ごちそうさん あらすじ ネタバレ 第11週
「大嫌いっていわしたい」
12月9日月曜日より放送。
かねてからの和枝(キムラ緑子)の交際相手の安西真之介が、家族に会いたいと願い出たらしく、結婚を前提ではと察した西門家では大混乱に陥り、和枝も冷静さを失ったままの気持ちに。
和枝はめ以子(杏)に、悠太郎(東出昌大)の嫁らしくするように申し付け、当日の料理の相談と手伝いを願い出た。
め以子は大張り切りになり、和枝は鰯づくしを提案する。
うだるような夏の日射しの当日、安西が西門家を来訪。
西門家全員の同席の中、和枝とめ以子の腕によりをかけた料理が並べられて、もの珍しそうに魅入った安西が料理の種類と出身を尋ねて和枝が応えると、安西は貧しい育ちゆえ贅沢な料理を食べられなかったことを打ち明けた。
和枝の安西への正直さゆえの感激とは裏腹に、静(宮崎美子)と悠太郎はなぜか釈然としないまま...。
翌日、和枝は安西から求婚されたことを、皆に告白。 正直に西門家のありのままを打ち明けて、安西に受け入れられたという。
そんなある日のこと、悠太郎は和枝の株仲間の倉田から、和枝の持つ株が当たったことを聞く。
悠太郎の安西へ抱く疑惑に不安を覚える和枝は、以前に安西から先物買いを勧められていた。
そして和枝が出資をやめようとすると、安西は縁を切ると言い出して...。
結局、和枝は安西に金を、悠太郎に株券を、それぞれ手渡しへ...。
最初から悠太郎に渡す心積もりだったらしく、和枝の気持ちを知っため以子と悠太郎は、何も言えなくて...。
め以子は和枝に氷り出し玉露の入れ方を教わりながら、和枝の大切にする擦り切れた巾着を縫おうかと尋ねたところ、断られるだけ。
和枝の再婚報告も兼ねて正蔵(近藤正臣)を訪ねため以子が聞き出したところ、巾着はなくなった息子の形見であること、息子を亡くして以来の苦労続き久しく、巾着を心の拠り所として気張ってきたという。
これだけ不幸だから、いつの日か必ず幸せになれる、という想いを抱きながら...。
ところが、その和枝の想いを裏切るかのように、京都帝国大学に赴任してきた建築家・竹元勇三(ムロツヨシ)と市役所で再会した悠太郎は、安西のことを尋ねたところ、まったくの別人で詐欺師であることを知る。
和枝の投資した会社は、まったく実在しない会社だった。
その後の報道によると、組織的に仕組まれた事件で、被害者50人、被害総額100万円。
安西と名乗った詐欺師は、行方不明のまま...。
事の真相を知った和枝は、抜け殻同然となり、行方不明に...。
皆が探し回る中、同じく心配して駆けつけてきた正蔵の言葉に促され、皆が家の蔵に戻ったところ、鍵がかけられており、不吉な予感から咄嗟に戸をこじ開けると、案の定蔵の中はガス臭く、和枝がマッチを手にしていており...。
一瞬の隙を突いて正蔵と悠太郎が飛び出すなり、和枝の手からマッチを離すと、正蔵が和枝を揺さぶりながら、「詐欺師の思うつぼやろ! 生きて見返さなあかん!」と叫んで...。
しかし和枝は、長いことその気持ちのまま生きてきたのに、どうして自分だけこのような酷い目に遭わなければならないのかと、激しく叫んで嘆いたまま...。
もう疲れたと口にする和枝に誰も声のかけられない中、希子(高畑充希)が口を開き、不幸を他人にやり返す理由にはならないということを、本当にいいことが一つもなかったのかということを、震えながら和枝に訴える。
何も言い返すことのないまま、和枝が立ち去ろとした時、め以子が突然腹を押さえてうずくまった。
思いもかけない懐妊だった。
め以子が休養のため働けなくなり、和枝が率先して台所に立った。
皆が和枝の再生を願う中、誰とも口を利かない和枝から、め以子に用意される食事は優しい味。
希子は、め以子の代わりに市場へ出向いて、め以子のための食材をたくさん分けてくれる皆の優しさから、め以子が愛されていることを実感。
帰宅すると、静がめ以子に三味線を聴かせていた。
近くで談笑を耳にする和枝は、静かに洗濯物を置いて立ち去った。
和枝のこしらえた鰯料理は絶品で、家事も完璧。
め以子は、今までの和枝のいけずさを理解し、嬉しそうな表情になる反面、悠太郎は複雑な気持ちに...。
というのも、和枝を励まし続け支え続けた株仲間の倉田が、新たな縁談を持ってきて...。
さらなる肩身の狭い思いをさせてしまうことを気に掛けてのことは理解できても、今その話をしてしまえば、和枝を追い出す形になってしまうのでは、と...。
やがて1週間が経過。 め以子は医者の許可で動けることになり、め以子は鰯を持って和枝の元へ出向く。
気付いた和枝は、咄嗟に裁縫を隠した。
和枝の手掛けていたのは、かつて姑に切られたもの、すなわち息子のために心を込めて作ったおむつ。
鰯料理を教えてほしいというめ以子のために、和枝は無言で鰯を捌いてゆく。
め以子は必死で真似る傍ら、和枝の料理が好きなこと。 自分が未熟で許せなかったであろうこと。 これから改めていくために、いろいろ教えてほしいこと。 自身の気持ちを伝えた。
ふと気づくと、和枝は無言で涙を流していた。
どうしてもめ以子を好きになれないこと、許された方がどれだけ惨めか思いつかないことを口にした和枝は、出て行こうとして。
止めに入るめ以子を押し倒して、涙ながら憎まれ口を叩く和枝に、め以子は涙ながら出ていくよう口に出してしまい...。
和枝は涙ながらに満足しながら、倉田の別荘へ移っていった。
数日後に西門家を訪ねてきた倉田の話では、和枝は落ち着きを取り戻したらしく、庭弄りをしながら農家の縁談を気にかけているらしいとのこと。
倉田としては、誰も和枝を知らない場所へ行かせた方がいいという考えで...。
その後、和枝の荷物をまとめるめ以子は、和枝の手による縫いかけのおむつに涙。
め以子の気持ちを察した悠太郎は、和枝への一番のいけずをしないかと、笑いながら声かける。
和枝が農家へ旅立つ当日、駅へ向かう途中に、め以子が待ち受けていた。
め以子が差し出したぬか床を不快そうに断る和枝に、いけずとして、どれだけ鬱陶しがられても好きと言い続けるめ以子。
和枝はぬか床を受け取るなり、道に叩き落した後、いくらでもいけずのできるように、め以子のためにやった、と微笑んで...。
和枝は「また送る」と言うめ以子の言葉を背に、すっかり笑顔だった。
あれから数日たったある日のこと、め以子が和枝への荷物を包んでいた昼時、突然あたりが揺らいだ。
この時、1923(大正12)年9月1日11時58分32秒。
世に言う関東大震災だった。
この第11週は、まさにサブタイトルのごとく、「大嫌いっていわしたい」物語の展開。
鰯を苦手とするめ以子に、鰯料理の得意な和枝。
め以子を好きになれない和枝と、和枝を嫌いになれないめ以子。
時には考えさせられ、時には笑えて、時には泣けて....。
今どきの鰯料理は、どのような出来栄えが主流なのかなあ。
獲れたてかつ新鮮であることは言うまでもないけど、大きくても小さくても、美味しく味わいたいなあ。
2013-10-09 |
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