三浦春馬 多部未華子 僕のいた時間
3月19日水曜日、フジテレビ『僕のいた時間』第11話すなわち最終話の放送が終了。
視聴率は9.1%。
最低視聴率8.5%の第4話と最高視聴率11.8%の第10話の狭間という形に...。
物議を醸すこととなった裏番組である野島伸司脚本監修の日本テレビ水曜ドラマ『明日、ママがいない』の陰に隠れる形になってしまったけど、橋部敦子脚本による登場人物の繊細な心の変遷と病魔の克明な進行にまつわる描写は、まさに丁寧で、心に静かに浸透するかのような仕上がりだった。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)、決して忘れない。
健常者であった澤田拓人(三浦春馬)の身体に病魔が忍び寄り、徐々に筋肉が衰えていくことの告知。
死と対峙し、改めて生きることの自問自答。
主治医の谷本先生(吹越満)との齟齬、心の葛藤、自暴自棄になりかけた時期、難病としての受け入れ。
残された余命をいかに過ごしたらいいのか、を問いかけられているかのようだった。
中でも、弟・陸人(野村周平)に、「何かさ、目標を見つけることが俺の目標みたいだな!」と語り掛けた拓人の言葉が、今でも脳裏に焼き付いて...。
他には、親友の水島守(風間俊介)とのやりとり、そして何よりも少しずつ生じた家族との深い絆にも...。
そして、恋人の本郷恵(多部未華子)との静かな時間と、ドラマ主題歌であるRihwaの歌う「春風」が、何とも切なくて...。
全体を通した作風と描写...。
次元の違いだと指摘されてしまえばそれまでだけど、低視聴率ながらも登場人物の繊細な心の変遷の描写が高く評価された、1983(昭和58)年1月から3月まで放送の山田太一脚本のフジテレビ金曜劇場『早春スケッチブック』に近いかなあ。
いずれにせよ、7月9日水曜日発売のDVDとBlu-rayが届いてからは、度々鑑賞することになるのかもしれない。
残された余命をいかに過ごしたらいいのか、を改めて意識するためにも...。
2014-03-27 |
共通テーマ:日記・雑感 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0