サマーレスキュー 感想 観天望気
この三つの言葉が大きく占めているかもしれない。
TBS日曜劇場『サマーレスキュー~天空の診療所~』第3話が終わって、実感したこと。
このすがすがしさは、いったい何だろうなあ。
先週が本当に後味の悪い終わり方だったことの反動かなあ。
圭吾(向井理)と遥(尾野真千子)、それぞれの揺れ動く気持ちが切なかった。
遥は、「見損なった!」と圭吾に吐き捨てて離れたものの、妻洋子(西村いづみ)の体調を心配する夫加藤(山崎銀之丞)から、医師不在と処方薬不足の不満をぶつけられ、「医師がいないと看護士は何もできないのか」と自身を責めているようで、痛ましかった。
しかし、同じ屋根の下の看護士・平原あかり(小池栄子)から、傷病者の心に寄り添えてこそ看護士であることを諭され、野田夫妻に水と毛布を与えた心遣いを褒められたことで、少しずつ前を向き始めたみたい。
圭吾も母悦子の急死で落胆したものの、明慶大学病院教授で「稜ヶ岳山荘診療所」責任者の倉本泰典(時任三郎)の「医師が万能でないゆえ目の前の生命を救いたい」という想いに触れて...。
さらに、先日山で救出し適切な応急処置で平静を取り戻した、朋子からの感謝の手紙...。
そして、母からの優しい思いやり...。
再び山小屋へ帰り着く手前の圭吾の歩き方は、登山者不適格(言い過ぎか???)を思わせるぎこちなさだったけど、遥と再会した時の表情には、初対面以来のわだかまりは消えていて...。
素晴らしかったです。
第3話で医師の診察を求めた加藤役の山崎銀之丞、つかこうへい演出の舞台で頭角を現したこととあって、屈折した棘のある役回りは、本当にうまいです。
それだけに、登山者の事前の心構えのあり方というものが、気になってしまいました。
日本最高峰の富士山(3,776m)をはじめ、北アルプスの上高地や扇沢や室堂、などの観光地に近いような場所が多くあって当たり前、の感覚になってしまったら?
医師の側としての心構えはもちろんのこと、登山者自身、天国から地獄への急転直下に直面してしまった場合の心構えは、K.Y.?
"空気読めない"ではなく、「空気を読む」「危険を予知する」が、鍵なのでしょうね。
2006(平成18)年3月24日金曜日発売のDVD『雲から学ぶ天気予報 ~登山者におくる観天望気~』(NHKエンタープライズ)。
2011(平成23)年5月17日火曜日発売の『雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑』(村井昭夫・鵜山義晃/草思社)。
じっくりと目を通してみたいなあ。
2012-07-23 |
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