僕のいた時間 三浦春馬 多部未華子
この二人の瑞々しくて爽やかな演技が、再び観られることになるとは...。
いや、いくらか感触が違うかな?
あの堺雅人主演で毎週水曜日22時より放送のフジテレビの人気ドラマ『リーガルハイ』の後枠ということもあって、瑞々しくて爽やかだけでは、通用しない?
そう実感してしまうのは、来年2014(平成26)年1月より放送開始のフジテレビの連続ドラマ『僕のいた時間』に、三浦春馬が主演することを耳にしてから。
同局連続ドラマ初の単独主演とのこと。
演じるのは何と、筋肉が徐々に衰えて呼吸困難に陥り、人工呼吸器をつけないと死に至る難病「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」を抱えた大学生・澤田拓人。
生きる目的を漠然としか考えていなかった生活から、ある日突然、難病に侵されて、自身の余命がわずかだと知ってから、残された人生を模索していくという役どころ。
三浦春馬曰く、
「限りある命の期限を背負ってしまった主人公を、全身全霊で演じていきたいです。仕事、友達、恋人、家族関係をリアルに演じ、難病に立ち向かう主人公の心の底を追求していきたい」との意気込み。
一方、多部未華子演じるは、拓人と同じく就職先が見つからず途方に暮れている同級生の本郷恵。
純粋でまっすぐだけど、不器用さが際立ってしまう女性。
途方に暮れる中で拓人と出逢い、互いに思うことを分かち合う間柄に。
多部未華子曰く、
「就職と恋愛という大学生が抱える悩みを軸に、さまざまな問題、悩み、葛藤を抱える女性を演じるということは難しいですが、とてもやりがいがある気がしています」とにっこり。
ほかの出演者は、
就職活動が上手くいかず大学院へ進んだ拓人の兄貴的存在の先輩役に、斎藤工。
恵の友達役に山本美月。
そして、野村周平、吹越満、浅田美代子、原田美枝子らも出演。
脚本は、橋部敦子。
フジテレビのドラマでは、『僕シリーズ3部作』で、2003(平成15)年1月より放送の『僕の生きる道』、2004(平成16)年1月より放送の『僕と彼女と彼女の生きる道』、2006(平成18)年10月より放送の『僕の歩く道』。
そして、2010(平成22)年10月より放送の『フリーター、家を買う。』、2012(平成24)年10月より放送の『遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜』。
NHK朝ドラでは、2005(平成17)年3月下旬より放送の『ファイト』。
いずれも素晴らしい内容。
ただ、失礼ながら、視聴率は高かったり低かったりと、まちまち。
もしも、今回の放送で高視聴率を獲得できなかったとしても、それぞれの登場人物の心情を丹念に描写した物語として、多くの視聴者のそれぞれの心の奥深くに留まる作品として、高く評価されることになるんだろうなあ。
三浦春馬と多部未華子か。
2010(平成22)年9月下旬に公開された映画『君に届け』を、つい思い出した。
多部未華子演じる黒沼爽子は、真っ黒な長髪と青白い肌という陰気な容姿から"貞子"という仇名で呼ばれる反面、霊感は全然なし。
内面は超がつくほど純粋な性格で、前向きかつ努力家。
内気ゆえ、人との交流に乏しかった分、些細なことでも感動し、人への感謝を忘れない。
成績は非常に優秀、料理、製菓、編み物などの手芸もかなりの腕前とあって、人の役に立てることが一番の喜び。
入学式の日に初めて出逢った風早翔太を道案内して、初めてきちんと会話をした喜びから、彼を意識し始めることに。
三浦春馬演じる風早翔太は、爽やかで気さくな人柄でクラスの中心的人物として男女を問わず人気者。
曲がったことを嫌う真面目な性格で、父親譲りの頑固さ。
爽子に劣らず純粋で、入学式の日に初めて出逢った爽子から道案内をされたことと、きちんと会話をした中で垣間見た彼女の純粋さから、初めての特別な存在として意識し始めることに。
両想いなのに、なかなか上手くいかないながらも、互いに少しずつ歩み寄ってゆく姿が、とてもかわいらしくて、とても微笑ましかった。
それから3年3ヶ月後、
今回のドラマの内容は、全体的に見て重くなりそうだけど、結果として観て損したと後悔することだけは、決してないはず。
本放送が、待ち遠しいなあ。
2013-11-14 |
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