンバーも、矢沢の姿勢を実感すると同時に、脚光を浴びるチャンスを二乗三乗にしていくという。
キャロルがメジャーデビューした時の上昇志向を改めて意識させるための、原点回帰かもしれない。
折しも、5月7日水曜日には、のライブDVD BOX『TREASURE BOX』が発売。
本作は初映像作品化となる4公演のライブをノーカットでパッケージした9枚組ボックス。
1988(昭和63)年の「It's Only YAZAWA 1988 in TOKYO DOME」(DISC 1&2)の東京・東京ドーム公演。
1995(平成7)年の「JUST TONIGHT 1995 in YOKOHAMA STADIUM」(DISC 3&4)の神奈川・横浜スタジアム公演。
東京・日本武道館公演の模様を収録した、2011(平成23)年の「STILL ROCKIN' ~走り抜けて…~ 2011 in BUDOKAN」(DISC 5&6)と、2012(平成24)年の「JAMMIN' ALL NIGHT 2012 in BUDOKAN」(DISC 7&8)。
(DISC 9)は、特典として過去のライブから矢沢のMCの厳選収録の「MC SELECTION」。
まさに極上。
いずれも全力疾走そのもの。
現在になるに従い円熟味を増してゆく、という違いはあるものの、演出を凝らした大舞台でのステージ。
個人的には、日本人プレイヤー主体の東京ドーム公演と、外国人プレイヤー主体の横浜スタジアム公演といった、それぞれの"お祭り"が、強く印象に残った。
この度の全国ツアーも、ライブDVD BOXも、まさに『TREASURE BOX』だ。
9月14日日曜日になれば、矢沢永吉は65歳の誕生日に。
2014-05-08 |
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