花子とアン キャスト 藤本隆宏
3月31日月曜日より放送のNHK朝ドラ『花子とアン』が好評の中、その原動力となるヒロイン・安東はな後の村岡花子(吉高由里子)の魅力と存在感を、将来長きにわたって支えることになる相手役と言えば、村岡英治(鈴木亮平)。
その二人を陰ながら支える役まわりの一人と言えば、はなの女学生時代の雑用アルバイト先である出版社・向学館の編集長・梶原総一郎(藤本隆宏)ということになるんだろうなあ。
初登場は、5月5日月曜日より放送の第6週。
仕事の関係で向学館に出入りする英治同様、はなの翻訳の力量を認めることとなって以来、何かと気にかけるようになって...。
やがて、子どもたちのための本を作りたいという理想を持って、独立して出版社を設立して間もなく、はなが故郷・山梨の母校で教師となって執筆した童話を認めて出版。 自身の出版社でともに働こうと、はなを東京へ強く誘うことに。
以後、編集者から翻訳家への道に進もうとするはなを、長きにわたって、陰ながら見守るという。
はなの父・吉平(伊原剛志)と同様、もう一人の父親のような存在かもしれない。
藤本隆宏...。
1970(昭和45)年7月21日生まれで、福岡県北九州市出身。
小学2年生の時に水泳をはじめ、中学生の頃より注目を集めると、1日に2万5千メートル以上も泳ぐなど水泳漬けの日々を送ったことから始まって...。
1988(昭和63)年のソウルオリンピックと1992(平成4)年のバルセロナオリンピックに出場。
前後して、1990(平成2)年には北京で開催のアジア大会に出場し、200m・400m個人メドレーで優勝、同大会での日本人初の金メダルを獲得。
現役引退は、1996(平成8)年4月。
アトランタオリンピックの代表選考会を兼ねた同年開催の日本選手権で第3位、出場権を逃してから。
現役引退後の俳優転身のきっかけは、1993(平成5)年からのアトランタオリンピックでのメダル獲得が目標のオーストラリア水泳留学の合い間に、初めて観劇したミュージカル『レ・ミゼラブル』に感動してから。
早稲田大学人間科学部卒業後の1995(平成7)年に劇団四季のオーディションを受験し合格後、劇団四季の研究生として俳優活動を開始し、初舞台は1997(平成9)年、シェイクスピアの『ヴェニスの商人』。
続いて同年『冒険者たち』と『王子とこじき』、翌年1998(平成10)年のミュージカル『キャッツ』の出演を経て退団。
退団後は1999(平成11)年上演の蜷川幸雄演出『リチャード三世』や野田秀樹作『パンドラの鐘』などに出演。ミュージカルでは、『エリザベート』や『シラノ・ザ・ミュージカル』などに出演。
時代劇では、新派公演『大つごもり』や『ふるあめりかに袖はぬらさじ』、『関ヶ原異聞』などに出演。
そして、あの2009(平成21)年末と2010(平成22)年末に放送のNHK特別番組『坂の上の雲』で演じた海軍中佐・広瀬武夫。
続いて、2011(平成23)年4月より放送のTBS日曜劇場『JIN-仁- 完結編』で演じた西郷隆盛、 2012(平成24)年放送のNHK大河ドラマ『平清盛』で演じた伊藤忠清。
とにかく体格も声量も大きくて、力強い役どころが印象的で...。
水泳選手として舞台俳優として、それぞれの蓄積が大きく華開いたかのよう。
話は戻って、この度の『花子とアン』で演じることになる梶原総一郎。
はなにとっての、もう一人の父親であり、もう一人の先生かな。
2013(平成25)年5月25日土曜日から6月29日土曜日まで全6回放送のNHK土曜ドラマ『島の先生』を、ふと思い出した。
東京や大阪などの都市部で問題を抱えた児童・生徒たちが、鹿児島県の離島・美宝島(ドラマ上の架空の島)の学校に留学し、里親の元で生活する様子と、それらの生徒の問題に当たる先生の心の成長を描いたドラマ。
主人公は、仲間由紀恵演じる美宝小中学校の教師・夏村千尋。
かつて母との軋轢から美宝島の留学生となっていた経緯あって、いかに心の苦しみを克服してゆくかが、丁寧に描かれていて...。
藤本隆宏演じるは、美宝島と本島を結ぶ海上タクシーの船長・相馬克己。
この度の『花子とアン』で東京と山梨の橋渡しとなる、梶原総一郎に近いかのよう。
2003(平成15)年から2006(平成18)年にかけてのフジテレビ『Dr. コトー診療所』や、2008(平成20)年放送のNHK大河ドラマ『篤姫』を手掛けた吉俣良の音楽の心地良さも加わっているから、格別な喜びかなあ。
そして余談ながら、修和女学校の英語教師・富山タキ(ともさかりえ)とのかつての恋愛関係の再燃も見所かもしれない。
恋愛と耳にすると、2013(平成25)年9月3日火曜日より全9回放送のNHKドラマ10『ガラスの家』で演じた、同じフランス飛行機事故の犠牲者で再婚することとなる玉木黎(井川遥)の夫、財務省主計局長・澁澤 一成も、つい思い出してしまって...。
長男・仁志(斎藤工)との三角関係、後味悪かったなあ。
『花子とアン』での梶原編集長と富山先生の場合は、『ガラスの家』のような泥沼らしき展開はないといいいけど...。
いずれにせよ、登場してからが見所...。
2014-04-24 |
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