ごちそうさん あらすじ ネタバレ 第12週
「ごちそうさんまでの日々」
12月16日月曜日より放送。
1923(大正12)年9月1日11時58分32秒、関東大震災が発生。
後に語り伝えられることには、震源地は神奈川県相模湾北西沖80km(北緯35.1度・東経139.5度)。 マグニチュード7.9。
神奈川県を中心に千葉県・茨城県から静岡県東部までの内陸と沿岸など広い範囲にわたり、当時の日本災害史上最大級の甚大な被害を与えたという。
その知らせは、悠太郎(東出昌大)の上司・藤井(木本武宏)から聞かされ、それぞれの家族の安否を心配するめ以子(杏)も桜子(前田亜季)も、全然状況のつかめないまま...。
やがて、悠太郎と室井(山中崇)が東京へ...。
め以子は大阪にとどまり、東京からの被災者を受け入れる避難所へ、炊き出しに出かけてゆく。
避難所にて、め以子は実家のある東京・本郷から避難してきた谷川ふみ(星野真里)という女性を見かけるなり、不躾にも家族の安否を尋ねて怒りを買い、自身の無神経さに落胆してしまう。 詫びの気持ちで炊き出しを持って行っても、ふみは撥ねつけるだけ。
それでも食の大切さを語るめ以子だが、ふみから平手打ちされ、一体何がわかるのかと怒号を浴びせられ、避難所への出入り禁止を言い渡されてしまう。
め以子は自己嫌悪になり、正蔵(近藤正臣)に相談。 め以子を思いやる正蔵は、自身を引き合いに出して、自分自身が救われて他人の役に立てることのありがたさを説く。
め以子は感銘、表に出ないという条件で、再び炊き出しを願い出て、受け入れられることになった。
しかし、肝心のふみは、物を口にしなくなり、誰が説得しても変わらないままで、理由は不明。
悶々とするめ以子の元に、東京の悠太郎からの手紙が...。
め以子の家族はじめ従業員含め全員無事とのこと。
め以子は安心。 しかし、心を閉ざしたふみも気掛かりで、もしや一人生き残ってしまったことの心苦しさが、尾を引いているのでは、と...。
そんなある日のこと、源太(和田正人)から聞いた話で、ふみは火が元で自身だけ助かってしまったことを責めて、食事を摂らないでいるのではないか、ということを知る。
ついに、ふみが倒れた。
病院へ収容される運びとなったふみだったが、そばにいた源太は、以前流れてくるさんまの匂いに涙を流していたふみを思いやり、七輪でさんまを焼き始める。
ふみはさんまを無言で見つめながら、夫と子どもたちがからかいながら、自身の大好物なさんまを分け与えてくれた、いつもの食卓にさんまの並んでいた団欒を思い出して...。
気遣う源太から、ふるえる手でさんまを受け取ったふみは、涙を流しながら食べたことをきっかけに、以後食事を摂るようになってゆく。
日が経ち、避難所に一人残ったふみも、東京へ戻ることになった。
そして、掃除場で掃除をしているめ以子を訪ねて、自分だけ助かったのにお腹のすくことが情けなかったこと、すでにめ以子の炊き出しの手伝いを知っていたことを、打ち明けた。
ふみの気持ちを痛いほど知っため以子は、自身のこれまでの想いを打ち明け、め以子の料理に助けられたというふみの言葉に、熱いもののこみ上げてきて、何も言えなくなった。
こうしてふみは去り、避難所の役目は終わった。
間もなく室井が東京から戻り、桜子の家族と民子(宮嶋麻衣)の無事を伝え安堵させられるも、恩師の宮本(奥貫薫)は亡くなっていて、め以子は衝撃。
その夜は、食の大切さを日頃から伝えていた宮本の弔いを込めて、皆で桜子たちの作ったおでん(関東煮)を囲むことに...。
夜が深まり、酔いのまわった室井が語り始めた。
東京で大変な光景を目の当たりにした室井は、炊き出しのおでんを食べようとした時、余震で鍋がひっくり返ってしまったこと。 残ったのは鍋底に付着した大根だけ。 全力で旨くならなければならないとの強い実感から、"残った鍋底大根"としての執筆の誓いを、皆に打ち明ける。
やがて、悠太郎も帰還し、め以子から耳にした室井の話と家のありがたみをかみしめて、悠太郎は翌日に出勤、竹元(ムロツヨシ)から呼び出される。
被災した東京の建物の被害を興奮しながら確認する竹元に反感を覚えた悠太郎は、竹元に釘を刺すものの、逆に見てきたことを自覚するよう言い返され、自身の報告の確実に影響する都市計画を思って、釈然としないまま...。
それでも、帰宅後のいつも通りのめ以子と、美味しいご飯には、笑顔にさせてくれて...。
ふみの心を開くことになった、さんま...。
太平洋側の親潮の流れに沿って、北海道の花咲と厚岸と釧路、東北の宮古と釜石と大船渡と気仙沼と女川、関東の銚子、と流れて...。
8月の北海道沖のも、11月の銚子沖のも、美味しいことは言うまでもないけど、一番美味しいのは秋風の吹き始める9月から10月にかけての三陸沖のが、一番美味しいという。
岩手県大船渡市の『及川屋』の【岩手三陸産 朝獲れ立て 極上さんま】か...。
あの源太のこと、思い切って調達したかもしれない???
それでも、過去であれ現在であれ未来であれ、三陸沖の一番の美味しさは変わらないはず。
悲しいことに、この週では、め以子の恩師である宮本先生が関東大震災で亡くなり、しかも遺体の確認に時間がかかるほどの焼死...。
め以子が女学生だった頃、当初淡々としていて素っ気なかった印象があったものの、食の大切さに目覚めため以子を、陰ながら後押しして温かく見守る役どころが、とても素晴らしかった。
実感としては、子どもに生きるための道標を示す母親、とでもいうのかなあ、ふと思い出してしまった。
市川森一脚本の最後のテレビドラマで、2011(平成23)年11月19日土曜日と26日土曜日の2週連続で放送された、NHK総合テレビ・土曜ドラマスペシャル『蝶々さん〜最後の武士の娘〜』を。
本来はサムライの娘である主人公・蝶々さん(宮﨑あおい)の母・伊東やえに近いかなあ。
2013-10-11 |
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