橋本愛 映画 HOME 愛しの座敷わらし
先日、ふと観たくなった。
8月11日日曜日のテレビ朝日・日曜洋画劇場では、映画『少年H』公開記念の特別企画として放送されたけど、メイキングやインタビューを収録した特典DVDも観たかったので、購入。
折しも、大好評のNHK朝ドラ『あまちゃん』では、ヒロイン・アキ(能年玲奈)の親友・ユイを演じる橋本愛が、8月26日月曜日より放送の第22週終盤から、ほぼ再生して飛躍しようとした矢先に、2011(平成23)年3月11日金曜日、あの「3.11」こと東日本大震災に遭遇することとなるから、東北おもに岩手県に改めて注目したくなったことも、理由の一つ。
実際に観たところ、本当に素晴らしかった。
特典DVDとともに。
『HOME 愛しの座敷わらし』
2012(平成24)年4月28日土曜日、東映系にて公開。
原作は、2007(平成19)年からの朝日新聞連載で直木賞候補にもなった荻原浩『愛しの座敷わらし』。
監督は和泉聖治、脚本は金子成人、音楽は池頼広、主演は水谷豊、といったかのテレビ朝日の人気刑事ドラマ『相棒』の出演者と制作スタッフが大部分による布陣。
東京から岩手の田舎町に引っ越してきた高橋一家の物語で、仕事で転勤した晃一(水谷豊)が良かれと思って選んだ新しい住まいは、築200年余の古民家。
妻・史子(安田成美)は、突然の田舎暮らしに、不安と不満でいっぱい。
晃一の母・澄代(草笛光子)は、田舎暮らしへの支障はないものの、認知症の症状が始まりつつあって。
小学4年生の長男・智也(濱田龍臣)は、古民家への転居を楽しんでいるものの、治りかけの喘息の持病を母・史子からひどく心配されて、サッカーをしたくてもできない日々。
晃一は、家族の不満をまとめられず、会社でもなれない営業職に悪戦苦闘する日々。
そんなある日のこと、座敷わらしが登場。
高橋家に不思議な出来事が起こり始めて...。
そこで、水谷豊と同じくらいに注目したのが、中学2年生の長女・梓美を演じた橋本愛。
古民家がただのボロ家にしか見えず、転校先の学校生活でも思うようになじめない中、都会のイジメによる古傷や反抗期も加わってか、悶々と葛藤する役どころだった。
映画『告白』(2010年)や『アバター』(2011年)ではまだぎこちなかったけど、本作では素晴らしかった。
棘ばかりが際立った表情から、座敷わらしの登場を境に、少しずつ柔らいでゆくのは、まさに絶品。
それだけに、ようやく仲良くなれた矢先での、父・晃一の東京復帰に伴う級友たちとの別れ、本当に泣けた。
ただ、座敷わらしを見れた、というだけでも大きな糧になった梓美の成長、嬉しいものあるなあ。
座敷わらしは、"心の澄んでいる人"と"信じている人"にしか見えない、という設定。
素晴らしいと同時に考えさせられるものが...。
「あきらめない」ということ。
「信じる」ということ。
かの「3.11」からの東北はじめ日本全国の自然災害からの再生の原動力なのかもしれない。
2013-08-11 |
共通テーマ:日記・雑感 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0