純と愛 ネタバレ 第25週
先日の「純と愛 最終回 ネタバレ」の余波のせいなのか、3月18日月曜日から23日土曜日までの第25週へ、さかのぼってみたくなった。
なぜなんだろうか。
どうしても、遊川和彦脚本のドラマとなれば、好む好まざる関係なしに、良し悪しの振り幅が激しいものだからね。
「ドラマとして楽しんで観る」よりは、
「ドラマから現実の厳しさと不条理を予測して、日常に活かす」という考えで、魅入ってしまうからかなあ。
現に、NHK土曜ドラマで2009(平成21)年に放送された、理想に燃える若手刑事役の森山未來と定年退職間近の鬼刑事役の武田鉄矢とのダブル主演作品の『リミット -刑事の現場2-』は、ハードな劇薬ながらもかなり観応えあったしな。
(余談ですけど、武田鉄矢演じる鬼刑事の数少ない理解者である同僚の女性刑事を若村麻由美が演じていました。)
で、話は戻りまして、
3月4日月曜日放送の第23週・第128回に、愛(風間俊介)にいくらかの意味深な言動が観られたので、考えをいくらかまとめてみたくなりました。
宮古島に戻った純(夏菜)と愛、
食事の時にも、改装依頼目当てに方々を歩き回る時にも、愛は頭の痛い素振りを見せたり、「やることいっぱいでアタマ痛いなあ」と口に出したり。
そして、海岸での純との語らいの時、
「愛(あい)ちゃ~ん、幸せ?」
亡き双子の弟・純の幻影が、愛を見据えて声をかけて...。
さらに、待田家全員の揃った家族写真が愛の脳裏をよぎって...。
幻影、写真、いずれの弟・純も、ニット帽を被っていて...。
弟・純の病死の原因は、白血病。
同じく第23週、3月7日木曜日放送の第131回。
ひとりで黙々と大工仕事をする愛が一旦手を休めて、母・多恵子(若村麻由美)へ電話。
弟・純が死亡してからの時間が止まったままだということ。
人間の本性が見えなくなったために、やたらと他人の目とすることがいやでも気になってしまって、言いようのない苛立ちがいくらか募っているということ。
知らず知らずのうちに、かつてのいやな自分に逆戻りしているんじゃないか、ということ。
すなわち、言いようのない不安と自己嫌悪にさいなまれていることを、告白。
かつてあれだけコワモテだった母・多恵子が「気になるんだったら、いつでも電話してくれば」と気遣ってくれたのは、まさに嬉しいけど...、
これがおそらく、のちの第25週で明らかになる、愛の脳腫瘍の前触れの一端なんだろうなあ。
今まで長いこと、人間の本性を見抜く能力を駆使し続けたために、その反動からのストレスで、脳細胞が疲弊してしまったとでも?
第25週は、サイドストーリーとして、純の弟・剛(渡部秀)が愛の妹・誠(岡本玲)にマジ告白しようとしてもできず、素っ気なさそうな態度をとられてしまい...。
と同時に、純のホテルを手伝い始めた"人間ジュークボックス"こと宮里羽純(朝倉あき)の剛へのかなわぬ恋心が、3月19日火曜日放送の第141回と、20日水曜日放送の第142回で描かれることに。
[3月14日木曜日投稿の『純と愛 朝倉あき かわいい』と、3月15日金曜日投稿の『岡本玲 純と愛 かわいい』を、それぞれ参照願います]
しかし、この第25週は、基本的には誰もが考えさせられる内容が中心。
1996(平成8)年公開のジョン・トラボルタ主演の映画『フェノミナン』を、つい思い出してしまった。
先のかの海岸でのシーンで、純自身が「いつも肝心な時に愛君に頼りっぱなしで、なにもしてあげていないんじゃないか?」と愛に告白するくだり...。
この第25週で、純が実際に試されることになるのかもしれない。
純が愛を心から支えてあげているのかを。
「結婚して夫婦となって生きる」
ということへの本質的な問いかけなのかなあ。
特に、これからを生きる若い世代に向けての...。
例えるならば、教会の結婚式で神父からの新郎新婦への宣誓をうながす挨拶のように、実際の貧しい時も病む時も支えてあげられるか?
例えそれが、かなり長く続いてしまった場合でも?
理想や憧れだけで安易に結婚をしてしまいがち(?)な、若い世代への警鐘なのかなあ?
第25週は、そこが見所になるのかも。
2013-03-04 |
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