サマーレスキュー 山小屋 尾野真千子
また、思いもかけない言葉から始まりまして...。
しばらくぶりでございます。
いろいろあって間が空いてしまい、ゴメンナサイ。
いろいろあったことに加えて、15日日曜日放送のTBS日曜劇場『サマーレスキュー ~天空の診療所~』第2話を観た後の重みを引きずっているみたいです。
しかし、端から見れば、ただの言い訳にしか聞こえませんよね。
申し訳ございません。
夏の繁忙期の3ヶ月限定の診療所を併設する稜ヶ岳山荘。
明慶大学附属病院の心臓外科医・速水圭吾(向井理)に、「山をナメてる!」と喰ってかかる山荘の娘・小山遥(尾野真千子)の存在感は、本当に大きい。
抜群の演技力に惹かれるのはもちろんだけど、学生時代以来続けている登山を好きなことが大きく影響しているみたいです。
山岳と下界。
この2,514mの高低差には、真剣に考えさせられます。
物心つくころから山小屋で育ち、回転効率のみ優先(?)の下界の病院勤務の救急救命看護士当時に、遺族から悲しみをぶつけられた傷を負っている遥は、本当に切ない。
まして、治療費なしのボランティアで取り組んでいるのなら、尚更のこと。
天国そのもの(?)の山の魅力を多くの登山者に満喫してほしい山小屋関係者の方々の想いにあふれる反面、天候急変という地獄ゆえ傷病者が続出しやすくなる危険。
速水圭吾は、本当にモッタイナイことしかできないのかなあ。
心臓外科医としての出世のみに捉われて、遥からの初対面での最悪な印象ばかり目立つ中、かつての北海道・大雪山系のトムラウシ山でのずさんなパーティー分裂ゆえの遭難事故のような悪夢に直面した時こそ、せっかくの汚名返上のチャンスだったのに。
分裂パーティーの犠牲にされかかった女性登山者・佐藤朋子(内山理名)に、適切な示指の浅指屈筋腱の外科処置を施した後、後光のような明るい雰囲気から、一気に急転直下させるとは!
大動脈瘤に侵されている母・悦子(中田喜子)に外科手術したい気持ちはごもっともでも、交代要員の到着のないまま下山なんて、そりゃ遥から見損なわれるわ。
山岳と下界の大きな違い、特に、優先事項というものを、圭吾自身心から理解しているのかなあ。
それだけに、今後の成り行きが心配なのでしょうね。
山の世界に限らず実社会での人との関わりで、一度信用を失くしてしまったら、どれだけ取り返せるのかなあ。
そのような逆境を乗り越えようとする努力が、これからも必要とされるのでしょうね。
一生の宿題か。
登山口までの交通網と山小屋までの通信網が確実に整備されることは安心。
しかし、同じくらい、弊害も大きいもの。
埼玉県出身のフリーライター・羽根田治氏による著書、また読みたくなりました。
『山の遭難 あなたの山登りは大丈夫か』
平凡社からで、初版発行は2010(平成22)年1月15日金曜日。
まさに最新の警告です。
2012-07-20 |
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