純と愛 朝倉あき かわいい
あのNHK朝ドラ『純と愛』初登場当時の無気力・無愛想の言動から一変して、今はまさにかわいいと言える。
3月30日土曜日に最終回を迎える『純と愛』も佳境を迎えるものの、相変わらずの波瀾万丈が続くかのよう。
そう気になる中で、かつて"チュルチュル"いま"人間ジュークボックス"こと宮里羽純を演じている朝倉あきに、いくらか光が当たりそうなので、まとめてみたくなった。
『純と愛』への朝倉あきの初登場は、今年2013(平成25)年1月5日土曜日から。
それまでの朝倉あきといえば、
3年前の2010(平成22)年1月からの放送のNHKドラマ『とめはねっ! 鈴里高校書道部』でのヒロインで典型的な体育会系女子・望月結希、
その年秋放送のNHK朝ドラ『てっぱん』ヒロイン・村上あかり(瀧本美織)の親友・篠宮加奈、
どちらかといえば、男勝りで心より頼もしい役回り。
ところが、
この度の役は、大阪・大正区の簡易宿所「里や」の雑用係、常に無気力で仕事するかどうかは気分次第、食堂の片隅に座ってはストローでジュースを飲む姿から、"チュルチュル"と女将で叔母の上原サト(余貴美子)からあだ名される、宮里羽純。
話すときは、漢字二文字の言葉だけ。
クセのある役回りを本格的に演じ始めたのかな。
それだけに、心を開き始めた瞬間は忘れられない。
たしかに、振り返れば、長い道のりだった。
本来は純(夏菜)のように饒舌で明るい性格。
しかし、親切心からの話しかけと関わり合いが藪蛇になり、友人は次々と離れ、駆け落ちを約束したはずの恋人からは別れを告げられて孤立。 行くあてもなく遠縁の叔母のサトを頼ることに。
純と関わり始めた当初は、ことあることに敵視していたものの、純の母・春海(森下愛子)の優しさに触れてから、少しずつ心を開き始め、純の取り組む「里や」の梃入れを支えるようになってゆく。
中でも、かつての一人カラオケでの童謡から歌謡曲までの幅広い知識から、客からのリクエストの歌い手を引き受け、賑わいをもたらすことに。
「里や」焼失後、サトから沖縄の実家へ帰るよう指示され躊躇するものの、純の宮古島でのホテル開業予定を知り、開業準備を手伝いへ。
そして、「里や」梃入れ当時に発案した"人間ジュークボックス"として、ジュークボックスの未収録曲の歌い手を引き受けつつ、あらゆる開業準備に力を貸してゆく。
プレーオープンの矢先、
(3月14日木曜日放送の第24週の第137回)
一家離散でホテルに居つくことになってしまった純の夫・愛(風間俊介)の妹・誠(岡本玲)の不平の口ぶりに苛立ちを覚え、羽純と誠が気まずくなりかけることも。
プレオープンが成功して、さらなる準備の続く中、
(3月19日火曜日放送の第25週の第141回)
地に足のついたアーティストとしての絵画活動も兼ねて姉・純を支える剛(渡部秀)に恋心を抱くようになるものの、かつての自身の口出しが藪蛇になって、友人の離れてしまったことへの恐れから、胸の内に秘めてしまい...。
先のプレオープンでの両親の謙次(堀内正美)と多恵子(若村麻由美)の不和の修復に伴う一家の再生で、立ち直りを見せ始めた誠は、剛への恋心はあるものの、どうしたらいいのか迷っていて...。
羽純と誠の間には、微妙な空気が醸し出されるものの、この時は、純のホテルの開業準備を懸命に支えた愛が倒れ、手術による成功率の低い脳腫瘍に侵されてしまっている一大事。
特に、妹・誠の衝撃と悲しみは大きく、不用意な言動でのさらなる動揺を恐れた羽純は、口をつぐんだまま。
(3月20日水曜日放送の第25週の第142回)
羽純は、剛からの誠へのふとした語りかけから、剛が誠を好きであることを悟ることに。
羽純は剛に、自信を持って誠に愛の告白をするよう勧める。
純と仕事する中、羽純は剛に対する想いを打ち明け、誠のために剛をあきらめることを話し...。
純は驚きながらも、互いの胸の内を分かち合い、親友になろうと互いに約束することに。
剛は誠に愛を告白しようとするが、兄・愛の容態の心配に加え、ほかに思うことあってか、気持ちが揺さぶられたのか、誠は受け入れず。
剛の落胆で、自身の失恋も実感することになった誠は、人目をはばかり涙。
(3月26日火曜日放送の第26週・最終週の第147回)
愛の手術が成功したものの昏睡状態の続く中、愛を純に託した待田家は、神戸へ引き上げることに。
そこへ剛が誠に愛を告白。
アーティストとしての地に足のついた生き方と、家族を守る決意を強くした剛の告白は、誠の心を強く動かしたものの、これまでのいきさつゆえか、互いに一人前になり切れていないことを理由に、当面の間は、別々の人生を歩んでゆくことに...。
(詳細は、後の投稿の『岡本玲 純と愛 かわいい』を参照願います)
この成り行きを静かに見届けた羽純は、踏ん切りをつけて、自身を再生させてくれた純と愛に報いるために、純と愛の求める"魔法の国"づくりに尽くすこととなってゆく。
第25週と、最終週・第26週が、朝倉あきと岡本玲の一番の見せ場だろうなあ。
それぞれの揺れる気持ち、とてもかわいく、とてもせつなく映るんだろうなあ。
この時点では、失礼ながら知名度が高いとまでは言えないものの、ひとクセもふたクセもありそうな女優として実力を発揮してゆくことになるかもしれないな。
朝倉あき。
1991(平成3)年9月23日、福岡県生まれの神奈川県育ち。
趣味は、読書と映画鑑賞。
特技としては、ピアノを習っていたことがあり、中学生時代に新体操部に所属。
長所は、好奇心旺盛で我慢強いところ。
2006(平成18)年、第6回東宝「シンデレラ」オーディションファイナリスト(エントリーNo.8)となり、受賞は逃したものの、これを契機に東宝芸能に所属。
デビューは、2007(平成19)年1月17日放送、NHK・BS-hi『わたしが子どもだったころ~斉藤由貴編~』での斉藤由貴の姉役。
テレビドラマ初主演は、2010(平成22)年1月7日木曜日より放送されたNHK『とめはねっ! 鈴里高校書道部』。
その勢いを駆ってか、2010(平成22)年2月10日水曜日には、ファースト写真集『朝顔 朝倉あき写真集』を発売。
その年の3月の高校卒業という節目を前にした、芸名由来の場所でもある福岡県朝倉市での撮影。
メイキングDVD付きで、懐かしい風景を背にした等身大の高校生活、夏と冬それぞれの制服、浴衣、水着などの衣装も多彩、特技の新体操と書道の披露もあり、盛り沢山な内容。
その時の決意表明、初々しかったな。
どれだけ飛躍するのだろうかが、楽しみ。
2013-03-14 |
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