花子とアン あらすじ ネタバレ 第7週
5月12日月曜日より放送の第7週は、蓮子(仲間由紀恵)の結婚披露宴から。
蓮子の結婚に反対のはな(吉高由里子)は披露宴を欠席。
親友を失ったと悲観する蓮子も、親友の行く末を案じるはなも、互いを思いながら別々の場所で涙にくれて...。
結婚後の蓮子は福岡の嘉納家へ。
ところが、子どものいないはずの夫・伝助(吉田鋼太郎)に、妾腹の娘・冬子の存在が...。
冬子は蓮子に母と呼びたくないと言い張り、開き直った伝助は芸者遊び三昧、女中たちからはいつものことと涼しい顔。
しかも伝助は、蓮子の洗練された流儀になじめず、女中たちは蓮子に陰口。
蓮子の孤独はますます深まり、はなとの幸せな時間に浸ることが、唯一の慰めになっていた。
一方、甲府の安東家では、ひと騒ぎが...。
はなの妹・かよ(黒木華)が製糸工場の劣悪な環境に堪りかねて逃亡、行方不明に。
かよは、はなの寄宿舎へ身を寄せていた。
二人から連絡を受けた母・ふじ(室井滋)が安堵するも束の間、かよの逃亡で製糸工場から前借した給金は、そのまま安東家の借金になってしまった。
家の窮状の深まりの心配の中、幼なじみとして知らん顔できなかったからか、地主・徳丸(カンニング竹山)が、借金とふじの東京までの旅費を工面してくれた。
悪人なのか善人なのか、つかみどころのない徳丸の真意を察する間もなく、ふじは東京へ。
三人は東京で再会、無事と借金問題の解決を喜び合った。
間もなくかよは、仕事の世話を受けることになり、晴れて東京で職を得た。
はなも、向学館から就職の誘いがあり、乗り気に。
ふじは、二人の娘の東京での就職を認めて、山梨の実家へ。
しかし、はなが東京で軸足を置こうとする意気込みも束の間、ふじの上京直前に末妹・もも(土屋太凰)から届いた葉書を目にして動揺。
卒業後は故郷に戻ってほしいという母・ふじの切なる想いが記されていて...。
やがて、はなは向学館への就職を断念、山梨の母校で代用教員の職を得ることとなり、女学校卒業後、東京を発った。
結局のところ、徳丸の陰の尽力で、かよは安堵。
それゆえに、ふと気になった。
貧しい農村での生活ゆえの逆境をどれだけ克服できるのかを。
やはり、人と人との縁なんだろうなあ。
また、それを直接的に実感できないとしても、いざという時の助け舟を見抜く眼力(かなり大袈裟ですけど?)がどれだけ備わっているのかが、将来を左右する鍵になるということかもしれない。
つい思い出してしまった。
山本茂実の1968(昭和43)年に発表した「ある製糸工女哀史」を副題とするノンフィクション文学が原作の1979(昭和54)年公開の映画『あゝ野麦峠』を...。
10数年におよび飛騨・信州一円を取材し数百人の女工、工場関係者からの聞き取りを基に、吹雪の中を危険な峠雪道を越え、また劣悪な環境の元で命を削りながら、当時の富国強兵の国策において有力な貿易品であった生糸の生産を支えた女性工員たちの姿を伝えており...。
映画では、飛騨からの出稼ぎ女工の特に悲惨な面を強調。
原作では、百円工女の恵まれた環境や、糸値に翻弄される製糸家の厳しい実情などにも言及。
その詳細な聞き取り調査も加わった上で、日本の貧しく苦しい時代を懸命に生き抜いた人々を、その時代背景とともに強く浮き彫りにするように描かれている点が、多くの読者に評価。
この度のドラマも、陰ながら映画同様に、悲惨さを強調することになるんだろうなあ。
好む好まざる関係なしに。
それでも、今は亡き地井武男演じる兄の政井辰次郎が、大竹しのぶ演じる妹の政井みねを、背負子で背負って、生家までの山道を歩くシーン。
重い内容の展開の中でも、なぜか一番気持ちの安らげたことを、鮮明に覚えている。
2014-04-12 |
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