池井戸潤 ドラマ 杏 花咲舞が黙ってない
この時放送のNHK朝ドラ『ごちそうさん』のヒロインとしての好演の光る杏にとって、この2014(平成26)年4月からの作品が正念場ということになるのかなあ。
もちろん、かねてからの演技力に定評のあるものの、NHK朝ドラで定着したキャラクターを、終了後いかにして良い意味で払拭できるか、という点でも気になる作品。
それは、2011(平成23)年11月に講談社より発売の池井戸潤原作の小説『不祥事』『銀行総務特命』を杏主演で連続ドラマ化した『花咲舞が黙ってない』。
これまでの作品中唯一の女性主人公である花咲舞の物語で、日本テレビ水曜ドラマでの放送。
トラブルを抱える支店に赴いて指導をする“臨店”の職務に若くして抜てきされた花咲舞が、銀行内の上下関係や派閥、ゆがんだモラルなどモノともせずに、一見凸凹ながら名コンビとなる落ちこぼれのベテラン行員・相馬健と共に、毎回臨店先で巻き起こる事件や不祥事を見事なまでに解決していくさまを描くという。
このニュースを知るなり、すぐに原作を購入して読み終えたところ、主人公の花咲舞は"狂咲(くるいざき)"とあだ名されるほど、若くて正義感が強く曲がったことには黙ってられない性格で、一度キレると暴走しがちに。
この暴走ぶりや相手をやり込めるところが、小気味よくカタルシスを覚えるゆえの、いわゆる勧善懲悪の物語展開で気軽に読め、楽しめる短編集だった。
また、毎回のトリックも、銀行ならではという仕掛けで、感心したり納得したりして、楽しめる仕上がりに。
まさに落胆している時の疲労回復剤としてお勧め、といったところかな。
かの花咲舞を演じる杏は、ドラマを都として皆の生活の活力になれるように頑張っていきたいとの意気込み。
原作の池井戸潤も、杏演じる花咲舞を、とても楽しみにしているとのこと。
ほかに、気になることと言えば、今後発表される舞の相方の相馬健のキャスティング。
そして、もう一つの原作『銀行総務特命』。
銀行の総務部で不祥事担当の特命を受けている主人公・指宿修平。
そこでは、指原の年齢や外見などの描写が一切無いのでイメージが掴みづらかったからなあ。
それでも、規範を要求される組織での人間模様の描写には、考えさせられるもの。
ドラマでは、独自のオリジナルキャラクターとしてか、相馬健に重ねるのか、まだわからない。
銀行を舞台にした“女性版・半沢直樹”ともいうべきスーパーヒロインか...。
昨年2013(平成25)年7月より放送のTBS日曜劇場『半沢直樹』の大ヒットの余韻はまだまだ続いてゆくかのようで、楽しみだ。
2014-02-07 |
共通テーマ：日記・雑感 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
![【送料無料】不祥事新装版 [ 池井戸潤 ]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f1375%2f9784062771375.jpg%3f_ex%3d300x300&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f1375%2f9784062771375.jpg%3f_ex%3d80x80)
![【送料無料】銀行総務特命新装版 [ 池井戸潤 ]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f1405%2f9784062771405.jpg%3f_ex%3d300x300&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f1405%2f9784062771405.jpg%3f_ex%3d80x80)
コメント 0